ZETAWIN!しえるです。
Switchを買って、釈迦さんを知って、ゲームに触れる時間が昔に戻りつつある今日この頃ですが、また新たな世界を知ってしまいました。
【ZETA DIVISION】初勝利から世界3位への大躍進!初めて見たゲームの国際大会が歴史的快挙だらけで楽しすぎました。
ZETA DIVISION、世界3位&アジア1位おめでとうございます!
以前、VALORANT(ヴァロラント)というFPSゲームの国際大会を楽しんでいるという記事を書きましたが、唯一の日本勢であるZETA DIVISION(ゼータディビジョン)というチームが国際大会での初勝利にとどまらず、世界3位&アジア1位という大躍進で大会を終えました。
動体視力は全然追いつかず、まだまだマップ的な戦略とかもチンプンカンプンなものの、この記事を書いたおかげでVALORANTへの理解が深まり、ここはそういうことだったのか!という気づきも生まれて、日々見える範囲が少しずつ増えていって面白かったです。
アビリティーがさく裂しまくっている時は釈迦さんでも何が起こっているかわからないと言っているので、そこは諦めがつきました。笑
歴史的快挙の背景
私はこの大会が初めて見るeスポーツの大会なので歴史を全然知りませんが、そもそも世界3位というのは、これまでのFPS系eスポーツの中で日本の最高位なのだそうです。
そしてVALORANTの国際大会において日本勢が勝利したのは2021年9月にCrazy Raccoon(クレイジーラクーン)がもぎ取った1勝のみで、それ以外はすべて、日本勢は負け続けてきていました。
今大会ではEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)のチームはベスト4に残っていませんでしたが、元々2021年大会の戦績で言えば、EMEAのチームは北米のチームと並んで常に決勝を争うような強豪地域でした。
- Champions:ヨーロッパのAcend(アセンド)
- Stage 2 Masters:北米のSentinels(センチネルズ)
- Stage 3 Masters:ロシアのGambit Esports(ギャンビット、M3 Championsに改名)
VALORANT Champions Tour 2021 | Events, Results and Statistics | THESPIKE.GG
これだけでもZETAが今大会で初勝利を飾り、そのまま世界3位まで躍進し続けたのがどれだけすごいことか伝わってきます。
サッカーで言えば、CLやリベルタドーレス杯の上位チームをクラブW杯で次々打ち負かしていくようなものですねw
初戦の大敗からの巻き返し
初戦は韓国のDRX(ディーアールエックス)に0-2<2-13/3-13>という大差でコテンパンにやられたZETA。
しかし、そこからEMEA3位のFnatic(フナティック)を2-0<13-7/13-11>、ブラジル2位のNiP(ニップ)を2-1<6-13/13-10/14-12>と古参チームを次々撃破していきます。
EMEA2位G2(ジーツー)には0-2<7-13/10-13>で負けてしまったものの、ベスト8に残ってプレーオフに進出したZETAは初戦のEMEA4位Team Liquid(チームリキッド)を2-1<13-7/4-13/13-7>で破り、前回記事を書いたタイミングのベスト6に。
最後、シュガゼロくんが1人で全員倒して勝利を決めたのはカッコよすぎました。
そして初戦でフルボッコにされたDRXと再び相まみえ、リベンジマッチに。
前回は何もできなかったDRX相手に今度は対等にわたり合い、最終マップではなんと相手にほぼ何もさせず圧倒し、2-1<13-11/10-13/13-4>でリベンジを果たしてのベスト4となりました。
初戦で絶望的な力の差を見せつけられていたので本当に衝撃でしたし、アイスボックスという初戦と同じマップで勝てたのはアツすぎました。
お次は同じアジア地域であるシンガポールのPRX(ピーアールエックス)と対戦。
PRXはこれまでまるでドラゴンボールのサイヤ人の戦闘かのような破壊力を見せてきたチームでしたが、2-1<6-13/13-2/13-10>で倒し、表彰台に乗るベスト3まで到達してしまいました。歴史的快挙です。
最後の試合となった北米2位のOpTic(オプティック)戦は、第1マップをオーバータイム(延長戦)まで持ち込むなどZETAも対等にやり合う部分もあったものの、結果としては0-3<13-15/5-13/8-13>でストレート負けしてしまい、OpTicの方が経験豊富で試合巧者だったなという印象を受けました。
