三菱一号館 歴史資料室
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館1F
TEL:03-3212-7156
営業時間:10:00~18:00
休館日:月曜日、年末年始、臨時休業あり
アクセス:JR東京駅 丸の内南口or丸の内地下南口改札から徒歩約5分
※2022年1月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
【入場無料】三菱一号館美術館併設施設で明治当時の細密な復元模型やオフィスの雰囲気を味わう
先日、三菱一号館美術館の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」を見に行った際、同じ美術館内にある三菱一号館 歴史資料室にも寄ってきました。
混雑していた美術館とは違い、こちらまで足を運ぶ人は限られているので、静かにゆったりと回れて良い時間を過ごせたので紹介します。
三菱一号館美術館は1894年に建てられた「三菱一号館」を復元して生まれ変わった建物。
大河ドラマ『青天を衝け』や『龍馬伝』にも出てくる土佐藩出身の岩崎彌太郎(やたろう)が創業した三菱財閥ですが、その三代目社長となる岩崎久彌(ひさや)が建てた最初のオフィスビルが元々のオリジナルとなる「三菱一号館」で、1968年に老朽化で解体されています。
この三菱一号館 歴史資料室では、そんな三菱一号館の復元の経緯や丸の内の歴史を紹介しています。
入ってすぐ、ベンチに座る像の存在感がすごくて、何度もビクッとしてしまいました。
ちなみに窓の向こうには美術館に並ぶお客さんたちの様子がうかがえます。
革靴のしわ感とかめっちゃリアル。
自分たちしかいなかったので、ゆっくりと全国各地の美術館などの展示情報をチェックすることができて楽しかったです。
旧三菱一号館の当時の事務所空間を再現しているのだそうです。
照明や家具がかわいいなぁ。
手前にある模型は、1894年の旧三菱一号館を再現した1/40サイズのドールハウス。
美術館の順路内に天井裏が見えるようになっているところがあるので、「この断面図さっき見てまわってきたやつじゃない?」とテンションが上がってしまいました。
こちらは今のCafé 1894が銀行だった時の様子です。
私は机の上にあるのが何か気になってしまって2階を見た記憶があまり残っていないんですけど、岩崎彌太郎ゆかりの「おかめの面」が壁にかけられているのだそうですよ。
結局、右側手前の人が使っている道具が何なのかわからずじまいでモヤモヤ。
よく見るとレンガはちゃんと向きが交互になるよう重ねられている「イギリス積み」だし、ベランダには鳩たちが休んでいてほっこりします。
座ったら気持ちよさそうのオシャレな椅子などオフィス家具は、当時の資料を基に再現されたものなのだそう。
この再現家具をつくったのは、東京都港区芝地域の「芝家具」の系譜を継ぐ職人さんで、「芝家具」の職人を三菱一号館を設計した英国人のジョサイア・コンドルがサポートしていたという縁があるようです。
取っ手付きのはんことか使う機会はあまりなかったので、取っ手をかけるタイプのはんこスタンドなんてあるんだ!と新鮮でした。
ちょっとブレちゃいましたが正面に「大興穴明機」とあって、昔の穴を「あける」は「明ける」だったのかと驚きがありました。
三菱一号館美術館内の地図がこちらになりますが、左上にあるのが今回紹介した歴史資料室です。
私は三菱一号館美術館内のコインロッカー奥のトイレの先から出入りしました。