活用って難しいですよね。しえるです。
先月、Repezen Foxx(レペゼンフォックス)のDJ社長がLINEライブでファンクラブの話をしていました。
DMMと組んで、月550円でオンラインサロンを利用したアプリで気軽に見れるように取り組んでいるという話を聞いて、正直うらやましい気持ちになりました。
というのも実は、私の大好きなラルクのファンクラブなどのコンテンツ事情がなかなかエグくなってきていると感じるのです。
今回は、何事も最新の便利なものがあっても、新しいものにシステムを乗り換えるのってなかなかの大事ですし、全体に浸透するのは時間がかかるのはわかるけど、こういう風になったらいいなぁ…といった話です。
【転換期であってほしい】現代のファンクラブや乱立文化に関するぼやきの話。【目的×利便性×横の連携】
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ラルクのコンテンツ多すぎ問題
現存しているラルクの課金コンテンツは下記のとおり。
【L'Arc~en~Ciel】
- L'Arc-en-Ciel Official Fanclub LE-CIEL(年5,830円)
- L'Arc-en-Ciel Digital Fan Club LE-CIEL(月550円/年5,000円)
(年間総計14,790円)
【HYDE】
- HYDEIST(年5,280円)
- HYDERoom(月330円/年3,960円)
- HYDE CHANNEL(HYDE) - ニコニコチャンネル:音楽(月880円)
- HYDE × Life CARD | - ライフカード -(次年度より年2,178円)
(年間総計21,978円)
【TETSUYA】
(年間総計17,160円)
【Digital Fan Club LE-CIEL オープン!】
— L'Arc-en-Ciel (@LArc_official) 2021年5月30日
このサイトでしか見ることのできない様々な会員限定コンテンツをお楽しみいただけます。
本日5月30日(日)よりプレオープン!
ぜひご登録ください!
Digital Fan Club LE-CIELはこちら>>https://t.co/NeP0EXPepm#LArcenCiel #ラルク #ラルク30th pic.twitter.com/QRhdoWwS3z
つい最近、デジタルファンクラブが新設されて、この数になりました。
LE-CIEL、Digital LE-CIEL、L-mobileざっくり比較表です pic.twitter.com/17lEeDG010
— anim (@13fri_666_lv) 2021年5月30日
他ではビジネス組のhydeさん(Vo.)・てっちゃん(Ba.)、職人組のkenちゃん(Gt.)・ゆっきー(Dr.)と見事にメンバーの個性も現れています。
(過去にはkenちゃんソロのモバイルファンクラブも存在していました。)
もし現存コンテンツ全部に入ったとしたら年間総額53,928円の課金ですね。
ファンの多くは推しメンがいると思うので、全部に入っている方はさすがにそう多くはないとは思うのですが、それにしてもなかなかの額と感じます。
ちなみに私が入っているのはラルクとHYDEさんのファンクラブ2つで、ライブのときなどにチケットを取るために追い課金するという状況です。
人によって課金感覚やコンテンツの追っかけ度は違うので、このように自由が利くところはいいなと思います。
そんな私にとって何よりも1番イヤなのは、全部が別媒体なところなんです。
(一部の値段や頻度含めた更新内容も引っかかりますけどね。苦笑)
デバイスごとに見やすく表示してくれるレスポンシブデザインになったとはいえ、1つ1つにログインパスワードが必要で、見る度にサイトを切り替えて…それが非常に面倒でしかたありません。
さらにラルクは、無料ではありますがこれまでに私が認識しているだけで、以下のアプリをリリースしています。
【公式アプリ】
- L’Arc~en~Ciel Official Appli(L’Appli/公式)[現在未公開]
- L'Arcollection(ライブイベント用)[現在未公開]
- ラルくじ(ライブグッズ購入用)
- L’Arc〜en〜Ciel 30th L’Anniversary VR Museum(CD特典用VR)
- HYDE RUN(ゲーム)
- HYDE LIVE GOODS(ライブグッズ購入用)
30th L'Anniversary Starting Live "L'APPY BIRTHDAY!"