Winning vibes! #VALORANTMasters pic.twitter.com/uV7VQxps6o
— VALORANT Champions Tour (@ValorantEsports) 2022年4月24日
そして昨日深夜2時から行われた今大会無敗のLOUD(ラウド)とOpTicによる決勝が終わり、0-3<9-13/12-14/13-15>のストレートでOpTicが優勝を飾りました。
ストレート勝ちとは言え、最初はOpTicが優勢かと思えたのが気づけばどのマップも接戦になっていて、ずっとアッパーブラケット(勝者側)に残り続けていたLOUDとOpTicはやはり強かったですね。
OpTicのyay(イェイ)やMarved(マーヴド)は常に脅威的でしたし、最年長30歳のIGL(インゲームリーダー)であるFNS(フナス/Twitter写真右下)は落ち着きがあってカッコよすぎました。
初めてeスポーツに触れて感じたこと
ほぼ毎日深夜2時ごろ~朝方にかけてというキツい時間帯ではありましたが、たくさんワクワクさせてもらい、ミラー配信もあって楽しい時間を過ごせました。
TwitchやYouTubeのコメント欄があるにもかかわらず、Twitterのトレンドは連夜、VCT関連が独占していましたし、ニュースとして取り上げられているのを目にする機会も度々あり、先日のVALO紹介記事へのアクセスがここ数日で一気に増えたので、あちこちで盛り上がりも実感しますね。
(今気づいたけど16,415件が打ち間違えてるのウケますね、それほど興奮していたんでしょうw)
#VALORANTMasters
— VALORANT Champions Tour JAPAN (@valesports_jp) 2022年4月23日
VALORANT Masters Reykjavík
DAY10 — Lower SemiFinal
世界ベスト3が確定した瞬間のキャスターです🎙️
明日も26:00よりZETA戦があります⚔️
みんなで朝まで応援だ👊🔥@zetadivision #ZETAWIN
🟣Twitchhttps://t.co/ibLWFk2hVX
🔴YouTubehttps://t.co/8z0lenmWxt pic.twitter.com/x4BefEpP41
元プロゲーマー、配信者、キャスター、その他関係者諸々、皆アツく応援し、すごいプレーを素直に称賛する姿は何度見てもいいですね。
勝てば喜び称え、上手く行かなくても「んt(nt:ナイストライ)」、負けても「GG(グッドゲーム)」と声をかける文化は本当に素敵だと思います。
短期間での進化がすごい
VALORANTというゲームはスパイクという爆弾を設置できるかどうかが勝負を分ける攻守交替制のチーム戦ですが、スパイクを設置しなきゃいけない時間が決まっていたり、爆発前に解除しなきゃならないなど、スパイクがあることによって攻守ともに時間が制限され、否が応でも動かざるをえないゲーム仕様となっています。
そのため、スポーツによくある膠着状態というものはそれほど長くありませんし、むしろ試合はめまぐるしく展開され、好プレーも続出していきます。
そして早いと感じたのはゲーム展開だけではありません。
私自身はゲームは人並みでスポーツはあまりやらないのですが、これまでサッカーやテニス観戦で選手たちを見てきたのと比べると、eスポーツは大会中のチームの進化がえげつないと感じますw
というのもeスポーツの場合、国際大会に出場するほどの選手は皆、エイムという照準を合わせるマウスの操作技術がまるで当然かのようにめちゃくちゃ高いです。(ついでにメンタルも激強です。)
もちろんエイム力で上回るプレイというのもありますが、エイムの平均がハイレベルな中では、強烈な個はいたとしても、スポーツほど技術に圧倒的な差が出てくる印象はありませんでした。
どちらかと言えば、タイプがバラバラな各キャラクターの能力の理解度や使いこなし方、各マップの特色に対してどういうメンバー構成を組み、どう攻めったり守ったりするか、相手の戦術に対しどう対応するかといった、技術以外の部分である組織としての連携力や対応力とゲームの理解度が大きく左右していたと感じます。
そしてこの大会のプレーオフは「ダブルイリミネーション」というトーナメント方式のため、負けたら即敗退ではなく、1回負けても2回目負けなければ勝ち進められ、いつでも決勝進出の可能性があるというもの。
つまりどのチームも大会中に敗戦を見直し、修正をかけるチャンスがあるということです。
