ビジネスの考え方は大事。しえるです。
仕事を辞め、ブログを毎日更新するようになりましたが、今こうやって毎日書くことができているのは、すべてこれまでの経験のおかげです。
この経験の価値を実感するのって、がむしゃらに取り組んで乗り越えたあとなんだと思います。
それは成功したとか失敗したとか関係はなくて、経験という自分のフィルターを通したことに価値があるし、中でもビジネスのいろはを短期間で一気に経験したことの影響はとても大きいと至る所で感じます。
なぜならすべてはビジネスで成り立っていると言っても過言ではないからです。
仕事の経験を重ねたことで社会の見え方が変わった話。【世界はビジネスで回っている】
元々私は発注されたものを制作するだけの部署で働いていて、その頃は売上を追ったり、知名度を上げようとしたりする必要がなかったので、いかにクオリティ高いものを納期に合わせて納品するかだけに集中していれば大丈夫でした。
大手の職場にいたので環境もよく、清掃の方がいて掃除をしてくれて、フリードリンクが用意されていて、職場内に銀行や郵便局、コンビニがあるような恵まれっぷりでした。
当時は実家暮らしのうえ、就職してすぐがそんな環境でしたから、どのように会社の備品が用意されるかも、どのように身のまわりの物1つ1つがつくられ、どのように人員が管理されて会社が成り立っているのかも、まったく知りませんでした。
しかしほかの仕事に色々挑戦したおかげで、その環境が当たり前ではなかったことに気づけました。
また、世の中がどうやって回っているのかを知り、自分の向き不向きも理解することができました。
ビジネスがわかると社会の仕組みがわかってくる
YouTuberのヒカルくんとCandy FoxxのDJ社長は、熱量と行動量という意味では尋常じゃなく、なかなか真似するにはハードルの高い2人です。
しかし、本当に誰も知らないただの一般人から努力を重ねて成功し、目的と手段をはき違えず、炎上も乗り越えて、常識にとらわれることなくフラットな視点で柔軟に最短距離の道筋を立てる考え方は非常に参考になります。
私が好きになった頃よりもすごい勢いで人気が増えているし、成功談も増えているけど、根本的な考え方はずっと変わってなく、トライ&エラーを繰り返してきた結果だと思います。
ピーなし暴露トーク?レペゼン地球のDJ社長と本音対談したら内容過激すぎたww
「普通の人たちってビジネスを理解していないから人生めちゃめちゃ損してると思うんですよね
ビジネスを理解するって世界を理解すると同じだと思うんすよ
世界はビジネスでまわってるじゃないですか完全に
需要と供給みたいな」
DJ社長は今はなき「レペゼン地球が解散する本当の理由【好きな事で生きて行くとは】」という動画でも「ビジネスを学ぶってことはこの世の仕組みを学べるんよ」と話していましたが、これには実体験をもって共感しまくっています。
ビジネスって自分がビジネスをするかどうか関係なく、全員にとって社会を生きるうえで世の仕組みを理解する最重要項目だと思います。
と言うのも、DJ社長のインスタチャレンジでの視聴者の声、ひろゆきさんのYouTubeチャンネルのスパチャ(投げ銭)での質問回答、中田あっちゃんのYouTubeコンサル、校正の仕事で目にするWEB記事、いろんな所で世の中の人の悩みを目にする機会がありますが、その悩みの多くってビジネスについて勉強すれば解決することだと感じるんです。
「テレビに出とう人らは別の世界の人たちみたいな
でもちょっと角度を変えて見たら、
あれ、距離そんな遠くないんじゃないかって思えたというか
別に俺とテレビに出とう人たちの距離ってそこまで遠くないっていう風に思えたというか
その視点を持てるかどうかだけでやっぱやれるっていうのもあると思う」
それに対し、ヒカルくんが遠い存在に思えていた人との距離感が変わった話をしていて、これもまためちゃくちゃ共感できたんです。
これまでずっと「自分とは違うから」と線を引いてしまっていたけど、どれだけすごく見えていた人も「自分と同じ人間で、一歩一歩進んでいただけなんだ」と気づき、他人への感覚が一変しました。
多分これが「私の人生の主人公は私」とマインドが切り替わった瞬間なんだと思います。
それ以来、誰かの言動を参考にすることがあっても、自分の考えが誰かによって左右されることがなくなりました。
また、これまで気にすることがなかった、他のファンとのテンションの差に対する違和感を覚え始めました。
ファンの中でも一目置かれる存在っていると思うんですけど、それもただの同じ人なんだなぁと気がついたんです。
おそらくそれまでの自分は、ファンになった相手の人生の方が自分の中で割合が大きくなっていたのだと思います。
ビジネスを学べば自分のスキルの価値や活かし方を考えられるようになる
