島爺の『箱庭の理』ヘビロテ中。しえるです。
皆様は『ウーユリーフの処方箋』というゲームアプリをご存じでしょうか。
私が今ハマっているゲームなのですが、『ウーユリーフの処方箋』は2020年3月にSEECから配信されている脱出アドベンチャーノベルのアプリゲームとなります。
最近クリアしましたが、波乱に満ちた展開に最後まで惹きこまれ、夢中になってのめり込んでしまいました。
【心の救済】脱出×アドベンチャー×謎解きゲームアプリ『ウーユリーフの処方箋』が面白かった(ネタバレなし)
ストーリー&設定が面白い!
STORY
イケメンを襲う呪いの乙女ゲーム『ウーユリーフの処方箋』
そのゲームがスマートフォンにインストールされたイケメンは、必ず失踪してしまうらしい。
女性を攻略対象としてしか見ていない大学生のマツリ。
そんな彼のスマートフォンにも『ウーユリーフの処方箋』がインストールされてしまう。
ただのゲームだと安心したのも束の間、マツリは『ウーユリーフの処方箋』の世界に迷い込む。
しかし、そこは乙女ゲームの中とは思えない世界だった。
物語はイケメン大学生のマツリが乙女ゲームの中に迷い込むところから始まります。
元の世界へ戻るため、謎解きをしながらゲーム攻略を目指すのですが、ゲームからの脱出を目指すマツリたち、ゲームを製作するロボットたち、ロボットたちが夢中になっているアイドルオーディション、3つのストーリーが交錯。
先へ進むと選択肢によってルートの分岐もあり、要所要所のゾクッとくる展開にドキドキします。
ストーリー展開に合わせて、刻々とトップ画面が変化していくことに気づいた時は鳥肌が立ちました。
乙女ゲームの世界が舞台ですが、あくまで男性主人公で謎解きメインのアドベンチャーノベルゲームであり、乙女ゲーム的要素が主軸の展開はありません。
もしかしたら最初はちょっと主人公が鼻につく方もいるかもしれませんが、すぐに吹っ飛びます。
ちなみにスプラッタ作品でもないですが、ちょっとダークめな展開もあるので苦手な人はちょっと注意です。
怪しい方はトレーラー動画などで雰囲気をチェックしてみてください。
個人的には、マスコット的存在なロボットのミーハーとミトが好きです。
スチームパンクな世界が舞台で話も暗めな中で、飛びぬけて明るいミーハーが可愛くて仕方ないですし、時折核心を突きハッとさせられるミーハーの一言がたまりません。
アイテムを組み合わせて使ったり、どこにアイテムを使うか考えたり、程よく頭を使って考える謎解きも面白かったです。
「現実に疲れたあなたに」
『ウーユリーフの処方箋』は、ゲームの登場人物、ゲームを作る側、ゲームのユーザー、皆の心を救済する「処方箋」となっています。
幼少のトラウマ、己の出自、失敗、過去の栄光、競争、批判、焦り、無力感、空虚な心。
ゲームの登場人物も様々な苦しみに囚われていました。
現代の消費社会に対する風刺のきいたストーリーとなっていて、たとえばゲームの中でロボットたちが乙女ゲームを作っているのですが、ゲーム製作の裏事情やジレンマが描かれているのもまた面白いです。
理想と現実の違い、妥協点、技術の限界、直接対峙した人にしかわからない思い。
「言うは易く行うは難し」
ちょっとしたことで人は何かを批判してしまいがちですが、消費者の自分は消費される側でもあることを忘れてはいけないなと思いました。
自分がしたことは、されても文句が言えません。
誰しもが、消費する側であり、消費される側でもあります。
本来はどんな物事も多面的であるはずが、つい一面的に捉えてしまいがちです。
この現状は、自分で選んだものなのか?それとも選ばされたものなのか?
その境目ってわかりにくいものだったりします。
世界にはいろんな思惑が飛び交っており、どうとでも捉えることができます。
でもたとえそれがわからなくても、決められるのは結局自分の心のみであり、すべては自分次第であり、自己愛や自立の大切さを丁寧に伝えようとしていると感じました。
どこか映画『マトリックス』などを彷彿とさせる部分もありますね。
ネタバレなしでいきたいので抽象的になってしまいましたが、色々考えさせられてとても心に響くゲームだと思います。
無課金でも十分楽しめる
メインストーリーは全7章。
毎日朝5時に1日5枚チケットが支給され、チケット1枚につき1話分読み進められます。
ストーリーを読み進めるのに時折『調査ポイント』なるものが必要になります。
調査ポイントはミニゲームの『調査』で溜めることができます。
終盤は調査ポイント不足気味になりましたが、自然に溜まった『フリーチケット』や『ダッシュゼリー』というアイテムを使ってなんとかできる範疇でした。
私はストーリーを楽しめればいいので無課金でも大満足でした。
ミニゲームで使えるガチャは時折チケットがもらえましたが、特別スチルを見るために必要な『王冠』は課金が必要そうです。
ただの謎解き好きも、キャラゲーが好きな人も、無課金者も課金者も、それぞれの楽しみ方ができるようになっている点もよかったです。
滅多に課金しないけど迷っています…
『設定資料集』が課金で購入できるのっていい仕組みだなと思いました。
オタクあるあるの設定資料集や画集などで本棚が溢れてしまいがち現象を防ぎながら、コンテンツを楽しむことができます。
会社側も本を作るコストをかけずに済みますし、これからの時代に合ってるのではないでしょうか。
ゲームはたいへん面白かったし、クリア後の話が気になるので、『特別ストーリー』購入もアリだなと思って、ちょうど今悩んでいるところです。
OP曲『箱庭の理』がカッコイイ!!
全体的にBGMもよいのですが、特にこのオープニング曲の『箱庭の理』がめっちゃカッコよすぎて大好きなんです。
先日紹介したVaundyのような瀟洒さで、つい聴き惚れてしまいます。
歌っている島爺は、永遠の82歳というおじいちゃんキャラでボカロ曲カバー出身の歌い手。
キャラと歌声のギャップがすごいです。
ゲームをクリアしてから聴くと、より歌詞が染みますね…。
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