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【熱中からの気づき】ゲームだっていろんな形で社会を学んで日常に生かせると思う話。


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ゲーマーではないけどゲームは好き。しえるです。

 

自分はあまりゲームが得意ではないので、上手い人のプレイを見ているのが1番好きだったりしますが、親の影響で子どものころからゲームはとても身近な存在でした。

初めて自分の意志で出かけたイベントはゲームショウでしたし、初めて自分の意志で行ったコンサートもFF、初めて作ったサイトではゲーム情報を取り扱っていて、CG全般を覚えたのもゲームの影響だったりします。

 

そんなゲームも昔は趣味の遊びでしかありませんでしたが、今となってはeスポーツ選手やストリーマー(配信者)などで稼げる方もいるし、ゲーム音楽がオリンピックの開会式で使われる時代になりました。

www.watch.impress.co.jp

教育版マインクラフトのように、一般のゲームで学校の授業に取り入れられるよう整備されているものもあったりするのですが、それでもいまだに変な条例もあるくらいで、市民権を得るにはもう少しかかりそうかなという印象もあります。

nlab.itmedia.co.jp

昨年末には「勉強ばかりしてないで、ゲームしなさい」って広告が香川で出されていて、極論ではあるけどパンチや風刺が効いていて面白いなぁと思ったのですが、要はゲームとどう付き合うかしだいで、得られるものはいくらでもあるのではないかと思うお話です。

【熱中からの気づき】ゲームだっていろんな形で社会を学んで日常に生かせると思う話。

遊びも自分の興味に気づくチャンス

先日は「らじるらじる」というアプリで、年始にやっていたラジオ『素晴らしきゲーム音楽の世界♪』の聞き逃し放送(現在は配信終了しています)を聴いていました。

NHKラジオ らじるらじる ラジオ配信アプリ
NHKラジオ らじるらじる ラジオ配信アプリ
開発元:NHK (Japan Broadcasting Corporation)
無料
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ゲーム音楽を聴いて育ち、2年前に同じタイトルで記事を書いている私としてはとても楽しめる内容で、ゲーム音楽の歴史的にたった2時間じゃ足りないよとは思いつつも大満足でした。

ciel-myworld.hatenablog.com

この番組でMCを務めていたのはピアニストの清塚信也さん。

一昔前ならピアニストのパーソナリティなんてコアなファンでもない限り知るよしもありませんでしたが、個人発信が一般的になって、実は日本でトップクラスのピアニストもゲーム音楽に親しみながら育っていて、マニアックな趣味だと思っていた自分の好きな曲を奏でる姿が気軽に見られるなんて、最高に贅沢な時代だと思います。

ciel-myworld.hatenablog.com

そんな中で個人的に興味深かったお話が、ピアニストの清塚信也さんや歌手の岡崎体育さんなど、今音楽に携わった仕事をしている人たちが共通して、昔のたった3音で展開するゲーム音楽を聴いた当時から「容量制限がある中、3つの和音を駆使して音楽が構成されている」という点に着目していたことでした。

 

プレイをしながら聞こえてくる音楽に愛着が湧いていたとはいえ、私にとってはただゲームのBGMでしかなかった音を聴いて彼らは、「効果音を出すためにBGMから1音削ってるんだ!」といった発見をしたり、「たった3和音で、音の強弱がつけられない中で情景をどう表現するか」と手法に興味を持ったりしていたのです。

好きで夢中になれることには自然と意識が向くし、いくらでも積極的に深掘りできるというのはまさにこのことで、これには明らかな自分との視点の差を感じるしかなく、彼らは皆、携わるべくして音楽の職に就いているのだなぁと思いました。

自然と目が行ってしまうこと

こういったふとした視線の先や行動にはその人の興味の差が大きく表れるもので、そう考えるとゲームひとつでも音楽に注目したり、デザインに興味を持ったり、操作性が気になったり、声優に憧れたり、売り出し方に目が行ったり、キャラクターの心理描写を考察したり、二次創作をしたり、縛りプレイやRTAなど攻略の仕方にこだわったり…いろんな目線で楽しんでいる人がいることがわかります。

 

