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武蔵野美術大学 美術館で「みんなの椅子 ムサビのデザインVII/原弘と造型:1920年代の新興美術運動から」を観てきました。


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みんなの椅子 ムサビのデザインVII/原弘と造型:1920年代の新興美術運動から

会場:武蔵野美術大学 美術館・図書館 展示室1・2・4・5、アトリウム1・2他/展示室3
会期:[後期]2022年9月5日(月)~2022年10月2日(日)

時間:12:00~20:00(土日祝10:00~17:00) 
休館日:水曜日
入館料:無料

アクセス:西武国分寺線 鷹の台駅から徒歩18分、西武バス 武蔵野美術大学正門もしくは立川バス武蔵野美術大学下車すぐ

※上記は2022年9月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。

chairs-for-all.musabi.ac.jp

初めての武蔵野美術大学 美術館・図書館

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東京都小平市にある武蔵野美術大学
鷹の台駅から歩いて向かったのですが、玉川上水遊歩道沿いを通ると涼しくていいですね。

ただクモがいっぱいいるので虫が苦手な人はキツイかもしれません。
私は日傘がなかったら怖くて歩けませんでした。

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左手に守衛さんがいて、美術館に来た旨を伝えると行き方を教えてくれました。
ちなみにまっすぐ歩いていくだけで着けるので、美術館の場所はわかりやすかったです。

また食堂は現在、学校関係者以外利用できないとのことなので注意です。

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私は展示系は美術館とか博物館、イベントスペース的な場所に見に行くことしかしてこなかったので、美大でも学園祭以外にこういう展示イベントが開かれていることを今回初めて知りました。

以前デザイン的なお仕事をしていたことがあるので、たしか同僚にもムサビ出身の方もいて話を聞いていたことがあると記憶しているのですが、美大に無縁な私には○○美の違いが何度聞いても覚えられなかったですし、その内容は主に授業とかキャンパスライフの話でしかなかったので、まさかそのキャンパスに行く機会があるとは思っていませんでした。

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広大な敷地に1号館~16号館の校舎などたくさんの建物が並んでいるのですが、さすが美大と言ったところか、風変わりなデザインのものが多くて魅入ってしまいました。

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傘は持ち込めないので、入館手前の右手にある傘置き場へ。

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入館受付票を記入してスタッフさんに渡したのち、スタッフさんから案内説明を受けました。
「大きいバッグはロッカーに預けてください」「禁止マークがついている椅子や台の上にある椅子には座れません」「原弘と造型は撮影不可」といったような内容ですね。

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椅子に触れる際は手袋を着用してくださいとのことでした。

みんなの椅子 ムサビのデザインVII

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最初にお目当ての「みんなの椅子」を見てまわりました。

武蔵野美術大学美術館では開館以来、近代椅子を収集しているそうで、そのコレクション数は400脚を超えるそうです。

椅子って見た目が好みでも座り心地までいいものってなかなか出会えないと感じるのですが、この「みんなの椅子」は禁止マークがついていたり、台の上に載っていなければ、自由に椅子に触ったり座ったりができるので、自分がいいと感じるものの傾向をつかんだり、好みの椅子に出会えたりしないかなぁと思ったのがきっかけでした。

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1:近代椅子デザインの源流

今回の展示ではデザインの歴史的な変遷を軸にエリア分けされていて、エリアごとにQRコード掲示されているので、読み込むと椅子の詳細が確認できるようになっています。

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2:トーネットとデザイン運動

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後段にある背の高いヒルハウスは、埼玉県立近代美術館でほぼ似たような椅子に座ったことがあります。

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3:国際様式と家具デザイン

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4:ミッドセンチュリーと大衆消費社会

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5:スカンジナビアンモダン:手仕事と機能性の共存

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1番「なんだこれ?」と思った椅子です。笑

足をどこに収めたらいいのかなど、いろいろ落ち着かない椅子でしたw

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6:イタリアンモダン

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7:ポストモダン倉俣史朗

こちらの部屋は人数制限があり、すべて触れることはできませんでした。

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造花が中に入った椅子は存在感がすごかったです。

【光る椅子】倉俣史朗/ヨセフ・ホフマンへのオマージュ Vol.2 - YouTube

光る椅子も主張が激しかったです。

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9:フォールディングとロッキング

左側や奥にある図書館はどんな本があるのか気になりますが、部外者は入れませんでした。

そしてこれを書いていて初めて気がついたのですが、多分私展示室1見落としていたなぁ…。苦笑

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10:みんなの椅子

ムサビの卒業生や教員など関係者が製造に携わった椅子のコーナーなのだそうで、美大ならではの展示ですね。

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私のお気に入りの椅子

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ハンス・ウェグナーさんのザ・チェア、収まりがよくて座り心地もよかったです。

連れは狭いと話していたので、自分に合うサイズ感というのは大事で、結局座ってみないと相性ってわからないものだなと改めて感じました。

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エーロ・サーリネンのペデスタルチェア/チューリップチェアは座り心地がいいのですが、クッション部分と椅子の間に埃がたまりそう…。笑

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アンドレ・デュプレのデュプレチェア、ビニールコードが巻きつけられているのですが、これが体にフィットして意外と座り心地がよくて驚きました。

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エーロ・アールニオのグローブは詳しくない私でもよく見るボール状のSFチックなデザインのもので、座ると真横の視界が遮られ、まるで自分だけの世界になったかのような隔たれる感覚がたまりません。

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グランコンフォールはふっかふかに包まれて幸せ。

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このメッツァドロの雪かき用スコップやそりのように見える座面は、実はトラクターシートなのだそう。

座ると弾力性があって、まるで遊具に乗っているかのような気分を味わえて思わず楽しんでしまいました。笑

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倉本仁のEIGHTダイニングアームチェアーも座り心地や手すりの感触が気持ちよかったですね。
後ろ姿に力を入れていたそうですが、普通に置かれていたので気に留めずに見てしまったなぁ…。

この傾向を見る限り、座面は革や布製がよくて、体へのフィット感と程よい余白感が大事で、どちらかと言うと丸みを帯びたデザインが好きなのかもしれません。

原弘と造型:1920年代の新興美術運動から

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座り疲れた後なので駆け足ではありますが、2F展示室3で開催されていたもう1つの展示「原弘と造型:1920年代の新興美術運動から」のほうも観てきました。

1920年代といえば第一次世界大戦が終わった後ごろ、日本は大正~昭和時代。

原弘(はらひろむ)さんは日本のグラフィックデザインの黎明期をけん引したデザイナーとのことで、海外の印刷物やタイポグラフィなどの影響を受けて、日本の漢字とか文化などにかけ合わせていった様子が垣間見られて面白かったです。

特にフーツラというフォントは仕事でよく使っていたので、この時代に生まれて、こういう先駆けの方によって日本でも取り入れられていったんだなぁと思うと感慨深いですね。

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花王石鹸のデザイン提案や採用案、実際のパッケージなどを見られるのもワクワクしました。

個人的には別のデザイン案のほうが好きだったんですけど、大衆に向けてという目線で見ると見方が変わって納得感もあったりして、やっぱり商業包装って面白いなって思います。

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私が1番惹かれたのはこの左の垂れ幕のデザインで「コチラハトウキョウホウソウキョクデス」と各国の言葉で発せられているシンプルなもの。

こういうレトロデザインが好きなのですが、歴史とかは全然知らなかったので勉強になりました。

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