— L'Arc-en-Ciel (@LArc_official) 2021年5月26日
デジタル ラルくじについてのお知らせ
お待たせいたしました。
デジタル ラルくじの詳細をUPいたしました。
詳しくはオフィシャルグッズECサイトをご確認ください。https://t.co/UuHaeoua0G#LAPPYBIRTHDAY #ラピバ pic.twitter.com/gLW8aN3Grj
もっと言うと、ライブの電子チケット化が進み、次のアプリももはや必須となっています。
【ライブに必要なアプリ(チケットなど)】
- LIVE QR(電子チケット)
- スキチケ(電子チケット)
- MySOS(体調管理)
…さすがにですね、ファンクラブはWEBブラウザで見る仕様のままなうえに、ライブの度にアプリが増えていくと「この先どれだけDLしなきゃならないの?」とは思うわけです。
Digital Fan Club…
— ヒデ (@RoenHide) 2021年5月30日
新しいこと始めるのは
いいけど
昔からのLE-CIELを、もっと
充実させれば(デジタル映像追加)
いいだけの話なのに
もう1つ立ち上げて、どうするの?
お金のことなのかな?
これだけL'Arc~en~Cielを
愛してくれてるファンには
これ以上、課金させないでほしいです。
昔はもっと色々ファンクラブに入っていました
十数年前はB'zやUVERworldなど別のミュージシャンのファンクラブに入っていたこともある私。
基本的にはいずれも会報冊子やグリーディングカードが届いたり、会員限定の優先販売があったりが中心といったところ。
その頃はスマホや電子チケットが主流ではなかったのもあり、サイトくらいはあるけど、まだまだアナログな時代でした。
ファンクラブから少しずれますが、職場のGLAYファンの友人からライブ前にグッズが届くよう事前購入できる話を聞いて、よそのファン思いなサービスを羨んだ記憶も残っています。
これは最近HYDEさんのライブでも導入され始めて、改めて嬉しいサービスだなと感じました。
それと同時に、今ならライブグッズはセルフプロデュースなHYDEさんにとっての前倒し納品がどれだけ大変かというのもわかるので、ご多忙な中で実現してくれて本当にありがとうございます!とも思います。
今のファンクラブの形とは…?
そんな私ですが、その後はラルク以外には特にファンクラブ的なものに入っていないし、周辺にもファンクラブに加入している友人がいないので、現在のファンクラブ事情というのはラルク以外にあまりよく知りません。
ラルクでいえば、先述のサイトのレスポンシブデザイン含めたリニューアルやチケットの電子化、ライブ来場記念スタンプや画像配付などライブ特設コンテンツの充実といったデジタル面の変化は感じていますが、基本的な在り方は変わってないというイメージです。
中には会報がデジタル化しているところもあるようですが、それでも多くは今も変わらず、だいたい似たようなところなのではないでしょうか?
物議を醸していたWalletsのランク制
そういえば数年前には、岡崎体育くんのファンクラブ「Wallets」でランク制導入が話題になっていましたね。
これは簡単にまとめると、ライブ参加やグッズ購入、SNS拡散などで溜めたポイントに応じてランク分けされ、握手や写真撮影のおまけ特典や上位のポイント獲得者ランキング発表があるというものでした。
いろんなファンがいるということ
いっぱいお金を使ってくれるファンの存在が欠かせないのもわかるし、いっぱい注ぎ込んだ分見返りがある方が嬉しいのもわかります。
しかし、好きになって数ヶ月の人と、10年の人と、30年の人がいたとしたら、どうしても熱量の差ってあると思うんです。
ハマり始めのテンションって相当高いですからね。
そして年月が経てば経つほど、ライフスタイルの変化というのも発生します。
学生が大人になったり、実家を出て一人暮らしを始めたり、結婚して子どもができたり。
趣味にどこまでお金をかけるかという感覚は刻々と変化していきます。
たとえば私にとってラルクは、多大な影響を受けまくった人生に欠かせない存在です。
息をするのと同じくらい、好きなのが当たり前なんですね。
そして今の私にとって、お金や時間を最も投資したい相手は自分です。
いらないグッズはいらないし、自分がコンテンツを消費できる時間も限界があります。
ライブグッズで言えば、15年前はラインナップの半分以上を買っていたり、使う用と保存用に同じものを複数買ったりしていましたが、最近では全部で1~2種類以内に収まっていますし、何も買わないときすらあります。
このようにグッズ購入や情報の追っかけ度合は減りましたが、ラルク愛はまったく変わりないし、むしろ年月を経てさらに深まっています。