そんなゲームを楽しむ人たちの中から音楽の道に進んだり、人物・モンスター・街など種々のデザイナーになったり、プログラミングに興味を持ったり、声優を目指したり、マーケティングを学んだり、構成作家になったり、ゲーム配信をしたり、大会に出たり…、投資漫画『インベスターZ』でもたしか主人公が初めて投資した先は、自分がプレイしていて面白いと感じたけどまだ無名のゲーム会社でしたね。

ちなみに私は結局進めなかったけど、元々はゲーム会社に入りたくてCGを学んだクチでした。

夢を持ちにくい現代において、いろんな可能性を秘めた立派なきっかけとなりますし、先日はストリーマーの釈迦さんがモンハン配信をしながら「ゲームや配信のことがわかって通訳もできるプランナーってなかなかいないから探すのが大変」という話をしていたのですが、外国語が得意な人はたくさんいても、その中で「ゲーム大好き」が付加価値となって職業選択の幅が広がることも考えられます。

やらずにはいられないこと

私の周りには絵の上手い人がたくさんいたのですが、皆、暇さえあればペンを動かすような人たちばかりで、ファミレスですら料理を待つ間で紙ナプキンに絵を描き出したり、そこら辺のモノの色の組み合わせ方を常に観察していたり、生物の骨格を考えたりしているような姿をしょっちゅう見ていました。

その中で多くの人は描画にまつわる仕事をしていますが、中には全然関係ない職に就いていることもあったりします。

 

私にとっては「自分はただの趣味ばかりで、やらずにはいられないことがない」と長らく思っていたから、職が想像しやすい絵や料理といった分野の夢中になれるものがある人が羨ましかったりしたのですが、絵をただの趣味に留めながら仕事先で消耗しきって、絵を描いてメンタル回復しているような姿を見かけることもあって、当時は「せっかく素晴らしい特技があるのになんでだろう?」と不思議に思っていました。

もちろんどんな職に就くかは自由ですし、その就業先でのめり込めるものが見つかることもありますが、私自身もまだまだ試行錯誤している最中の今は、何より「本当にこれで食べていけるのかなぁ」という不安とかが大きかったりで、全振りする勇気を持つのは大変なのだとわかります。

その中で、一昔前のゲームのように地位が確立されていない状態であれば、テレビのゲーム番組『マリオスタジアム』に出ているのは芸能人で、参加していた子どもたちはただのゲストにすぎませんでしたから、高橋名人のような存在はイレギュラーに見えますし、親からはゲームのことで怒られて育っていたりするので、「ゲームをやらずにはいられないこと」に価値が見いだされにくい状況になるのは容易に想像できます。

 

ミュージシャンも、アスリートも、俳優や芸人も、漫画家や小説家も、YouTuberも、棋士も、片づけアドバイザーも極論を言ってしまえば絶対に必要なことではないですが、やらずにはいられないことにのめり込んだ結果、一流として活躍されている方がたくさんいらっしゃって、多くの人の心に残る何かを与え、称賛されています。

すでに評価されていて誰もが知るような有名な方々でさえ、コロナで「自分たちがやっていることは不要不急なんだ」とエッセンシャルワーカーでないことを悩んでいる方もたくさんいらっしゃいましたが、時には生きる糧となるほどの喜びや楽しみを提供し、日々の生活や人々の心に潤いを与える立派な職業だと思います。

 

そして、めちゃくちゃ稼いでいるストリーマー自身が「ゲーム配信者は社会や人間関係のしがらみに耐えられなかった人が辿り着く堕ちきった場所」的なことを言って卑下していましたが、のめり込む対象がゲームになったからと言って、先に挙げたような方々と本質的には何ら変わりはないのではないかと思うのです。

(私ならお金をもらってもあんなに毎日長時間ゲームをし続けられません。)

ピンポイントな興味でもいい

必ずしもオールマイティーにできなきゃいけないということはなくて、ピンポイントの好奇心も突き詰めればスペシャリストになれるということも忘れてはいけないと思っています。

 

