千葉県立美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央港1-10-1
TEL:043-242-8311
営業時間:9:00~16:30
休館日:月曜日、5月6日、年末年始、その他臨時休館日
アクセス:JR京葉線・千葉都市モノレール 千葉みなと駅から徒歩約10分
※2021年8月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
【100%ORANGE オレンジ・ジュース展】懐かしのYonda!パンダに癒されて大満足
千葉港付近の観光地・千葉ポートタワーの近くに県立の美術館があります。
向かい側の郵便局にHELLO CYCLINGのステーションがあるので、私はシェアサイクルを利用して訪れました。
美術館前にある作品ってもっと大掛かりなものが並ぶイメージがあったので、ほっこりしてしまいました。
入館してまずは新型コロナウイルス対策のため、総合受付で検温や入館確認票の記入を求められます。
その後、ミュージアムショップの先でチケットを購入し、展示に進むことができる形になっていました。
まずは第1・第2展示室から。
撮影OKマークがついた、写真を撮っても大丈夫な作品もありました。
個人的には「落穂拾い」で有名なミレーの「垣根に沿って草を食む羊」に惹かれました。
鳩香炉のお茶目なデザインにほっこりしました。
現在開催されているのが、100%ORANGE オレンジ・ジュースの展覧会。
100%ORANGE オレンジ・ジュースは、千葉県出身の及川賢治さん・竹内繭子さんによるイラストレーターユニットなのだそうです。
名前ではすぐにピンと来ませんでしたが、なんかどこかで見たことある絵な気がします…。
と思ったのも納得で、新潮社の「Yonda?」シリーズのパンダを描かれた方々でした。
新潮社文庫を読むとYonda?グッズの懸賞に応募ができるというもので、1998~2014年実施と長年親しまれたキャンペーンでした。
子どもの頃、欲しくて応募してたなぁと懐かしくなりました。
懐かしさとかわいらしさにテンションが上がってしまいました。
再現された仕事机はなかなかリアル。
アニメーターの友人もいるのでライトテーブル(トレース台)になじみはありましたが、自分の中でシンプルな絵柄と結びつかなかったので、別紙への着彩に使うとあってなるほど!となりました。
イームズチェアのカタログやパッケージのデザインなどもされているのだそうです。
お菓子のパッケージもかわいらしいですね。
マッチかわいいなぁ、やたらとレトロな商品群だなぁと思って見ていたのですが、「ちょっとした、どうにも役に立たないような、時代遅れなようで困ったアイテムが好きなのですが、そういったものはあんまり売れません。」とガムテープが在庫だらけになって困ったエピソードが書かれていて、笑ってしまいました。
最近は地方のお土産のデザイン性について、あちこちで力を入れられていますよね。
パンチのあるつかみだなぁと思いました。
多くの本の装丁も手掛けられてきている中で、子どもの頃好きだった「くまのプーさん」には驚きました。
「くまのプーさん」「プー横丁にたった家」は読んでいたけど、E・H・シェパードさんの挿絵しか知らなかったし、「プーの細道にたった家」ってなんぞ!?と驚いてしまいました。
今は阿川佐和子さんの新訳で「ウィニー・ザ・プー」「プーの細道にたった家」として現代版が発刊されているのだそうです。
しおりがとても可愛らしいです。
こういう構図を練る過程が見られるのはとても面白いので好きです。
千葉にちなんで「ち」「ば」のつく単語がたくさん描かれていて、そのワードセンスが面白くてニヤニヤしてしまいました。
個人的には「ちくしょう」がお気に入りです。
「まちがいまち」は何が違うのかな?と思わず探してしまいました。
ほかにも様々な団体展も行われており、素敵な美術作品にたくさん触れられて大満足です。
ただ静かに過ごせると思って訪れた美術館で、期間展示のスタッフと思われる方が1番大声で井戸端会議に夢中になっていたのは少し残念でした。
ポストカードも可愛らしかったなぁ。