本格犯罪捜査ゲームDETECTIVE X CASE FILE #1『御仏の殺人』
難易度:★★★
タイプ:キット通販型
制限時間:なし
想定所要時間:3~4時間
所要時間:約4時間半
推奨人数:1~4人
参加人数:2人
制作会社:SCRAP
成否:成功
直木賞作家執筆の未解決事件をおうちで謎解き!
ストーリー
過去の未解決事件に関するルポを連載している記者から、あなた宛に手紙が届いた。
2010年に起きた、ある寺での住職殺害事件を解決に導き、連載を続けたいという内容だ。
手紙には、寺や宿坊の間取り図、被害者のインタビュー記事のほか、解剖報告書、現場の写真、ビデオ映像、現場で検出された指紋、容疑者たちの取り調べ調書など、門外不出であるはずの警察資料の一部も同封されていた。
あなたは資料を元に捜査することを決め、記者の連絡用サイトにアクセスする。
容疑者たちが見せる裏の顔、不可解な被害者の日記、見つからない凶器──。
さまざまな事象が複雑に絡み合ったこの事件を、あなたは解決することができるだろうか?
たくさんの捜査資料をもとに真相を解明していく
SCRAPの通販であるSCRAP GOODS SHOPか、Amazonで購入することができます。
こちらはリアル脱出ゲームでおなじみのSCRAPと『月と蟹』で直木賞を受賞した作家の道尾秀介さんがコラボして作られた、事件捜査を楽しめる謎解きのキットです。
(終えたあとで十数年前に読んでよくわかんなくてついていけなかった作品(向日葵の咲かない夏)の作家さんだったことに気付きましたw)
キット内容にある捜査資料をもとに事件の真相を解明していきます。
ボリュームたっぷりで、捜査資料が多くてテーブルに収まらないと思ったので、早々にテーブルをどけて、アストリッド方式で地べたに並べて解いていました。笑
でもアストリッドと違って「あれどこ行った!?」「その情報どこに書いてあったっけ?」とわちゃわちゃでしたw
供述調書(事情聴取の内容)や実況見分調書(現場について)、検視調書(遺体の状況)などを見ながら考えるのがいいですね。
捜査を始めるきっかけが結構ぶっ飛んでるなぁ~とは思いつつも、事件の全貌としては面白かったです。
いくつかの気になった点
ただ、いくつか気になる点があって戸惑ったりすることもありました。
わかりやすいところで言えば、解いている途中にWEBサイトにアクセスする必要があるのですが、このような英文が出てきて「え?!」となりました。
翻訳表示すると、短縮URLに規約違反があるとのことで、無事リンク先に飛べたのでよかったですけど、ちょっと困惑してしまいました。
またWEBサイトの使いみちの1つに、捜査進行のための回答入力があるのですが、選択肢だけでなく自由入力もあるので、「これは…何と言えばいいんだ?」と言葉に迷うこともありました。(1つは答えに納得がいってないですw)
あと、2010年の事件の割には出てくる要素に最近感があって、違和感がぬぐえない部分もありました。
ネタバレ回避のために詳しくは書けませんが、10年以上前にその文化は一般的ではなかっただろうから「本当に?」と思ってしまいます。
海外ドラマの『コールドケース』など時代背景の再現に力が入っているコンテンツに親しんできた身としては、その時代を知っているのもあって余計に、昔のコールドケース(未解決事件)感が少し薄かったです。
先日の東リベ脱出でも違和感に引っかかりはありましたが、今回はフィクションといってもリアルさを売りにしているから余計に気になっちゃったかもしれません。
…とまぁここまで書いたのは些細なものなのですが、残りの1つは最も引っかかっていて謎が残っています。
というのも、私たちが気になっていたある1点が、変化があるように見えるのに真相解明に使うことがなくて、「あれは何だったんだろう…?」となっているんです。
「すべての謎を解き明かしました」と出てエンディングムービーも見たので終わってるはずなのですが…。
メタにはなってしまいますが、謎解きって結構、無意味な謎はいれないイメージがあったので、気になっています。