体験する物語Project 黄昏のまほろば遊園地
＠東京ドームシティ（東京都文京区）
期間：2023.6.2〜2023.7.2
タイプ：イマーシブシアター
公演時間：120分前後
参加人数：2人
制作会社：SCRAP
東京ドームシティで初めてのイマーシブシアター。ちゃんと案内を読まず反省…
昨年に大好きな圧村のマダミスを見て以来、参加者によってストーリーが変わる面白さにハマっており、最近はストリーマーのk4sen（かせん）さんが周辺を巻き込んで賑わっているマダミスを見ながら「自分でもやりたいなぁ～」と考えるこの頃です。
マダミスとは何かというと『マーダーミステリー』の略で、テーブルトークRPGの一種。
各ゲーム参加人数が決まっていて参加者1人1人に配役がされ、ロールプレイングの名のとおり、架空の殺人事件の登場人物になりきって会話しながら事件を解決したり、犯人だとバレないように振る舞ったりしていくパーティーゲームです。
細かいルールはゲームによって変わりますが、1つ重大な共通事項としては「内容を知らないからこそ成り立つ」ゲームであり、ネタバレ厳禁の1度話を知ってしまったら二度と遊べない一期一会のストーリーを楽しむのが醍醐味となっています。
そんなマダミスは人数集めであったり、物によっては進行役のGMが必要だったりと始めるハードルが高めで、誰とどうやって始めようか悩んでいるところなのですが、そんな折に「これはあなたが自由に移動して、見たり、聞いたり、話したりすることでストーリーが変化する新しい物語体験」という触れ込みのSCRAPの新作案内を目にしました。
マダミスとは関係ないけど「ストーリーの変化」という近しいニュアンスを感じる内容に、それは興味を引かれる文言で「どんなものなんだろう？」と気になったので参加してきました。
ストーリーの内容やSCRAP主催という点から謎解きに近しいものという思い込みがあり、初めての参加ながら説明をちゃんと読んでいなくてできなかった部分もあって個人的反省点も多いため、今回は『体験する物語Project』がどんなものか、『黄昏のまほろば遊園地』参加にあたっての注意点や感想などを書いていきたいと思います。
謎解きの「ただ行けばいい」って感覚でいましたけど、全然別物でしたね。苦笑
ストーリー＆体験する物語Projectについて
「まほろば遊園地」を知っていますか？
黄昏時にひっそりと現れ、秘密の遊具に乗るとたどり着くことができるという不思議な遊園地。この場所を訪れると「嫌な記憶をひとつ忘れ、夢見心地になる」と言われています。
ある日、あなたの元に招待状が届きました。
「黄昏時に、まほろば遊園地でお待ちしております。」
差出人不明の招待状に導かれ、あなたは待ち合わせ場所へと向かいます。そこには多くの人が集まっていました。ステージ上でMCが声をあげます。
「さあ、共に嫌なことを忘れて、楽しみましょう！」
夜が近づくとともに動き出すメリーゴーラウンドや観覧車。あなたは誘われるままに遊具に乗り込みます。降りたその先は… 噂に聞く「まほろば遊園地」。そこにいる人たちは皆、何かひとつ大切なことを忘れてしまっている模様。
だけど魔法にかけられたみたいに陶酔しています。人々は気が付きません。だんだんとこの遊園地の出口が失われていることを。
ここに集まっている人は、何を忘れてしまったのでしょうか。
そして、あなたはこのまほろば遊園地で何を忘れたいと思うのでしょうか。
黄昏時の遊園地を舞台にした、あなた自身が体験する、不思議な物語が幕を開けます。
『体験する物語Project』とは、リアル脱出ゲームでおなじみのSCRAPが手がけるイマーシブシアターのこと。
目の前で繰り広げられる物語に自分も参加することができ、自分が起こした行動が物語に影響を与え、結末に変化も生まれます。
もっと端的に言ってしまうと、お客さんによってストーリーが変化する参加型の「演劇」で、同時多発的に物語が進み、話の展開は「観客としてただ見ているだけでもよし、積極的に参加してもよし」とお客さんの自由裁量に委（ゆだ）ねられています。
マダミスと違って体験型の「演劇」なので何度でも参加することができて、別の視点を楽しんだり、物語の理解を深めていったりすることができます。
また、公式サイトの閉じられた「▼ よくある質問 ▼」の中に、「謎解きイベントではございません。基本的に謎はございません。」とあるとおり、謎解きではありません。
（私は公演が始まるまで謎解き的なものだと思い込んでいました。）
受付周辺の様子
昨年5月のラルクのライブ以来に来た東京ドームですが、水道橋駅から22ゲートへ向かう通りであるクリスタルアベニューが軒並み閉店していてビックリしました。
5月で20周年ということでなんで間に合うようにやらなかったのかは謎ですが、大規模リニューアルを行っているのだそうです。
アトラクションのバイキング付近に受付があります。
クリスタルアベニューにあったジャンプショップは受付の向かい側に移転していました。
場所確認に来た時の受付約15分前の様子、まだ準備中ですね。
ジャンプショップを覗いてからチラ見した受付10分前の様子。ぼちぼち人が集まり始めてきました。右手は物販です。
公演開始1時間前、受付開始時の様子。平日でも結構いっぱいお客さんが並んでいました。
通常チケットとVIPチケットで列が分かれています。パッと見、VIPの方のほうが多かった印象でした。