昔、有吉さんがアメトーーク!のカープ芸人出演時について、「データ派」と「思い出派」のファンの違いと話されていたことに共感するのですが、「情報通じゃないとファンとは言わない」「ファンならグッズ購入は当たり前」なんてことはなく、ただ「好き」という気持ちがあればそれはもうファンなので、その程度を比べる必要はないと思っています。
そういった意識の変化があってからは、もちろんどういうファンの形も自由ですが、知識量や参加したイベント等の数でマウントを取ったり、SNSでファンアカウントがそろいもそろってリアルタイムで、義務かのように律儀に毎回反応しているのを見ると、いったい誰のためにチェックしているんだろう?と感じるときもあります。
Twitterは自分の好きな時に、好きなだけ呟けばいいんだな、って事に気づいた…というか、思えるようになったのもつい最近だったりする笑
— クロノ🌈 (@kurono_noir) 2021年2月5日
若い頃に「欲しい」と思っていたものが、実は自分が欲しいものではなく、周りの人が欲しがっているだけのものだったりして。皆が欲しがるものを手に入れると、一瞬は満足するんですが、しばらくすると逆に重石になってしまうということが多々ありました。本当は要らないものなので当たり前ですが 笑
— えとみほ (@etomiho) 2021年5月20日
+α程度ならいいけど…
しかし、ファンクラブにランク制を取り入れると、どうしても表面的な尽くし度が可視化されます。
それに対して、岡崎体育くんで言う写真や握手程度の特典であれば、まだ理解はできます。
たとえばレペゼンフォックスのLINEライブでは、ランキングに応じたプレゼント企画があります。
今月のLINEライブの配信予定です!
— 【Repezen Foxx】-Candy Foxx- (@RepezenFoxx) May 4, 2021
全部22時〜から1時間やりまーす! pic.twitter.com/JUcbrpA5Zn
これはLINEライブ中の投げ銭総額ランキングで、上位の方にグッズがプレゼントされるというもの。
1回のLINEライブで軽く100万円前後動いていてすごいなぁと思いつつ、欲しいものがあるからプレゼント応募する流れの延長線上とも捉えられ、投げ銭をしたい人が参加し、やっただけ見返りもあるというWin-Winなものと考えられます。
言ってしまえばお皿が欲しいからパンのシールを集めるのと似たようなものです。
ただそれがもし、チケットの当選確率に響いたりしたらそれはもうガッカリするだろうなぁと思いますし、自分で言えば15年以上ファンクラブに入っているという年月をないがしろにされてしまったとしても、やはり寂しいものがありますね。
(某携帯キャリア一筋だったのに、新規乗り換えばかりキャンペーン優遇されていたのは実にモヤモヤしましたw)
YouTubeの課金システム
新しい課金スタイルでいえば、たとえばYouTubeにはメンバーシップという課金コンテンツがあります。
これはメンバー限定動画を見れたり、絵文字を使えたりといった特典があるなど、サービスの範囲内のもので単純明快です。
どのくらいの相場かなと思って見てみたら、東海オンエアやフィッシャーズが月490円、すしりくくんだと月790円か月2,990円から選べる方式、与沢翼さんが月12,000円とバラバラですが、どうやら月490円のチャンネルが多そうです。
案外メンバーシップのあるチャンネルって限られているようで、マルチクリエイターや有名人よりはVTuber系に多い文化なのかもしれません。
それ以外にライブ配信中に通称「スパチャ」と呼ばれる機能で投げ銭することもできます。
先日卒業したVTuberの桐生ココは、この投げ銭だけで年間総額1.5億円も獲得しているわけですから、すごい世界ですね。
独自のプラットフォーム
メンタリストDaiGoさんは弟さんがプログラマーで、自分たちでアプリなど用意できてしまうのが強みです。
DaiGoさんは趣味の読書を生かして、皆の代わりに大量の本や論文を読み、その知識を日常に取り入れやすいようわかりやすく動画にまとめ、元々はニコニコ動画の有料会員機能を使って情報を発信していました。
ほかにもTwitterのペリスコープやYouTubeなどさまざまなプラットフォーム配信の検証を経て、今ではD-Lab(ディーラボ)というメディアをつくり、そこで有料会員向けに動画を配信しています。
配信内容の充実に加え、再生速度の変更やオーディオブック機能など自分のサービスに合わせて機能を特化させ、ユーザーの需要や利便性を満たすのが本当に上手です。
