カントリーミュージックも好き。しえるです。
先日紹介した『The Voice18』でトッド牧師が歌っていた「Long Way Home」は、『SONGLAND2』で レディ・Aに向けて書かれた曲でした。
Ryan Innes Performs "Long Way Home" (Original Song Performance) - Songland 2020
この「Long Way Home」は間違いなく名曲だと思うのですが、『SONGLAND2』でのライバル曲たちもまた素晴らしいので紹介したいと思います。
改名に気がついていなかった件も合わせてどうぞ。
編曲の力と意味を目の当たりにする『SONGLAND2』の魅力<レディ・A(レディ・アンテベラム改名)>
『SONGLAND』とは?
現在、WOWOWで放送されているアメリカNBC局のソングライターオーディション番組。
ゲストに歌ってもらうべく、4人の無名ソングライターたちが曲を持ち寄って自身で歌って披露し、その中から勝ち抜いた3人が超一流ソングライターたちと一緒に編曲作業をしてブラッシュアップし、その中から1曲が選ばれるという内容になっています。
Lady A(レディ・A)とは?
レディ・Aは、女性ボーカル:ヒラリー・スコット、男性ボーカル:チャールズ・ケリー、ギター・ピアノ:デイヴ・ヘイウッドの3人による、アメリカ出身のカントリーミュージックバンドです。
2020年6月にレディ・アンテベラムから現在のLady A(レディ・A)に改名しました。
ただ略していただけかと思っていたら、改名だったんですね。
レディ・アンテベラムは、撮影で訪れた南部スタイルの家の美しさに感銘を受けて「南北戦争前の」という意味の「アンテベラム」を名前につけたそう。
しかし、南部の文化を懐かしむ響きの中には「奴隷制」も含まれるとの見方があり、白人警官による黒人男性を死なせてしまった事件によって抗議運動が高まっていることから改名に至ったようです。
Lady Antebellum - Need You Now
代表曲である「Need You Now」は、2011年の第53回グラミー賞で5冠と総なめにしました。
持ち寄られる曲はどれもハイレベル
ライアンの曲の素晴らしさは先日紹介したとおりですが、他の3人の曲もまたどれも魅力ある曲ばかり。
Tim Halperin Performs "Losing You" (Original Song Performance) - Songland 2020
ティムの「Losing You(別れの予感)」はメロディがとっても素敵。
この曲が流れていたら間違いなく誰の曲だろう?と調べると思います。
Steven Battey Performs "Feels Good to Me" (Original Song Performance) - Songland 2020
スティーブンの「Feels Good to Me(心のままに)」は思わず体がノッてしまいます。
サビがないと指摘されても、即興でつくれちゃうのがまたすごいです。
「選ばれなくても恨まない!」と去っていくのがかわいらしい。
Madeline Merlo Performs "I'll Drink to That" (Original Song Performance) - Songland 2020
マデリンの「I’ll Drink to That(人生に乾杯)」は、「いい時も悪い時も、まあまあな時もある、どんな時にも乾杯」ってテーマが好きでした。
自分でつくった曲をテレビやコンサートで見てきた憧れの人たちが目の前で歌ってくれるって嬉しすぎますね。
超一流ソングライターとの共同作業で生まれ変わった曲たち
Tim Halperin Performs "Losing You" (Produced by Ryan Tedder) - Songland 2020
ライアンの手によって、まさにレディ・Aが歌っていそうな、美しいハーモニーのカントリーデュエットソングに生まれ変わりました。
Lady A's Songland Selection: "Champagne Night" by Madeline Merlo - Songland 2020
「シャンパンナイト」にタイトルを変えたこの曲の生まれ変わりっぷりにはビックリしかなかったです。
シェーンの手によって、レゲエ調でまったく別物の盛り上がる曲になりました。編曲ってすごい!
「ラストオーダーも気にせずご機嫌、1990年のように20ドルで飲み明かす」
「お金がなくても最高、プラスチックのカップで乾杯」
「金曜はセラヴィ、ジーンズでおめかし」
「楽しい夜にシャンデリアは不要、シャンパンナイトにビールを」
野外フェスやアウトドアで聴いたら絶対楽しいやつです。
選ばれなかったのはスティーブンでしたが、理由は「自分たちのためにこの曲をいじはもったいない」で「この曲をいじるより、一緒に曲をつくりたい」と声をかけてもらっていました。
このあくまで「レディ・Aが歌う曲をつくる」という目的のためであり、選ばれなかったからといってその曲に落ち度があるわけではないというのがハッキリしているのが、この『SONGLAND』の素敵なところだと思います。
そしてこの番組のゴールは「ゲストの曲をつくる」ですが、結果として無名のソングライターたちが日の目を浴び、3つの素晴らしい曲が生まれ、プロの仕事を目の当たりにして学びを得て、音楽家どうしの繋がりができるという数々の福利が生まれているのがまた素敵です。
選ばれたのはこの曲
Lady A - Champagne Night (From Songland)
他の曲も素晴らしいのは間違いないですが、1曲だけ毛色が違っていて、ツアーで楽しむ姿が容易に想像できたので納得です。
思わず笑顔になる素敵な曲に仕上がっていて、女性の頭にインコが乗っているところが好きですw
MVにマデリンが登場しているのもいいですね!