4つのコースから選んでねということで、事前にチェックして「下2つのどちらかかなぁ～」と考えていたのですが、受付開始15分で謎の新聞記者コースは売り切れとなり、必然的にどのコースにするかが決まりました。
コースに売り切れとかあると思っていなかったのでビックリでした。
ちなみにこの時点では、自分が気になっていた謎の新聞記者コースの説明に「自分の手で真相を解き明かしたい人にオススメ」と書いてあったので、まだ実質謎解きだと思い込んでいます。笑
公演開始はラクーアガーデンで
公演はLaQua1階の屋外広場にあるステージでスタートするため、地下連絡通路を通って移動しました。着いたら30分以上前からすでにスタンバイしていてビックリ。
仕事終わりで来た友人と軽く腹ごしらえしながら「ご確認ください」と言われていた招待状の裏面を見たのですが、カードに「01 忘れたい記憶を書こう」という指示があって、難問に悩んでしまいました。
2人とも「忘れたい記憶なんてないんだけど…」と困ってしまって、「何書けばいいんだろう…」と相談したり、話が逸れたり…。
この時点で開始20分前で、1問めに意識を持っていかれていた私たちは「02 乗りたいアトラクションを下記より選ぼう」まで目が行かず、後で「受付後、アトラクションにお乗りいただいてから開演時間までにラクーアガーデンステージにお集まりいただきます」ということを認識したので、アトラクションには乗れませんでした。
隣に書かれていた「アトラクションに乗れない場合は受付まで」の文言もやはり見逃していたので、何か必要な手順を抜かしてしまったよう。
物語にはだいぶ入り込めてないし、3番めに何をしていたのかわからないけど、それでも公演は楽しめたのでまぁワースということで…。
ちなみにこのアトラクションに乗ることは公式サイトに記載はあったのですが、「03 会場へ向かおう」のSee Moreで開いた先や最下部の「▼ 注意事項 ▼」を開いた先にあったので、そんな大事なことが書いてあるなんて思わなくてわざわざ開いておらず、見ていませんでした。
読まなかったのは私たちの不注意でしたが、受付で口頭の案内もなかったし、そんな大事なことはもうちょっと主張してくれよとは思います。笑
これまた後で「開園10分前には必ずラクーアガーデンステージにお集まりください」という案内に気づいたのですが、ステージ付近にいたので開演ショーにはちゃんと間に合いました。
開演時間にラクーアガーデンステージにいればいいとしか思っていなかったですって…。
というか受付開始が開演1時間前で、受付で並んでからカードに記入して、アトラクションに乗って、指示に従ったうえで開園10分前には集合って本来は結構ハードスケジュールだったんですね。
謎解きだとチケットと身一つで行けばよくて、席についてからなんとかするって感覚が根づいて事前のイベント情報確認が疎かになってしまっていたので、これから行かれる方にはちゃんと案内に目を通すことをおすすめしますｗ
ちなみに以前ムーミンベーカリー＆カフェがあった辺りには、新しくDELI＆DISHエリアができていて、腹ごしらえはこちらでテイクアウトを買っていただきました。
以前紹介した埼玉のプリン専門店のvuke（ブーケ）が入っていたのにはビックリしちゃいました。
4月に東京進出していたんですね！
黄昏のまほろば遊園地の大まかな様子と感想
公演は写真＆動画撮影や公開OKで、熱心に撮影されている方もちらほら見かけました。
謎解きじゃないけど閉じられた空間でのできごとのアップはNGとのことでした。
開演のショーが終わるとコースごとに分かれて大移動。
キャストさんと話したり、喋ってるのを見たりしながら都度移動していきます。
この練り歩きはなかなか目立つと思います。笑
私は金田一少年と浅見光彦の影響で仮面が苦手なのですが、自分の仮面苦手度が自覚していた以上に深刻で、仮面の人が何人もいて、涙が出て過呼吸気味になってしまったのは焦りました。
近寄られたり、挟まれたりするともうパニックで体が完全に拒否していて、こんなにダメだったんだ……という発見がありました。これもう1番苦手だと思ってた虫よりダメかもしれない…。
遠くだったり、カメラ越しならまだ見れはするんですけど、近くや撮った写真は見れないので、今この写真もスクロールで見えないように調整しながら打っています。苦笑
もし、同じ仮面苦手な方がいたら正直おすすめはできません…。
コースによってメインストーリーはあるのですが、その中でもあちこちで物語が動くので、「こっちも気になるけど、あっちも気になる…！！」とどこに注目するか迷ってしまいます。
希望していたうち1つの択が売り切れでなくなったことから選んだ『失われる幸福の記憶〜彼女の秘密に迫れ！〜コース』でしたが、フォトグラファーのCHIHARUさんと友達のマキパンキーちゃんがてぇてぇすぎて眼福で、このコースでよかったと満足でした。
たしかに謎解きではなかったけど、皆で試行錯誤する場面はあって、でも参加者が多くてわちゃわちゃしがちでよくわからないまま進むこともあったりしました。
話がちゃんと見えるポジションを確保するのが一苦労ですね。
私は混ざりたいというより自分ごととしてチャレンジするか、ただ見ているだけのほうが好きだと感じたので、いい体験ではあったけど、もう体験する物語Projectはいいかなって思いました。
公演の終わりには好きなキャストさんの所に行って話をするお客さんの姿があって、舞台推しとかコンカフェ好きがハマりそうな空気を感じました。