ただし、これは規約やら支払いやらシステムやら全部を自分たちで整備して、セキュリティなど全責任を負わねばなりません。
ホリエモンさんなんかは、個人情報保護リスクの観点から独自プラットフォームは避けたい派だとおっしゃられていて、その感覚もまたうなずけるものがあります。
チケットサイトとの紐づけ
またちらっと調べたところ、今人気のK-POPグループなんかは、本国だとチケットサイト経由でファンクラブに加入するみたいなんです。
歴史が浅いからできたことかもしれませんが、チケット入手はファンクラブに加入する目的の大きな1つと考える人は多いと思いますので、理にかなっててよさげですね。
ラルクで言えば、ファンクラブ先行申込時に、チケットサイトの方でファンクラブの会員情報を入力したり、共通のメールアドレスを使う必要があったりします。
正直、毎回チケットサイトとファンクラブを紐づけする過程があるのは入力側もめんどいですし、入力内容を間違えて申し込めていなかったという悲劇も生まれかねません。
何より運営側が毎回わざわざ会員番号やメールアドレスを照合していると考えたら、ファンクラブ会員かチェックする手間は結構大変なんじゃないかなぁと思います。
オンラインサロンの機能はファンクラブと変わらない
ここで最初のレペゼンフォックスのファンクラブの話に戻ります。
先月のLINEライブでは、DJ社長が「DMMオンラインサロンのアプリで気軽に見れるように動いている」と話しており、この記事を書いている間に始動してしまいました。仕事が早いですね~。
ついに本日!
— 【Repezen Foxx】 (@RepezenFoxx) 2021年7月6日
レペゼンフォックスのファンクラブができましたぁぁあ!!
みなさま!入ってください!🙇♂️https://t.co/s0QKgNw3O4
↑
これです!! pic.twitter.com/iONB1eq5Qg
最初に話を聞いたとき、「これまでのザ・ファンクラブという形だと、ファンが若い層だからフォーマットがシンプルに合わないから今っぽいファンクラブにしたい」とのことで、DJ社長だからこその発想にさすがだなぁとうなってしまいました。
アーティスト側って作品をつくったりするのが主なので、こういった観点を持つ当事者というのはまだ少数派な存在と感じます。
それに私は数年前に「オンラインサロンとは何ぞや?」と思っていくつか入ってみたことがあるのですが、そのときに「これは要するに密度の高いファンクラブだ」と感じて退会したので、納得しかありませんでした。
現在のオンラインサロンというのは、主宰者に共感した人たちのコミュニティという側面が強く、内容が充実していないと価値を感じず退会してしまうので、精力的に活動することで維持されているという印象があります。
しかし、機能的には会員制SNSであり、従来のファンクラブとなんら変わりありません。
- アプリ1つで全部チェックできる
- 文章も写真も動画も投稿できる
- 毎回ログインしなくていい
- 配信機能や単品コンテンツ販売もできる
- 更新通知してくれる
- 履歴はタイムラインで確認できる
- 更新側も見る側も簡単
- アンケートなども容易に回答収集できる
と双方にメリットが多い気がします。
日常に溶け込んだアプリ文化
今は定期的にチェックしたいもの(SNS、メール、ブックマーク、RSSリーダー、通販、電子書籍など)は全部アプリでパッと手軽に見れて便利な時代です。
気になるものが出てきたとき、対象がどんなものなのか大枠を知るためには公式サイトを見るかもしれませんが、最新情報のチェックを毎回公式サイトに確認しに行くことってあまりないと思うんですね。
なぜなら多くは、手軽にチェックできるアプリのあるSNS等で最新情報を発信しているから。
見る側も更新する側もそっちの方が簡単だし、お知らせに気づきやすいですよね。
そうなってくるとブラウザでのサイト閲覧、しかも毎回ログインが必要ってなかなかにめんどくさく感じてしまうこの頃。
要するにデジタルを謳って力を入れるなら、せめて1つのアプリで全部できて、サブスク感覚でオプション追加できるとかそういう仕様にならないと、魅力が弱いなぁと思います。
1つにまとめたい気持ちとリスク分散の重要性
なるべく1つにまとめて簡素化させた方が管理が楽と実感する場面はよくあります。
でもいろいろなものがあるからこそリスクが分散できるし、それぞれの得手不得手で問題に対処できるということも知っています。
身近な例で言えば、スマホ1つで音楽が聴けるし、本も読めるし、お金は支払えるし、ビデオカメラにも、鍵にも、地図にもなります。
でもスマホの充電が切れたり、壊れたりしたら何もできなくなってしまうし、盗まれたらなかなかに悲惨です。
