調(つき)神社
TEL:048-822-2254
アクセス:JR浦和駅西口より徒歩約10分
※2020年12月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
【浦和のうさぎ神社】初見では見落としがちな隠れうさぎポイント
地元民から「つきのみやさま」と親しまれる調神社は、うさぎ神社として有名な場所です。
これまで何度か訪れているのにもかかわらず、いまだに新しい発見があり、見ているようで見ていなかったことに驚きます。
私自身いまだに全部は自分の目で確かめきれていないのですが、今回は見逃しがちなうさぎポイントを中心にお伝えしていければと思います。
「調(つき)」とは?
伊勢神宮へ納める調物(ちょうもつ/貢ぎ物)の倉庫が建てられ、運搬所として近隣の調物が集まっていたのだそうです。
「調」神社の名前は、この調物から来ていたんですね。
調物の搬入の邪魔にならないように鳥居や門が取り払われたため、入り口に鳥居のない珍しい神社となっています。
うさぎが神使となったきっかけ
「調(つき)」が「月」と同じ読みだったことから、月の満ち欠けにまつわる民間信仰『月待(つきまち)信仰』と結びついて、月の使いとされるうさぎが神使となったのだとか。
たしかに「つきのみやさま」という言葉だけ聞いたら「月の宮さま」と思ってしまいそうですね。
江戸時代には「月読社」と呼ばれていたこともあったそうですが、調神社の御祭神は、天照(アマテラス)・豊宇気姫(とようけびめ)・スサノオの三柱しかなく、月を司る月読(ツクヨミ)は祀られていません。
うさぎポイント1:入り口にあるうさぎの石像(★)
狛犬の代わりにうさぎの親子の石像が出迎えてくれます。
(神社側が「狛兎」という表現を使わず「うさぎの石像」と記載しているので、当ブログでは表記を合わせました。)
2013年に複製されたものになります。
うさぎポイント2:手水舎(★★)
参道を歩くと右手に現れる手水舎、インパクトある大きなうさぎに目を奪われます。
現在は新型コロナウイルスの影響で、ひしゃくは撤去されていました。
軽く小さな子どもくらいのサイズはあります。
横から見た時の前足の置き方や垂れた耳が可愛い!
つい大きなうさぎに目が行ってしまったまま手を清めて後にしてしまいがち…。
ですが、実は手水舎の下側にある台座にもすやすや眠るうさぎたちが。
うさぎポイント3:拝殿(★★★)
祭事などや年末年始の際は多くの人でにぎわいますが、ふだんはとても静かで落ち着いた雰囲気の場所です。
十二日まちや初詣に向けて、年末などはお賽銭のところが仕様変更になります。
卯年の2023年にも参拝してみました。
うさぎの賀正羽子板が飾られていました。
拝殿にもうさぎが餅をついている絵馬が飾られているという話を見かけたのですが、気がつけませんでした。
前の写真では隠れてしまっていましたが、実は天水桶の足もとにはミニ獅子がいて可愛いんです。
うさぎではありませんが、個人的隠れ推しポイントです。
見上げると、唐破風などに繊細な木彫りの装飾があしらわれていて、とてもカッコイイです。
よく見るとこの木彫りの装飾や照明にもうさぎが確認できます。
またちょっとわかりにくいですけど、よく見るとつりさげられた灯籠にもうさぎがいます。
灯籠撮り直してきました。
改めて見て思ったのは、それなりに目がよくないと肉眼で確認するのは難しいかもしれません。
うさぎポイント4:神池(★★)
境内の奥には神池が広がります。
神池の中央には、勢いのよいうさぎの噴水が。
その隣ではうさぎに挟まれて、本物のカメが休んでいました。
なかなかお目にかかる機会のないリアル『うさぎとカメ』ですね。
うさぎポイント5:稲荷神社(旧本殿)(★★★)
神池のまわりをぐるっと歩いて行くと…
稲荷神社に参拝できます。
1860年まではこちらが本殿として使用されていたそうです。
鮮やかなうさぎたちが彩られています。
