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初めての東京ステーションギャラリーとかわいらしい江戸の動物たちに大満足『どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより』


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どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより

東京ステーションギャラリー(東京都千代田区
期間:2024.4.27〜2024.6.23
開館時間:10:00〜18:00(金曜20:00まで・入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日

どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより

初めての東京ステーションギャラリーとかわいらしい江戸の動物たちに大満足

『どうぶつ百景』展をやっているのは知っていて、それでも優先順位はあまり高く捉えておらずにいたのですが、いろいろ噛みあって友人と行ってきたところ、想像以上に面白くて大満足な展示でした。

東京ステーションギャラリーに初めて行ってきました

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東京ステーションギャラリーは東京駅丸の内北口にある美術館。
2006~2012年まで休館していたため長らく存在を認識しておらず、実は1988年からあったというのは今回初めて知りました。
駅の喧騒の中にあるのでついつい忘れがちですがギャラリーなので、展示室内では「会話のボリュームは抑えめに」など注意の声がけもありました。

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チケットは事前にネットで購入することも、当日にチケットカウンターや券売機で買うこともできます。中は東京駅舎のレンガが露わになっていて味がありますね。

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Viewカードを持っていれば、『どうぶつ百景』の開催期間中、ビューアプリのクーポンで100円割引で買えました。
券売機でもクーポンなどの割引で買えるのですが、受付と違って券売機では、キャッシュレスは交通系ICしか使えないようです。
一定時間操作がないとトップ画面に戻ってしまう仕組みのようで、クレカが使えないことに気づいて交通系ICを用意してかざそうとしたら画面が戻ってしまったので、諸々を用意してから操作し始めるとよさそうです。

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エレベーターで上がり、3階の展示室から回って下に降りていく形となっていました。

かわいらしい動物たちの姿と歴史を知れて面白かったです

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江戸~明治時代の東京や埼玉を中心に、狩り、野生、見世物、使役、飼育、デザインとしてのモチーフなど様々な動物たちにまつわる展示がされています。なお、展示室内は写真撮影不可でした。

前期と後期で展示内容が入れ替わっていて、私が訪れたのは後期に入ってからでした。

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江戸の街では「街犬」として個人ではなく地元の皆でかわいがっていたとか、虎の存在は知っていたけど本物の虎が来日するまでヒョウを虎だと思っていたとか、海外から来たハウンド犬が狩りに参加していたとか、当時の様子をたくさん知れて面白かったです。
動物の姿だけでなく、着物とか雑貨、文字枠などのデザインもオシャレなものが目について、素敵だなぁ~と見惚れてしまいました。

外国の方から見た日本の様子もあって、明治初期に来日したアメリカの動物学者は、動物を「さん」づけで呼ぶ姿に驚いたことが書き残されていたりしました。
それを見て私も「さん」づけしてたの?と驚いたのですが、よくよく考えると「ねこさま」とか「風太くん」とか言ったりしてきてるわけだから、大して変わらなかったですねw

風刺画で知られるジョルジュ・ビゴーが描いた人力車の絵で、人力車の座席の足元に南蛮衣裳のようなひだ襟をつけた小さな犬がちょこんと乗っていたのもかわいらしかったですw

どうぶつ百景

街犬はこのようなころっころした子が多く、紐をはむはむしている様子とか些細なしぐさがかわいらしかったり、スイカ食べたのかな……?とかつい想像を働かせたりして楽しかったです。

ウサギの飼育ブームが起きた時はウサギの番付表がつくられているのには笑ったし、人気の模様や珍しい種類は高値で取り引きされていたようで、「更紗」が白黒の毛並みを表すのも初めて知ったし、競りの一覧にはその「更紗」の文字がずらりと並んでいて白黒が人気だったというのも初めて知りました。

「生類憐みの令」でおなじみの5代将軍・徳川綱吉が描いたとされる鶏や練鵲(れんじゃく)の絵があったりして、しかも上手でビックリしました。
生類憐みの令が示された高札の展示もあって、それが残っているのにも驚きましたね。

昔の馬は目を見開いているようなものが多くて、最初は荷物運びとか戦いに繰り出されたりしてたし、過酷な環境だったのかなぁ…?と思ったのですが、もしかして魚目(さめ)が多かったりしたのでしょうか?

特に夜や群青の空の様子が描かれた絵に好きなものが多くて、蛍を楽しむ様子だったり、歌川広重の鷲の絵だったりが印象に残っています。

でも1番のお気に入りは当時の蒸気車、自転車、馬、馬車、人力車などの乗り物に乗るのがすべて猫として描かれている絵で、明治になって文明開化し、異国の文化が入り混じる街並みが続く中に突然現れて、不意を突かれて吹き出してしまいましたw

この頃は絵の中に会話や名前など文字が書き込まれているものが多くて、その文字を読むのもまた面白かったです。

三代歌川広重の描く鉄道馬車は、下書きや他の絵では馬車の車輪を片側4つで描いていたのが、清書した絵では車輪が片側2つに直されていて、別の人が描いた絵や写真では片側車輪2つだったことから、しばらく車輪の数を思い込みのまま描いていて、途中で実物を見て違ったことに気づいたりしたのかな?とまた想像が膨らんでしまいましたw

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気づけば3時間くらい浸っていて、とても大満足の展示内容でした。
たまたま友達と一緒にいる時にこのポスターに出会えてよかったですw

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乗ってるのが全部猫の乗り物の絵のグッズがあったら買うわと思ってたのに、一切見当たらなかったのは非常に残念でした…;;

いつも見上げていた2階の回廊に来られて嬉しい

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展示を見終わり、ショップを出ると、2階の休憩室や回廊に出られました。
回廊には東京駅丸の内庁舎にまつわる展示が並んでいます。

東京駅

いつも下から見上げて気になっていた回廊にようやく来ることができました。

柱の「AD MMXII」は「AD=西暦」、「M=1000」×2、「X=10」、「I=1」×2なので、「西暦2012年」ってことですね。
私がローマ数字を覚えられたのはFFやラルクツアーMMXXのおかげですw

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東京ステーションギャラリー

3階のテラスを支える三角形の鉄材は、円の部分が月の満ち欠けになっているのだそうです。1個前の写真の緑の部分にこれと同じデザインのブラケットが連なっています。

東京ステーションギャラリー

東京駅のドーム部分にある干支レリーフは空襲で消失してしまったものの、文献をもとに復原されたのだそうで、その時につくられた石膏原型が展示されていました。
個人的には龍と猿がお気に入り。

東京駅は実は、最初から今のレンガの駅デザインだったわけではなく、最初はフランツ・バルツァーというドイツの方が和風のデザイン案を挙げていたのだそうです。
でも西欧列強に追いつけという風潮だった当時の鉄道関係者にはそれが受け入れがたく、任期を終えてバルツァーが帰国したのちに辰野金吾さんに任されることになったそうです。

今の東京駅のデザインも素敵でいいと思いますが、外から見たドイツ人のほうが日本の良さを理解していたんだなぁ~、隣の芝生に憧れることはいつの時代でも起こるんだな~と思いました。

あと東京駅周辺の変遷の模型は周囲の変わりっぷりに驚きました。
何もなかったところにたくさんの建物が増えただけでもすごい変わりようなのに、 2014年だったと思いますが、その頃には駅前に増えた建物らがさらに上にぐんと伸びて、すっかり別の景色に。私は多分ここしか知らないから、以前の姿に驚きました。

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2階にはトイレもあるのですが、個室内にも東京駅のレンガがあってビックリしました。

地図

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