私は3Dモデリングスクリプト言語が結構好きだったのですが、アニメーションが苦手すぎてすっかりつまらなくなってしまいました。

でも今思うと、自分が学んだCGだけでも、2D・3D、モデリング・テクスチャ(質感)・ライティング(照明)・アニメーション、リアル・デフォルメ、動物・静物、デザイン力・再現力などそれぞれの得意分野があったし、ゲームや映画のスタッフロールには「モデリング」「エフェクト」「アニメーション」と一工程に特化したスペシャリストの名前も載っています。

探偵ナイトスクープで見た指パッチンも気づけばギネスを獲得し、指男くんとして有名になっていますし、ピンポイントに何かのめり込めるものがあるのはやはりすごいことなのではないでしょうか。

 

自分にとっての当たり前が実は特別なものというのは気づきにくいものですが、自分の純粋な興味というのは些細なところに表れるもので、「3和音」に注目した清塚さんや岡崎さんのように、自然と気になったものにこそ、自分が何をしたいのかというヒントが隠されているものだと思うので、自分の好奇心をないがしろにしなくていいのだと感じました。

 

ちなみに余談ではありますが仕事にならなくても、私は就職先の同僚とゲームを通じて仲良くなり、新しいゲームが出ればモンハン部やドラクエ部などができて、数人数十人と集まっては飲み食いしながらプレイしたり、お出かけしたりしていました。

みんなと一緒にするゲームって本当に楽しいですし、コミュニケーションツールとしても優秀ですw

ciel-myworld.hatenablog.com

ゲームも突き詰めれば…

www.youtube.com

私の好きなストリーマー(ゲーム配信者)の釈迦さんは、「FPS」と呼ばれる一人称シューティングゲームを最も得意としています。

www.youtube.com

こちらの動画は、そんなFPSの上手い釈迦さんがネトフリ映画のガンアクションを解説するというもの。

本物の軍人とかが実戦と比較してどうかと解説するのはよくあると思いますが、この動画の場合、「フィクションのゲームが主戦場である釈迦さんが、フィクションのガンアクションシーンの解説をする」という構図的にはフィクションしかない、なかなか尖った企画です。

にもかかわらず、トップクラスのFPSプレーヤー視点ともなると、実体験の伴った戦局眼によってリアリティのある解説となっていて、思わず話に引き込まれてしまうし、こういう見方ができたら面白そうだなぁと感じました。

 

これまで私は基本戦闘シーンが苦手で、銃の種類も、アクションものも、FPSサバゲーもあまり興味がなく、海外ドラマ程度の知識しかないので、ふだん映画やドラマでアクションシーンがあっても「やり合ってるなぁ~」ぐらいであまり深く気にしながら見たことがなかったから、尚のこと新鮮でした。

私には、弾速や移動速度の差があって、相手の動きを予測しながら撃たなければいけないことは想像できても、「偏差撃ち」なんて言葉は知らなければ、その難しさを体感する機会もありません。

 

映画ならご都合主義でトンデモ展開もよくあることですが、ゲームは現実とは違う形ながらもシステム的な制約があって、リアルなプレイヤー同士の対戦である分、技術や連携、駆け引きは本物です。

こういった本物の部分があるから、話にもリアリティがあって面白いなぁと思いますし、釈迦さんの企画汲み取り力や喋りの能力もあるかもしれませんが、ゲームの経験も突き詰めれば一見無茶な企画でもここまで話を膨らませて成り立たせてしまうんだなぁとちょっと衝撃でした。

そういえば突き詰めた人たちをこれまでも見てきていました

今は藤井聡太くんがにぎわせていますけど、言ってしまえば将棋や囲碁もゲームの一種ですし、これまでもミニ四駆ハイパーヨーヨー、カードゲーム、ベイブレードといろんなおもちゃの世界でチャンピオン的な存在が出てきたものですが、子どもの頃見ていた人が今もヨーヨー名人として呼ばれていたりするのを見かけるなど、変わらず活動されていることもあります。

子どもの頃はそれが職業であるということがあまりよくわかっていませんでしたが、YouTuberやストリーマーが地位を得る前から、夢中で遊んでいたものが仕事になっている例って実はいっぱい見ていたんだなぁと今ならわかります。

