角野隼斗 全国ツアー2024 "KEYS"
@サントリーホール 大ホール
2024年3月6日(水) OPEN 18:00 / START 19:00
生で聴くピアノ演奏はやっぱりすごかった!かてぃんさんのコンサートに初めて行ってきました
これまで何度かブログで触れてきた“かてぃん”こと角野隼斗さんのコンサートのため、サントリーホールに行ってきました。
サントリーホールはパイプオルガンのある会場で、9年前にゲーム音楽のコンサートでFF6の妖星乱舞を聴けた思い出のある場所なのですが、逆に言えばそのパイプオルガンのことしか覚えていませんでしたw
サントリーホールへのアクセスについて
行き方ももちろん覚えておらず、溜池山王からも行けるんだ~と試してみたら「まだ歩くのか……しかもわかりにくい……」って感じだったので、もう二度とやらないと思いましたw
六本木一丁目駅からだと、どちらに進めばいいのか案内がわかりやすかったですし、帰りもテレビ朝日アーク放送センター側から歩道に沿って進むだけですぐ着けて便利ですね。
地図で見るとそんな大差ある感じに見えなかったんですけどね、溜池山王駅は案内にあった13番出口まで体感で結構歩くし、南北線からだと銀座線のホーム分歩くのでさらに遠いと感じて仕方なかったですw
会場の様子
サントリーホールは着いてみても、玄関以外の記憶がまったくありませんでしたw
入口にパイプオルゴールが仕込まれていて、開場時に鳴るの初めて知りました。
パイプオルゴールは閉じちゃうと全然わからないですね。
フォトブースで記念撮影の列ができていました。
席探しはあまり迷わない方ではあるのですが、席番の上に書いてある英字がブロックで扉の番号だというのがわからず、スタッフさんに教えていただきました。
なんで席番と同じ行に書いてくれないんだ……せめて扉の1字だけでも後ろにつけてくればいいのにw
トイレは入ると左右に分かれていたのですが、空室数が表示されていてわかりやすかったです。
トイレはたくさんあってすぐ入れたけど、開演前や間の休憩時には列ができていました。
空いた印がト音記号でかわいいですね。
コンサートの感想
基本初めて行く人のライブはまずは安い席で行くことにしているのですが、今回もA席にしたらパイプオルガンの前の席で、ステージを裏側から見る形になるとはいえ、めちゃくちゃ目の前にステージが広がっていてテンションが上がりました。
こんなに近くでパイプオルガンを見ることが……!!というのもまたワクワクしてしまいますね。
ちなみにペダルを踏む音が聞こえてくるくらいには近い席でした。
かてぃんさんが出てくるたびに、後ろにもぺこってしてくれて嬉しかったです。
入口で配付された冊子やフライヤー。
冊子によると、「前半は鍵盤"KEYS"の可能性を拡張した作曲家の作品に焦点を当て、後半はさまざまな鍵盤楽器"KEYS"を用いて音楽を構築します」という構成になっているとのことで、前半はシンプルにグランドピアノ1台で、時代順に鍵盤楽器の歴史を追う曲目に。
幼い頃にピアノや吹奏楽部のコンテストには出ていて、オーケストラコンサートやバンドのピアノ(キーボード)演奏というものもいろいろ観てきたけど、ピアノ単体のコンサートというものは今回が初めての経験。
私も一応ピアノを習っていたことはあるのですが、生で聴く音はあまりに滑らかで、「ピアノってこんなやわらかく押せるんだっけ?私こんな音出した記憶ないなぁ…w」と思うくらい繊細でキレイな音でした。
歌も楽器も、まずは音を出せるようになって、楽譜どおりに弾けるようになって、音の強弱など出し方を気にするようになって、その曲の背景や感情表現を意識するようになって、自分という個性を出せるようになっていく……みたいな段階があると今は思っていて、何をゴールにしているかで意識するところってガラリと変わるものだと大人になってから気づきましたが、だからこそやばぁ……ってなりますね。
ピアノの隣にはバレーボールぐらい?の白い球が置かれていて、なんだろう?と思っていたら『24の調によるトルコ行進曲変奏曲』で、「ハイテクな球体で、音の調に合わせて光の色が変わる」とのことで、調が変わる度にあわせて変色していました。
かてぃんさんらしいダイナミックさに、調ごとに魅力を引き出すピッタリなアレンジで、音の波があふれていて、聴きたかったのコレコレー!!ってなりましたw
演奏力の高さはすでに感じていましたが、やっぱりかてぃんさんはのびのびと思うままに弾くアレンジが真骨頂だと思っちゃいますね。
休憩を挟んで後半は、休憩中に運び込まれていた鍵盤楽器らに囲まれ、本来はオーケストラ作品な曲も鍵盤楽器だけで表現。本人は「スタジオをそのまま持ち込んだ」「好奇心の赴くまま」と話していましたw
これは余談なんですけど、かてぃんさんの鍵盤楽器への好奇心が伝わってくるもので好きなのが、この初めてのアコーディオンを教えてもらいながら弾く動画で、「楽しい!もっと弾けるようになりたい!」という気持ちがあふれているのと、これまでに積み重ねた経験からの洞察力の鋭さと飲み込みの早さの異次元っぷりが何度見ても面白いですw
動画でおなじみだった大猫のワルツはチェレスタやトイピアノでよりかわいらしい雰囲気に。
チェレスタはマリンバ(木琴)のような音でグロッケン(鉄琴)のような質感の、かわいらしいオルゴールのような音でした。
トイピアノは多分↓これかな?使い方に思わずクスっとなってしまう場面もありましたw
かてぃんさんが「賑やかな街並み」と表現していたガーシュウィンの曲は、知らない曲だったけど、ゲームにそのまま流れてストーリーまで見えてきそうな楽しい曲でした。
鍵盤ハーモニカの音がエモくて、今までなんでピアニカって「鍵盤ハーモニカ」って言うんだろ?と思ってたけど「あぁ、これはハーモニカを感じるわ」と初めて思いました。
しかも使用していた鍵盤ハーモニカのデザインがかわいくて、音も素敵だからちょっと演奏してみたい気持ちが生まれて、帰ってから調べてみたんですけど、いくつか覗いてみた動画は会場で聴いた音と違うように感じて、かてぃんさんだからこそ出せた音なのかもしれない……となりました。
一度はけて、照明が消えた中で始まったボレロは、曲に合わせて徐々に照明が明るくなっていったりしてたのですが、暗闇に浮かびながら演奏する姿が雰囲気あって飲み込まれました。
個人的には先日のテレビでやってたボレロのほうがアレンジが好みではあったのですが、それでもすごいことには変わりなかったですw
アップライトピアノの裏面にまで照明が仕込まれていたのには驚きましたw
アンコールに弾いてくれたノクターンは音源未発表なのだそうですが、マイルドなアップライトピアノの音がピッタリで、たいへん心地よく聴き惚れてしまいました。
アンコールのラスト1曲は撮影OKで、動画も30秒までならSNSにあげていいということで区切りのよかったラスト30秒をおすそ分けします。
今度は手元が見える席で観たいですねw
セットリスト
- J.S.バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971
- モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」
- 角野隼斗:24の調によるトルコ行進曲変奏曲
- 角野隼斗:大猫のワルツ
- ガーシュウィン(角野隼斗編曲):パリのアメリカ人
- ラヴェル(角野隼斗編曲):ボレロ
- ノクターン
- きらきら星変奏曲