現代は色々な情報が手に入りやすい世の中です。
どんどん無料や低価格で簡単に学びができるようになっています。
ビジネスを学ぶと、あるときから誰かに教えてもらわなくても、人気のあるもの、身近なものを始め、ありとあらゆる人や物から需要と供給について学べるようになります。
以前紹介した漫画『Shrink~精神科医ヨワイ~』 では、ADHDを抱えた女性が登場します。
自分に合わない職場から転職した先で、こんな言葉をかけてもらえます。
「才賀さんが苦手なことは他の人がやるから得意なことで皆を助けてあげてね」
「ごめんなさいって謝ってばかりいるより
ありがとうって言い合える職場の方が気持ちがいいじゃない?」
これは漫画内だからとかじゃなく、世の中には自分の想像以上に多種多様な環境、働き方があります。
新しい会社の形もそうですし、クラウドソーシングやスキルシェアサイト、簡単なネットショップ開設、クラウドファンディング、選択肢はとにかく色々です。
ホリエモンさんやひろゆきさんは強めな言葉を使いますが、ずっと前からどんな人でもやろうと思えばできる手段をガンガン提示し続けてくれています。
定年後に働きたい人だっている
テレビ番組『がっちりマンデー!!』で株式会社ライフマスターの布袋田晋代表取締役会長(74)が紹介されていたのですが、こちらも現代ならではの形だなと思いました。
この会社では、人手不足な中小やベンチャーの家電メーカーの代わりに、家電量販店の売り場への営業代行を請け負っています。
昨年は8社と契約し、5億円を売り上げているそうなので、需要は間違いなさそうです。
社員さんは最大80歳まで採用しており、元々家電量販店やメーカー・卸売業者で働いてスキルを身につけた精鋭OBたちが、経験を活かして売り上げを確実に伸ばしてくれるのだそうです。
会社って一般的には、会社の経営陣、商品を用意する製造部門、売り込む営業部門、会社運営を支える総務・事務・人事・経理部門で成り立っていますが、現代って全部自社内で用意する必要はなくなっていて、外部に任せられるところはアウトソーシングしていく流れがあります。
クラウドソーシングなんてコロナ禍でもスキルを持った個人が活躍できる場もあるわけで、私もその場の恩恵にあずかっています。
私の中では電話営業を請け負う会社のイメージまではあったのですが、実際にメーカーの代わりにお店に行って、売り場の置き場所の交渉をするというガチガチの営業代行を専門とする会社があるなんて知らなくてビックリしました。
世の中って本当に多くの会社があって、まだまだ自分の知らない世界がいっぱいありますね。
それを可能にしているのもノウハウを知り尽くす精鋭がそろっているからで、まさに強みを活かした事業ですね。
「もっと働きたいという人がたくさんいますよね
まだ元気なのにもうそういった仕事しなくていいよっていうのも寂しいでしょうね
もっとスキルを活かせる仕事がないかと思って始めた」
会長がこう話されていたのですが、私個人的にも定年退職という考え方に疑問を感じていたところだったので、やっぱりそういう感覚の方もいるんだ!会社が成り立つぐらい、定年退職後に需要があるんだということも知ることができました。
買わせるための策に振り回されなくなる
ビジネスを学ぶことで、無料とかセールとか、何が釣りなのかがわかってくるようになり、何にお金をかける価値があるか、信用できるものは何かを見極める力がついていく実感があります。
詐欺や手数料ビジネスのような無知につけこんだ搾取を避けるには、やはり仕組みを知ることが1番です。
商品から得られるメリットとリスクを天秤にかけることができるようになり、それが本当に資産なのか、将来的に負債なる可能性などを考える力も養われると思います。
また、会社やお店の経営は、個人的なお金の使い方にも活かせます。
自分が何に支えられているのかを理解できる
自分が今使っているパソコン、パソコンを構成するパーツ、パソコンを動かすのに使う電気、座っているイス、飲んでいるコーヒー、食べているごはん、料理をつくるのに使う水、自分が住んでいる家…
自分が生きるうえで絡むすべてのものは、大勢の人の手によって一から構築されています。
それは工場や田畑でつくり出した人だけでなく、売るための営業さん、商品を採用するかを交渉する店側の営業さん、発送するための事務員さん、各店舗やお客さんの元へ配達するドライバーさん、届いた商品を開封し陳列する店員さん、パッケージをデザインした人、梱包材を製造する人、取説データをつくる人、取説を印刷する人、製品の品質を検査する人、その循環システムを整備した企業の社長さん、各会社の環境を維持するための総務さんなど、とにかくたくさんの人が関与しています。
こういった人の流れを知ることで、自分の立ち位置が客観的に見られるようになります。