最近で言えば、Googleフォト有料化でうわぁぁぁとなっている様子を見かけたりなんかもしました。
一企業に重点を置きすぎると、突然の方針転換やサービス内容の変更で足場が総崩れしてしまいますね。
最新のものは使いようによっては便利だけど、何事もメリットばかりではないから問題の対策やバックアップも必要だし、どこまでのリスクを背負うかは人それぞれです。
たとえば以前、種子の話題を取り上げましたが、本の中では、利権的に膨れ上がったコメの品種数を減らそうとする動きがあるのに対して、育てる土地の気候や環境によって合う品種というものは異なるし、さまざまな品種があるからこそ、未曾有の災害でも全滅を免れることができるという指摘がありました。
スマホを忘れて公衆電話を探していたとき、Goo地図という老舗サイトに助けられたこともありました。
iPhone4Sを使っていた頃、スマホのメモなどをすべて1つのアプリにまとめたときに、それがバグって痛い目に遭っているので、多少の投資やリスク分散は必要だと早々に学びましたし、乱立文化にもそれなりに意味があるのを知ってはいます。
しかしそれでもやっぱり、できるだけ1つのもので多くを済ませて、全体的な数は抑えたいという気持ちもあったります。
というのも自分の快適を求めて部屋を整えてきた過程で、「選択と集中」の効果というものは絶大だと学んだからです。
連絡手段はだいぶ絞られました
たとえば連絡をとるのに、LINE、メール、Slack、Chatwork、Messenger…って使い分けるのとか、本当にめんどくさくて仕方ないです。
その人や会社ごとに使っているものが異なるから大変ですよね。
何のやりとりをどこでしたのか、探すのも一苦労です。
私は仕事で使わなくなってからは、メールですら毎日チェックしなくなってしまいました。
連絡はLINEやSlackがメインになりましたし、停止しても停止してもいつの間にか配信メールが増えていて、さほど重要でないもので埋もれてしまうのに嫌気がさしてしまったんですね。
今は不要なメールの配信停止や整理を気が向いたときに少しずつ進めています。
とにかく通知は限りなく数を抑えたい
現在、私のスマホで音が鳴って通知されるものは、友人・知人からのLINEや電話と仕事のSlackしかありません。
企業アカウントはもれなく通知オフにしますし、LINEグループはなるべくつくらないし、頻度が高いと感じたらそれもまた通知をオフにしているので、だいぶ快適です。
あとはメルカリで売れたことが気づくように多少通知を設定しているくらいで、それ以外はほぼオフにしています。
そんななのでSNSの通知を全部オンにしている人に会ったときなど、あまりの通知の多さにビックリしてしまいます。
共通のゴールを見据えて協力しないと本当の便利にはならない
生きていると次々とやることや課題が現れます。
これまでそれを各所で個々が対応してきました。
でも実はどこも同じような問題を抱えていて、それを個々で対応しているだけであることも多かったりします。
疲れている時に知らず知らずのうちにやってしまうのが、解決を背負うことだったりします。
— しいたけ. (@shiitake7919) 2021年5月28日
色々なことに対して「私がなんとかしなければ」とか、良い回答や解決策を見出せない自分にガッカリしてしまう。
その疲れを感じたらとりあえず4日は待って下さい。疲れがある時に救世主にならなくて大丈夫。
人生って、学校に入って、仕事を始めて、お店や会社をつくって、人を雇って、同棲して、子どもが生まれて、いろんな「初めて」に直面し、それが実際にはどんなもので、何をしたらいいのかを解明し、何かが起きて、問題に気づいて、対応して…の繰り返しだと思います。
そしてこんなにも思想や文化など基礎的な土台がアップデートされてるにもかかわらず、自分が子ども時代に疑問や不満に感じていたことを、現代の子どもも悩み続けているのを見ると変な感じがします。
自分で経験することで得るものの大きさは計り知れないものですし、「歴史は繰り返す」とはよく言ったもので、過去の事例を今に生かせることも多く、歴史を知ることもまたとても大切な学びだと思います。
でも経験者に「自分も大変だったよ」なんて昔話聞かされても、そんなの知ったこっちゃないと思うのもわかりますし、自分が経験した苦しみをお前らも味わえなんて感覚を向けられるのはたまったものではありません。
まったく同じ流れをあちこちで繰り返すのではなく、共通の悩みは協力して解決したほうが早いし、そうすれば次の問題にもより早く、知恵を合わせて取りかかれます。
現在はクラウドファンディングやクラウドソーシングが一般的にはなりました。