これはあくまで想像の域にすぎないスポーツと比べた話ですが、スポーツの場合は何か新しいことをやりたい場合には身をもって習得していくしかないのに対し、ゲームの場合は基本的な手でやることは変わらないわけで、もうすでにやりたいことを叶える技術力は持っているわけですから、試合中や大会中にも相手の動きから学びを得て吸収し、動き方を変えて対応してみせる場面が多いのかなと感じました。
vs OpTic 0-3 best 3でMasters1は終了です。試合の中で対応してきてすごく上手かった。悔しいね…
— ZETA TENNN (@tenhakyou) 2022年4月23日
連日夜遅くまで皆さん応援ありがとうございました、感謝します。
STAGE2はもっと努力して優勝目指せるチームになります!がんばるぞ
もちろんそれを叶えるために、これまでに培った技術とそれに裏打ちされた自信、大会を戦い抜く強メンタルが必要であり、ZETAはそれらを持ち合わせていたからこそ、トップ3に入ったのだとも思います。
最初は「あのチームに勝てた!すごい!」だったのが、大会の中で「どんな相手でもやり合える」と同じ土俵で戦うのが当たり前になり、堂々としていく姿は本当に頼もしかったです。
表現上手、やっぱり釈迦さんが好きw
今回、自分が観たVCTのほとんどは釈迦さんのミラー配信で観戦しました。
釈迦さんが好きなのはもちろんですが、配信コメント欄の唯一のルールが「喧嘩両成敗」となっていて、荒らすのも、荒らしに目ざとく反応して注意するのも、どっちも歓迎していないことを一言で表しているのが秀逸だと思っていますw
私の中で思っていることや、こうありたいな~と考えているものに釈迦さんの考えは近い部分があって、それをいつも上手く言葉で表すものですから毎日のように見ていても全然飽きないのですが、連日VCT配信を見ている中でも「それなの!」と共感する名言がたくさんありました。
最近は勝ちを確信してニタァとなってしまうことを「歯茎」と表現し、調子に乗ってしまわないよう「まだだ、歯茎を見せるな!」「歯茎をしまえ」と言ったやりとりがあるのですが、どう見てもZETAの選手は油断していないし、毎ラウンドしっかり戦っていたにもかかわらず、コメント欄や釈迦さんに対する歯茎の取り締まりが始まっていたことがありました。
うろ覚えの記憶ではあるのですが、そういったコメント欄や釈迦さんの反応に対しても厳しい声に対し、「俺の言葉は選手に関係ないよ。勝つか負けるかは選手自身の力だし、そんな俺なんかの言葉で左右されると思っているのは選手に対して失礼だよ」と言うような内容の言葉を投げかけていて、本当にそのとおりだと思いました。
現地スタジアムで浦和レッズや南米リーベルプレートなどの熱狂的な応援を見てきていますから、応援の力というものもある程度体感してきたうえで、力を与えてくれるものだとは思うけど、それでも最終的に勝つか負けるかは選手しだいであり、周りは関係ないと思っています。
うちの父はサッカー観戦に行った時の勝率がものすごく低いのですが、それでも父が観戦に行ったから負けたわけじゃないというのと同じですね。
多分、他責にするような選手であれば、そもそもトップに君臨していない気がします。
PRX戦では「ZETAがすごいの確定してるしw結果で語れるレベルになってる」「これでZETAが弱いとか言い始めたらね、強いチームが3チームだけになっちゃって、弱いチームが3,000チームくらいいるじゃない」と、少しでも風向きが悪くなると噛みついてしまう人たちに釘を刺します。
「言われるのはしょうがないんだよ。そういう人たちはこの瞬間しか見ていないから。
わかってる人たちが黙っときゃいいと思うよ。あぁ、かわいいなって。
反応しても理解を得るのは不可能だから、そういう人たちに対しては。
もう攻撃も何もしないで、心の中であぁ言ってるなと。素人は黙っとれで終わりよw」
そして、噛みついている人たちに過剰反応する必要はないことも簡潔に表現し、一気にコメント欄の雰囲気を「まだそこか~w」に持っていったのはさすがすぎましたw
ロワーファイナルで敗退が決まって、本配信がお通夜のような雰囲気の中でも、「本人たちが悔しがるのはわかるけど、俺たちぐらい喜ぼうぜ。やったぜ!」「観ている人たちは喜ぶのが仕事だよ」と言う釈迦さんが本当に大好きですw
余談:プロゲーマーのリアル射撃体験動画が面白かった
プロのFPSゲーマーであるZETA DIVISIONのLazさん、crowさん、Crazy Raccoonのnethさん、キャスターのOooDaさん、yukishiroさんらが初めてのリアル射撃に挑戦する動画が面白かったです。
思いがけない展開も多々ありつつ、FPS界の力を垣間見られる動画で、一気見してしまいました。