役員、管理職、総合職、一般職、バイトと立場が違えば、仕事内容や責任はガラリと変わるわけで、ひとえに仕事といっても人によって思い描くものは千差万別でしょう。
個人的には両親が働いていたときの苦労がわかり、感謝できるようになりましたし、相手の立場を適切に思いやれるようになったと思います。
以前、名もなき家事が話題にあがっていたこともありましたが、名もなき業務も世の中にはたくさんあります。
「無知」と「無知の知」は天と地ほどの違いがあって、知らない世界があることを知るだけでも謙虚になります。
がむしゃらに走る日々は無意味じゃない
私はこれまでに、レイアウトデザイン、画像編集、文字校正、営業、イベント出展、事務、仕入れ、調理、配膳、総務、飲食店立ち上げ、店長、デリバリー配達といろんな仕事に携わってきて、会社の従業員規模も1ケタ、2ケタ、3ケタと経験しました。
バイトも足せば、コンビニ店員、イベントスタッフ、工場のライン、郵便局もあります。
業界や取り扱う商品も、マスメディア、図書館、飲食、スポーツ、物流、包装梱包、小売り、交通、業務用機械、メーカー、IT、美容、商社、印刷、広告代理店、エンタメ、とにかく色々触れました。
そのうち半分くらいは自分の気持ちとは関係なく巻き込まれていったような感覚です。
全然違う業界に転職して、未経験だからちゃんと先輩つけて教えてもらうって話だったのが、その先輩が入った瞬間に退職して、先輩が抱えていた会社200社超を一気に受け持つことになって、会社の人の名前すらわからないレベルに右も左もわからないままとにかく必死についていったのは本当に苦しかったです。
取り引き先とは何か?協力先とは何か?
自社が売れるものは何か?
どうやって値決めするか?
原価とは?利益率とは?見積書の作り方は?
代理店とは?商社とは?リードタイム(納期)は?
同行って何?どうしたらアポを取れるのか?
どうやったら成約できるのか?
同僚に誰がいるのか?どんな部署があるのか?誰がどんな役職なのか?
誰に確認をとるのか?上司には何の確認が必要で、何が不要なのか?
予算って何?どうやって組むの?
これまでどういう取り引きをしていたのか?
相手が求めるものをどうやって導き出し、形に落とし込むのか?
デザイン、製造、仕入れ、納品の手配をどうやるのか?
在庫の管理とは?会社の信用調査とは?
減価償却とは?原価算入とは?
私ができるのはパソコンだけで、マジで一般企業のことなんて何ひとつ知らなかったので、わからないことしかない毎日。
ただでさえ一般企業に対する無知のコンプレックスがある中で、その環境が当たり前で育った年下の先輩たちに、そんなこともわからないの?と思われながら取り組むことは、かなりメンタル的にキツかったです。
しかも、覚えること、考えることがいっぱいありすぎる中で、それでもできるようになりたいから自分から進んで残ろうとしても、働き方改革もあるし、稼げていないんだから早く帰れって煙たがれてしまうんですね。
「今活躍しているあの先輩も昔は泣きながら終電まで頑張っていたんだよ」とか懐かしそうに上司が話しているけど、私はやりたくてもそのやり方は叶わない。
そのもどかしさもめちゃくちゃ強く感じました。
とてもとても辛かったし、すべてを完璧にこなせるようになんてならなかったけど、それでも一連の流れをひと通りやりきったことは、私にとってかけがえのない経験となり、身をもって社会の仕組みを体験したことで、考え方が鍛えられて地に足がついたと思います。
新しい仕事が自分に合わないことには早々に気づいていたけど、それでも学べるだけ学んでやりきってから辞めてよかったと心から思うし、よくやった自分!と思います。
今の自分が最初の職場を見たら、得るものはまた全然違うんだろうなぁと思う時もありますが、そのときはそのときで生活環境を整えられたのでよしという感じです。
最初からなりたいものや得意なものに気づければいいですが、皆が皆、出会えるわけではありません。
私は趣味はいっぱいあったけど、当初それが仕事になるなんて思ってもいなかったから、将来の夢なんてずっと描けず、何を目指せばいいのかわかりませんでした。
でもこうやっていろんな世界を経たからこそ、自分がどうしたいのか、そのためにどうすればいいのかを考えられるようになりました。
1つの業界、1つの会社しか知らなかったら見えなかった世界でした。
だからやりたいことがなかったら、とりあえず何でもやってみればいいとも思います。
やったから見えてくること、得るものって、とても大きいです。
会社や事務所が何をしてくれているのかを知る
会社はある程度の規模があれば、いろんな部署に分かれて分業することで、自分のするべき仕事に専念させてくれます。