しかし、プロジェクトごとにエンジニアやデザイナーなど必要な技術を提供できる人を集めるというような仕事の進め方は、オンラインサロンなど一部では行われていますが、まだまだマイナーなんじゃないかと思います。
同業こそ提携して助け合うことが必要なのではないかと思う話
同じような会社やサービスの乱立もまた、その一環ではないでしょうか。
電子チケットや電子書籍、ライブ配信サービスに連絡ツールといった競合の乱立にウンザリすることっていろいろありますよね。
お店だったら立地とかで必然的に絞られていくけど、デジタルというものは特に限定が難しく、この漫画はこのアプリで…あのアーティストはこのアプリで…といった使い分けは増えていく一方ですし、この会社がもしなくなったら所持しているデータはどうなってしまうのかというような不安も尽きません。
独占禁止法とか競合とかいろいろあるとは思いますが、お互いにつぶし合って業界そのものが廃れていくことをよしとは、おそらくならないでしょう。
商品同士は競争によって切磋琢磨し合えばいいと思いますが、そもそもの業界人気や業界につきものな悩みというのは共通していますし、協力した方が解決の幅が広がるというものです。
たとえば大手ビール会社は競合同士ながらも、共同配送を取り入れています。
ができない」という相談をよく受けますが、どんな人とも仕事ができるのが大事です(むろん、ハラスメントとか直接被害受ける場合は別です)。気持ちは合わせる必要はない。仲良し集団でなくてもよい。ビジョンとミッションだけ共有して、チームパフォーマンスが最大化できればそれでいいのです。
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) 2021年6月25日
DXも明確なビジョンや提携協力がないといずれ詰む気がします
コロナ禍で「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」という言葉を目にする機会が多くなりました。
デジタル化、デジタルシフト、IT化、電子化、言葉はなんでもいいですけど、とりあえず「デジタル生かそうぜ」って流れは加速化しています。
でもデジタルというのはあくまでアナログの代替手段にすぎなくて、AIがどうこうとか丸投げするかのような話も見受けられますが、決して全能なんかじゃないし、効率化とか目的がはっきりしていないと力を活用しきれません。
好例で言えば、交通系ICって関東で言えばSuicaやPASMO、関西で言えばICOCAというように、種類がたくさんありますが、全国の電車やバスで相互利用できるうえに、店舗でも電子マネーとして使えてたいへん便利ですよね。
しかし、このように違う会社のものが垣根を越えて相互利用できるものってまだまだ少ないと思います。
たとえば商品の受発注のシステムって会社ごとに異なったりします。
私が以前いた会社ではFAX受注が主流でした。
FAXで届いた注文書を事務員が自社システムに手入力していくのです。
中には電子発注をしている会社もあり、各会社ごと独自の発注サイトにログインして、発注情報を取りに行くこともありました。
もっと言うと、その会社では受発注と製造と経理は一元管理されていましたが、商品の仕様や原価計算・見積などの資料はシステムに紐づいておらず、各個人のパソコンの中や紙のファイルに保管されていました。
担当者もしょっちゅう変わるものですから、それが何のことかわからない案件もたくさん出てきて、解明するのに時間をとられたりしたものです。
ただのメールで済むような連絡ですら脱FAXを省庁が断念するような状況です。
会社内の基幹システム刷新に何千万、何億円とかけて設計し、これまでの情報を登録して、システムに合わせて仕事の流れを作り変え、デジタルが苦手な人にもわかるマニュアルを用意し、社員が操作を覚えて…という大変革を、日常業務と同時進行することがいかに難しいことかと思います。
しかも会社内での製造・経理・受発注を一元化する管理システムによる効率化の話はあっても、違う会社の管理システムとの相互利用関係はまだまだ進んでいないように感じます。
A社が使う○社の受発注サイト
B社の使う□社の受発注サイト
C社の使う△社の受発注サイト
このように乱立文化によって、取引先ごとに受発注システムが異なる可能性は高く、電子受発注を取り入れた企業が増えるほど、乱立した受発注システムのサイト+取引先の会社の数だけのログインが必要になるってことですよね。
…うんざりする事務員さんたちの顔が容易に想像できそうです。
もしかしたらこういったものをスムーズにやれている業界もあるのかもしれませんが、おそらくほんの一握りなのではないでしょうか。