私がこの旧本殿の存在を知ったきっかけのネットの情報とは見た目が違っていたのですが、どうやら2017年に修復工事が行われたようです。
市指定文化財「調神社旧本殿」の修理が完了し、見事な極彩色が蘇りました
以前の姿を目にすることが叶わなかったのは残念ですが、可愛らしい龍や獅子もいるので、ぜひチェックしてほしい場所です。
ちなみに側面にもうさぎがいるので、そちらもお忘れなきよう。
(私は忘れてしまったので、また拝みに行きたいと思います…)
2023年追記:側面のうさぎを拝みに旧本殿を訪れました。
上手のうさぎ。
写り込み+距離があるのでめちゃくちゃ見にくかったです。
下手のうさぎ。
周辺の建物の写り込みがすごいですね…。
実際に見ていた時は上にいる子はゾウだと思っていたけど、こうやって写真で見るとうさぎにも見えちゃいますw
旧本殿はこのような建物の中にあるうえ、周りを柵で囲まれているので、近づいてじっくり見ることはかなわず。
後ろ姿は比較的キレイに撮れたので、太陽の位置によってはもう少し見え方も変わってくるかも?(理科苦手)
うさぎポイント6:先代うさぎの石像(★★)
蔓延2年(1860~1861年)に作られたとされる先代。
現在入り口にある石像はこちらを基(もと)に、2013年に復刻したものになります。
うさぎポイント7:御朱印・授与品(★★)
御朱印もうさぎのスタンプ入り。
調神社はお寺の御朱印帳であったり、お寺の御朱印が混在していたりすると、記帳を受け付けてもらえないので要注意です。
お守り仕様が可愛い待ち札もうさぎです。
初穂料(はつほりょう)は500円でした。
御朱印帳には、はっぴを着たうさぎさん。
お守りや絵馬もやっぱりうさぎのものが多いですね。
写真入りで凝ってますね!
余談ですが、『戦姫絶唱シンフォギア』というアニメに調神社が登場していたようで、ファン界隈では聖地となっているそうです。
絵馬をきっかけに、そこが何の聖地となっているかを知ることが多いです。
番外編:摂社などのスポット紹介
「鳥居がない神社」として有名なのですが、稲荷神社の前にもあったように、調神社以外の摂社の鳥居は存在しています。
こちらまで足を運ぶ方は少なめ。
苔むす手水鉢がよい感じです。
金毘羅神社
調宮天神社
学業成就に調宮天神社も。
百度盤
こちらは初めて見た「百度盤」。
「百度参り」といって、入り口→(願い事)→拝殿での参拝→(反省)→入り口という一連の流れを100回繰り返すというお参りの仕方があります。
百度参りを行う際に使うもので、何回目の参拝か数えるために「百度盤」の板を1枚ずつひっくり返していくのだそうです。
今まで存在に全然気づいてませんでした。
神楽殿
駐車場や駐輪場の隣には神楽殿。
上部右手にある大きな熊手は次に書く十二日まちのもの。
左手に見えるワイン樽の奉献酒は『兎田ワイナリー』から贈られており、こんな所にもうさぎ繋がりが。
卯年に行けば絵馬もうさぎになるので、よりうさぎ度が増します。
番外編:十二日まち(じゅうにんちまち)
本来なら本日12月12日は、毎年『十二日まち』という酉の市が開催されるのですが、今年は武蔵一宮氷川神社の『十日市』同様、新型コロナウイルスの影響で開催中止となってしまいました。
代わりに「浦和熊手市」と称して、規模を縮小して隣の調公園で行われる予定でしたが、10日夜に露店全焼の火事があったらしく、残念ながらこちらの熊手市も開催中止となりました。
例年の十二日まちの様子
例年は熊手(かっこめ)を求める人たちでにぎわいます。
ちりめんのだるまやおさるさんが可愛らしいです。
浦和レッズの宇賀神選手の熊手を発見。
個性が光っていますね。
…笑顔じゃなかったら夢に出そうでした。
出店の気になる存在たち
桜田門警視庁のボトルが気になってしまいました。
射的のレベルが一味違います。
的がくるくる回るのは初めて見ました。
お化け屋敷の出店まであってビックリ!
なかなか大掛かりです。
コンピューターによる手相診断なんてものまでありました。