 

最近はどんなものであろうと何かを極める経験ってとても価値のあるすごいことだと思っていて、技術の積み重ね方や押さえるべきポイントの見つけ方が身につくし、やり込んだ分だけ自分の得意不得意を理解しているし、経験の裏打ちによって自立し、思考が整理されていくことも多いと感じます。

だから釈迦さんはどこのゲームに行っても一定の強さを発揮するし、ポイントを押さえた話ができるのかなぁとも思いました。

 

私は長いこと、自分を得意なことがわからず何事も中途半端な人だと思っていたので、ずっと自信が持てず、他人を見上げては頼ってばかりいました。

そんな中、身近にいるゲームが上手い人にもその傾向を感じていたのですが、YouTubeやTwitchを見るようになって、ゲームって頭を使うし技術という個の力も必要だから、むしろ自立していないと強くなれないのではないかと感じるようになっています。

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フィッシャーズのシルクくんは、今ではすっかりYouTuber界でレベチなスマブラプレーヤーになっていますが、操作の練習よりも相手の心理や動きのパターンを予測して対応する練習をしたり、負けた理由を追究しながら長期スパンで勝てるように対策を練りながら徐々に力をつけていったことがわかります。

そしてその経験がさらに動画につながるという話もしていて、やはり何かを突き詰めた経験というのは別の分野にいくらでも応用できるので、ゲームであったとしても研鑽した経験というのは得るものが大きいと思います。

やる側から仕掛ける側へ

今は『マリオメーカー』のように、自分たちでマリオのコースを作って遊んだり、PCゲームの『MOD(モッド)』のように開発とは関係ない人が発売されたゲームをより面白くするための改造データ(衣装チェンジや役職・マップ追加など)を作ったりなど、やる側から仕掛ける側に回ることが以前より身近なものになってきました。

www.youtube.com

この東海オンエアの動画は、マリオメーカーで作った初見殺しのコースをプレイさせて、マリオが死んだら自分もダメージを分かち合うというものでした。

www.youtube.com

そのコースを作ったのは、元居候でてっちゃんの同級生でもある御曹司くん。

仕掛け人のりょうくんと一緒に難易度を調整しながら、「仲間割れが起きるようなことを誘導できるようなコース」をコンセプトに程よく引っかかるコースを作り上げたそうです。

コースの解説動画を見ていると、プレイ側の反応や動画の見せ場を想定しながら狙って仕掛けていることがよくわかって、800~900本もマリオメーカー動画をあげていれば、コース作りもプロくなるんだなぁと思いました。

好きの形や付き合い方は人それぞれ

会社員をやめようと思って過ごし始めた中で久しぶりにゲームに触れたとき、10年前とはゲームの見え方がすごく変わって、気づきを得ることも多く、とても興味深いものとなっていました。

ゲームをやらない人からしたら「たかがゲーム」かもしれないですが、本質的には他のものと変わりがないことでも、ただ対象がゲームになっただけで下に見られてしまう(見てしまう)ことも多い気がしてこの記事を書いてみました。

包丁が料理に使われるか犯罪に使われるかは人次第なのと同じようなもので、ゲームが良い悪いって話は極論でしかありません。

 

好きの形や付き合い方は人それぞれであり、そこから何を得るかもまた人それぞれです。

もちろん寝食を忘れてゲームにふけってしまったら体に悪いですし、親の同意なしにガバガバ課金するのは問題です。

私自身も昔、オンラインゲームにハマりすぎて親に怒られたり、ギルド仲間がストーカー的になって付きまとわれてしまったりなど色々ありました。

でもネットをやっている人はオタクと見られがちだった時代にそういった学びを得ていたおかげで今は、多少のデジタル順応力やネットリテラシーはついていますし、危機意識も強くなった気がします。

 

最近は、友達にアイルー推ししてモンハンへの興味を獲得し、オロミドロを倒したものの敵の強さにしんどくなってすっかり疎遠になってしまっていたモンハンライズを久しぶりに触り始めたしえるでした。

翔蟲の使い方はだんだん思い出せてきましたが、カウンター技は一から再練習が必要そうです…。

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