交通整理や撤退の価値や評価がもっと上がるといいなと思います
現在の社会というのは、これまでの歴史の積み重ねであり、局所局所の問題をその都度対応してきた結果です。
だから今が正解ってわけでもないし、整備する余地って多分にあると思います。
でもなにかをつくり出すことは実績としてアピールしやすいし、評価もされやすいけど、ムダを省いたり、交通整理をしたりする点ってなかなか注目されないし、評価もされにくいのが現状だと思います。
なるほど、確かに、言われてみればやめたことの記載ってあんまり見ないかも
— おおくぼやまと@霞ヶ関 (@okubo_yamato) 2021年2月6日
(長々と続いてきた)仕事をやめる・やめさせる、って大仕事なんだよな
新しいこと始めるより、ある意味で勇気と実力がいる https://t.co/OgWb2eljSd
経営は、、、
— 早川周作@プロスポーツ経営論 (@yumehayakawa) 2021年7月11日
情報収集、
交通整理、
そして決断が何より。
情報収集はより客観的に、
交通整理は簡潔に、
そして決断はスピード!#経営 #アスティーダフェス
後に残された人がうんざりしているにもかかわらず、ムダを追加した本人はそれに気づかずドヤ顔なんてことも多々ありそうです。
この手のは始末してかないと、いつまで経っても必要な仕事にリソース避けない。ノリで仕掛けた人らに、異動後、何らかの反省をさせるスキームがあるわけでもないから、ヤリ逃げがなくならない、、
— かどひろこ(かすみがせき属) (@HirokoKado) 2021年1月27日
仕掛ける話より撤退する話の方がコストがかかるわりに世間の評価は伴わない。今の撤退案件とは比べ物にならないが、国内石炭政策の最終局面を入省時に傍で見ていた時、それを肌で感じたが、同時に役人だからこそできることも多いとも、門前小僧ながら思った。
— かどひろこ(かすみがせき属) (@HirokoKado) 2021年1月27日
多くの物事は、ひと手間ごとにお金や時間がかかるうえに、ミスが生じるリスクが増えるものであり、いかにムダを簡素化できるかは大事なポイントの1つだと思います。
さていろんなとこの病院内コロナ対策見てますが、プロは「できるだけ手のかからない」対策をしようとし、アマチュアはあれもやる、これもやる、とどんどん手法を積み上げていく傾向があります。本当は手順が増えるとエラーも増えて、あと基本的な手指衛生とかが疎かになって逆効果なのですが。
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) 2021年6月17日
手間を最小限にしてシンプルにして、誰でも持続可能なシステムにしたほうが長期的には感染リスクは最小化します。手間暇を増やすと「やった感」は出せて不安感は取り除けますが、実は少々不安なママでいたほうが手指衛生の遵守率も高くキープできます。そういう意味でも安全安心、は危険な考え方です。
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) 2021年6月17日
断捨離とかこんまりさんの力で整理整頓の価値は上がったけど、業務内容の整理やゴミ捨て(撤退)は環境によってめちゃくちゃ評価が分かれてしまい、下手すると何もやってない認定されてしまいます。
そして誰かに押しつけているだけの人が仕事早い認定されていたりすると、なんでだよ!って思います。
異動期ですね
— おおくぼやまと@霞ヶ関 (@okubo_yamato) 2021年6月17日
引継書のクオリティは何らかの形で人事の評価に組み込んだ方がいいと思うんですよね
特に1-2年で異動繰り返す私らの世界では行政の質に直結してる
現状、引継書ちゃんと作るインセンティブは良心の呵責とレピュテーションリスクだけで、制度的に担保されてない気がする(続
逆に、良質な引継(口頭含む)ができる人は優秀な可能性が高いわけで、そっちの観点からも、引継書で評価するのって打率高いと思うんですよね
— おおくぼやまと@霞ヶ関 (@okubo_yamato) 2021年6月17日
仕事の内容を引き継ぐのは当然で、
今抱えている課題の展望とか、
中長期のタマ込めとか、
各方面のキーマンとか、
まさに総合力ですからね、引継ぎ(続
薩長同盟の坂本龍馬じゃないですけど、大きなビジョンに向けて、手を取り合ってつくりあげていく文化がもっと発達していけばいいのになぁ…と思わずにはいられないしえるでした。
長々とぼやきすぎてしまいましたので、ここら辺で終わりにします。笑
はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」