ノリのよい音楽大好き。しえるです。
サブスクやYouTubeなどの充実で、世界中の音楽により親しみやすくなりました。
中でもスペイン語を中心としたラテン音楽やレゲトンは世界中で人気を獲得し、一大市場を築いてます。
(ちなみにレゲトンとは、レゲエやヒップホップから発展したプエルトリコ発祥の音楽です。)
以前、DJ社長の記事で紹介したナオト・インティライミさんもラテン音楽マーケット進出に奮闘していましたね。
今回はそんなラテン音楽界を代表するルイス・フォンシさんが『SONGLAND2』に登場した回を紹介します。
編曲の力と意味を目の当たりにする『SONGLAND2』の魅力<ラテン音楽の代表的シンガー:ルイス・フォンシ>
『SONGLAND』とは?
現在、WOWOWで放送されているアメリカNBC局のソングライターオーディション番組。
ゲストに歌ってもらうべく、4人の無名ソングライターたちが曲を持ち寄って自身で歌って披露し、その中から勝ち抜いた3人が超一流ソングライターたちと一緒に編曲作業をしてブラッシュアップし、その中から1曲が選ばれるという内容になっています。
ルイス・フォンシとは?
ルイス・フォンシは、中南米の島国・プエルトリコ出身のシンガーソングライターです。
ダディ・ヤンキーと歌う代表曲の「デスパシート」は現在YouTubeで72億回再生されており、その視聴回数は世界2位を誇ります。
またこの曲で第60回グラミー賞にもノミネートされています。
ジャスティン・ビーバーがワールドツアーの最中、コロンビアのナイトクラブでこの曲を気に入り、リミックスしてスペイン語で歌ったことで英語圏での人気に一役買っているのだとか。
でもこちらの再生回数は1,200万回なので、ジャスティンの影響だけではない実力での人気だということが伝わってきます。
ほかにもデミ・ロバートやクリスティーナ・アギレラなど、名だたるシンガーたちともコラボしています。
個人的にお気に入りな曲は「Sola」です。
持ち寄られる曲はどれもハイレベル
ダイソンの「コンディション(状態)」は、とてもカッコよくて体が思わずノってしまいます。
曲はとても好評でしたが、男性が歌うと偉そうになってしまうから少し言葉は変えたいねという話になり、「ポジション(立場)」「ヴォリション(意思)」「パーミッション(許し)」と次々と言葉の代替案が飛び出していきます。
また曲の構成で指摘された箇所は、本人自身もつくり込めていないと思っていた箇所だったようで、こちらもまた次々とアイデアが繰り出されていました。
ロス生まれチリ育ちのピポビーツは、作曲を英語とスペイン語でこなします。
「フォンシと組む」を目標に掲げていたピポビーツが持ち込んだ「スウェイ」は、フォンシが歌う姿を思い描きながらスペイン語で書かれており、セクシーで踊りだしたくなってしまう中毒性があります。
ローレンの「I Don’t Want to Know(知りたくない)」は、揺れる恋愛の心を歌った繊細で美しい旋律につい引き込まれてしまいます。
コリーの「What If(もしも)」は恋愛における「あの時こうしていたら…」のたらればを歌った曲で、サビ前にかかるエンジンで一気にぐっとつかまれ、パワフルな爽快感が心地いいです。
超一流ソングライターとの共同作業で生まれ変わった曲たち
「今の自分のキャリアにふさわしい曲」を直感で選んだルイス・フォンシ。
自分の声が映える曲を選びたいということで今回選ばれなかったのは、コリーの曲でした。
「誰といるかなんて知りたくない 誰を想っているかも知りたくない
今夜泊まれない理由も聞かないよ 何も知りたくないから」
エスターと一緒に「何を知りたくないのか?」 を明確にしていき、「友達以上恋人未満」の関係がハッキリわかるようブラッシュアップしながらも、元のいい部分も残る、より魅力的な曲に化けさせてきました。
シェーンは自分のアイデアを話したときのルイスの反応を見て軌道修正をしながら「ロスト・イン・トランスレーション:翻訳で伝わらない言葉の機微」をテーマに、英語とスペイン語の会話形式を用いた男女のすれ違いを描いた曲へと生まれ変わらせました。
どんなに面白いアイデアだったとしても相手にそう思ってもらえなければ意味がないという緊張の瞬間が垣間見られ、プレゼンの1時間前までスペイン語の翻訳に苦心しながら修正する姿が印象的でした。
マックルモアの回で優勝したアイロのサプライズ参加も嬉しかったです。
ライアンと組んだ「スウェイ」は、印象に残るギターリフを追加して冒頭から心をつかみ、反発し合っていたAメロを修正したり、「スウェイ」の連呼を間引いてシンプルにすることで、より洗練された曲に仕上がりました。
選ばれたのはこの曲
すばらしい曲を聴かせてくれて本当にありがとう
どの曲もいい意味で前とは全然違っていた
元の曲のよさはきちんと残ってたよ
それは3曲に共通してた 努力に感謝してる
君たちにもね 隣に座れて光栄だよ
『SONGLAND』はソングライターばかりが登場するので、訪れるゲストが毎回、共演者へのリスペクトを欠かしません。
この回は、曲が披露されたときからルイス・フォンシの目の輝き度合いが明らかに突出していたので納得の選択でした。
ライブ絶対楽しいだろうなぁ!
夢が叶う瞬間って素敵!