事務所であれば仕事をとってきてくれたり、スケジュールや金銭面を調整し、電話やメールの対応をし、移動手段や宿泊先を手配し、経費を精算してくれます。
(少人数や地方だと、自分でやらなきゃいけないことは増えますが…)
他社のいろんな人と出会うことで、人との繋がりもできますが、会社の看板を背負っていたからの縁という部分が大きいのも事実としてあると思います。
つまり会社の中にいる自分の仕事のパフォーマンスというのは、会社のサポートによって支えられています。
すべての会社がとは言いませんが、日本は比較的多くの会社が一度雇ったら保障や福利厚生があり、提携企業取引相手に問題がないか調査・判断し、何かあったら守ってくれる存在です。
そういった部分を理解しないまま、個人事業主や副業への専念、起業することはなかなか危険だと感じます。
てんちむちゃんが炎上してるのってフリーランスにもかかわらず、取引先の精査をしていなかったり、知識がないのに言われるがままに案件を受けてしまったことで足元を見られている面が大きいと思います。
私自身も周りに相談しないまま転職して痛い目に遭ったこともあるので、わからないことや怪しいと思ったことは周りに相談することも大事です。
起業した方たちって言うのは、自分のやりたいように仕事するために身銭を切って起業をしているわけで、皆が皆、公明正大なんてことはなく、会社によっては社員のことより売り上げが大事なところだってあるし、大きい有名な企業だからって事業内容がホワイトとは限りません。
所属とコストのメリット比較
また、事務所の退所が続くと、その会社がヤバいんじゃないかみたいな話題がのぼったりします。
でもこれってすべてがヤバいわけじゃなくて、所属のメリットと手数料のコストを天秤にかけたうえで、自分が今後どう働いていきたいかの方針と照らし合わせただけにすぎず、闇雲にではないはずなんです。
たとえばこれはUberEatsのようなデリバリーサービスやAppleのアプリの手数料と同じですね。
無名な場合、圧倒的にユーザーが多い環境で販売の機会を得られるのはメリットです。
私が10%の手数料がかかっても、メルカリで不用品を販売しているのも同じ理由です。
特にYouTuberは自分で企画から撮影、編集、納品まですべて自力でやってきた方が多いですから、知名度が上がってある程度の収益が安定してしまえば、事務所に払うコストより、人を雇って自分で回した方がコストが安く抑えられます。
人の繋がりは事務所にいるからこそ繋がれる関係もあれば、入っていないからこそ自由に繋がれたりもするので、人によりけりでしょう。
YouTuberのJJコンビは、仕事のスピード感や包括契約が動きにくいとしてUUUMを退所し、しばらくフリーで活動していましたが、昨年11月に再び事務所に入ることになったと報告していました。
元々新しい事務所の方と付き合いがあったことだけでなく、サポートが必要な部分だけオプション契約のような形を取れて融通がきくのが大きかったと言います。
場所を抑える、お金の管理、メールや電話の対応、人によって何の助けが必要かは違いますし、事業家としての自分はサポートを求めていないけど、YouTuberの自分としてはサポートしてほしいなど、働き方の多様化によって、ニーズも多様化しています。
Shopify(ショッピファイ)というオンラインストアを簡単に開けるサービスの台頭で、Amazonから大手ブランドが離脱しているのも、その1つの流れですよね。
企業側は時間も手間も低コストで、消費者側にとっても安心して公式の本物を買うことができるので、ルイ・ヴィトンやディズニー、ワークマンなど名だたるブランドが移行しています。
また、UberEatsに出店する「東京からあげ専門店あげたて」のように、飲食店が自分のお店のメニューではないけど対応して、本業とは別にUberEatsの売り上げを得るというバーチャルチェーン店もあります。
これはチェーン店加盟に20%の手数料はかかりますが、コロナ禍で登録が数か月待ちのUberEatsに比較的すぐ出店でき、既存設備と少ない材料で用意が可能であり、注文の取り次ぎや売れるための戦略、資材購入先を探したりだとかメニューの調整という面倒な部分はすべて本部が請け負うので、お店側の負担が少ないというメリットがあります。
一から始めるとしたらUberEatsに30%前後(時期によって変動してるっぽいです)の手数料を支払い、どんなメニューを売り出すかを決め、写真撮影をし、説明文や値段を設定して、包装資材を調達し、売り上げを上げるために試行錯誤しなくてはいけません。
すでにネームバリューを持つお店としてすぐに参加でき、お店側の負担もめちゃくちゃ軽いので、これはコストよりもメリットの方が大きそうです。
ビジネスを学ぶことで、今までの自分の中の常識を疑うことができるようになるのもまた価値がありますね。