川越まつり会館
住所:埼玉県川越市元町2-1-10
TEL:049-225-2727
営業時間:9:30~
定休日:第2、第4水曜日、年末年始
駐車場:あり
アクセス:西武新宿線 本川越駅から徒歩約15分
※2021年7月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
約370年の歴史を持つ伝統祭事「川越まつり」の豪華絢爛で大迫力な山車を堪能
長いこと埼玉県民ではあるのですが、「川越まつり」という大層な祭典行事があることを知らずに過ごしてきました。
今回、川越まつりについて知ることができたのは、この「川越まつり会館」のおかげでした。
蔵造りの町並みの奥の方にあるオススメの穴場です。
川越まつりというのは、10月第3土・日曜日に行われる氷川神社の例大祭で、昼間から各市町の山車(だし)を曳いてまわり、夜のクライマックスでは「曳っかわせ」といって、複数台の山車がお囃子(おはやし)を競い合うのだそうです。
元々は1648年に城主の祭礼奨励により、1651年に神輿(みこし)をかつぐ形で始まりましたが、1800年代に様々な変遷を経て、今の形に落ち着いたようです。
こちらは会所の様子を再現したというもの。
神様をお迎えする祭り宿であり、祭礼の執行本部兼休息所ともなります。
人形が笑い飯の西田さんに見えてしかたありませんでした。
山車(だし)展示ホールでは、実際に川越まつりで曳かれる本物の山車を定期的に入れ換えながら展示されています。
ベンチの先には大型スクリーンがあり、まつりの様子が映像で見られます。
日曜や祝日にはお囃子の実演もあったのだそうですが、現在はコロナの影響で休止中とのことでした。
山車の高さは約6m前後もあり、豪華絢爛な装飾が施されていて圧巻の光景です。
まつりに使われるどの山車にも最上部に人形が祀られており、武将や神々など多彩な顔ぶれがそろいます。
骨組みだけで数千万円、全体で何億円というのも納得の、装飾の造りこまれっぷりです。
こちらの徳川家康の山車は、日光東照宮のような鮮やかな色彩の彫刻が特徴的です。
川越にも仙波東照宮という三大東照宮の1つがあり、実は徳川ゆかりの場所だったりしますね。
龍、干支、麒麟、唐獅子、四神とありとあらゆる神獣の全部乗せ感がすごいです。
犬が犬に見えませんでした。
こちらは高砂の山車。家康の山車とはまた全然趣が違いますね。
高砂というのは、能の作品の1つなのだそうです。
能舞台が描かれた彫刻というのは初めて見たのでとても新鮮でした。
スタッフさんがいろいろ教えてくれたおかげで、より楽しむことができました。
ふだんはこのような山車が15台前後、川越まつりに登場するのだそうですが、来年2022年は100周年で全29の山車が大集合するらしく、それはさぞ壮観なことだろうと思いました。
あまり人の集まるところが好きではないので、ふだんお祭り系のイベントに見向きもしないのですが、これはちょっと実際に見てみたくなってしまいました。
こちらは建造中の山車です。
木だけの状態でも圧倒されてしまいます。
彫刻が美しすぎてうっとりしてしまいます。本当に人の技術ってすごい。
川越まつりの山車は「迫りあげ式のエレベーター構造」といって、城の門をくぐるときなどに伸び縮みできるよう仕掛けが組み込まれています。
からくりってすごいなぁ~(語彙力消滅)
今も歩道橋をくぐるときなど、引っ込める様子が見られるようです。
人々は太鼓や笛を奏でたり、天狐(てんこ)やひょっとこなどに扮して踊り手となり、お囃子でまつりに華を添えます。
2階にはこれまでのポスターやまつりで使われる道具など、関係資料が展示されていました。
スタンプ
余談:川越氷川神社付近にある日本武尊の山車
川越氷川神社の向かい側、現在で言うと風車の装飾がある駐車場。
その隣には日本武尊の山車蔵があります。
手前はシャッターが閉まっていますが、左手から覗けるようになっています。
反射して見にくかったですが、寄り道してみるのもまた一興です。