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約10年越しでようやく読み終えた『NARUTO-ナルト-』が大人になった自分の心に響きました

特にイタチ兄さんが響きました。しえるです。

週刊少年ジャンプで連載していた忍者マンガの『NARUTO-ナルト-』は、第二部に入って以降は少しずつ読み進めはするものの何度も読むのをやめてしまっていたのですが、少し前にゼブラックで515~700話無料公開があったため、一気に読み終えました。

そして「あぁ、今読めてよかったな」って思いました。
多分昔だったらわからなかっただろうと思うので…。

ワンピースやハリポタなど古い作品でまだ読んでいない部分の話をされてしまった時に、いまだに連載や派生作品が続くことが多い今、もはや「ネタバレってなんだろう?」とわからなくなってしまっているのですが、とりあえず今回はマンガの内容には触れず、ただセリフの引用だけをしながら感じたこと、考えたことを書いてみました。

約10年越しでようやく読み終えた『NARUTO-ナルト-』が大人になった自分の心に響きました

「…人は思い込みの中で生きている…」

…人は思い込みの中で生きている…
そう考えられないかと
その現実は幻かもしれないと…
─ 61巻 13ページ

最近以下のブログ記事を読んでいたもので、よりそうだよなぁって思ったところだったんですけど、人って自分の中に答えを用意してしまいがちなところがあると思うんですね。

だから本人発信の増えた昨今でもいまだに、どれだけ本人が否定しても信じようとしなかったり、実際そんなことはないのにひがんでしまったりといったことは、よく起こりがちだと感じます。

k-nali.hatenablog.com

この件に関しては、東海オンエアの素晴らしい動画もあわせてぜひオススメしたいところですw

www.youtube.com

「己自身を認めてやることができない奴は失敗する」

自分を知るということは全てを成し完璧になることではないと今やっと分かる
…それは己(おのれ)に何ができ何ができないかを知ることだ

己ができないことを許すことができるようになることだ
全てができないからこそ それを補ってくれる仲間がいる

己自身を認めてやることができない奴は失敗する
かつてのオレのようにな
─ 61巻 122ページ~

私はいつも「あれができないから」「これが足りないから」と自分が不足しているせいだと思い込んで、「何でもできるようにならなきゃ」と自分で自分を追い込んでいた時期がありました。

でもいつまで経っても不足感しかなくて、何かを足せば足すほどメッキだと感じるようになり、剥がれる恐怖に苛まれるようになってしまいました。

まずはありのままの自分を自分自身が認めてやることだった
そうしさえすれば誰にも嘘をつくことはなかった
お前にもオレ自身にも
嘘に信頼は無く背中を預ける仲間はできん
そして…嘘は本当の自分すら見えなくさせる

─ 61巻 220ページ

結局、今の自分にOKを出してあげない限りはいつまでも満たされることがなければ、本当に自分が求めるものにも気づけないから真の解決にも向かえなくて、私にとってこの数年間のテーマが「自己受容」だったからこそ、このイタチ兄さんの言葉や話の展開はとても響きましたし、グラミー賞の記事でもまた触れていた次第です。

ciel-myworld.hatenablog.com

「尊敬している存在を真似るのはいい…だがその存在に己を同一化するな」

尊敬している存在を真似るのはいい…
だがその存在に己を同一化するな
お前が…その存在そのものになれる訳じゃない

その行為は己が成長するための過程だ!
お前のように己を偽るための衣として使うな!
自分自身の値打ちを称賛に値するものに結び付け自分の存在意義を見い出そうとしてもそこには何もない
─ 61巻 182ページ

昔は自分の中が空っぽだと思っていたので、いろんな人の本を読んでは「すげぇなぁ」となっていろいろと真似したものでしたが、そうしているうちに共感するものとしないものがハッキリしてきて、いつの間にか自分の考えというものが構築していけたように感じます。

ciel-myworld.hatenablog.com

そしてこれまた昔、朝井リョウさんの『何者』を読んだ時に、他人を勝手に評価しても自分が何者かになったわけではないというのがグサーッと刺さり、「自分は自分、他人は他人」の意識が強烈に心に刻み込まれました。

いろんな職を転々としたことも大きかったかもしれませんね。
得意不得意に気づくことができただけでなく、名刺や肩書きの持つ力を身をもって知ったというか、所属がなくなった自分というものと向き合わされました。

そうすると、これはこの数年揺れながら考えていることですが、今度は今の自分のアイデンティティに他者が入ってくることに違和感を覚えるようになってきました。

ciel-myworld.hatenablog.com

簡単な例で言えば、SNSのプロフィールやアイコンなどが他者で埋まっているような状態ですね。
hydeさんであればDEAD ENDやGASTUNKなどに影響を受けていますが、彼のプロフィールはL'Arc~en~Cielであり、ソロのHYDEであり、VAMPSであり、THE LAST ROCKSTARSであるのは明らかです。
ふだんhydeさんを神と慕うDAIGOさんだってやっぱりBREAKERZのDAIGOさんでしかないですし、私もL'Arc~en~Cielには間違いなく大いに影響を受けていますが、私はラルクではありません。

今はまだ以前のプロフィールのまま放置しているので少し入ってはいるんですけど、この先も属人的なの?と考えている自分がいて、そんな些細なところからも「将来どうなりたいのか?」と具体的に考えるきっかけとなる気がします。

それでも私のプロフィールに私の好きなものたちで埋め尽くされていたのは必要な期間だったのだとも思います。
そもそも他者がいなければ生活はできないし、他者が創りあげたものがあるからこそこのブログを書けているし、部屋やファッションなどで自分の色を出せているわけです。

誰かの真似で得るものはあるけど、結局のところ誰かの真似は誰かの真似でしかなく、でも誰かの真似の先に我流ができていくことはあるし、誰かの創ったものを組み合わせて自分を形成することはできるのではないかと思います。

楽家だって、誰かが作った楽器や機材を使って、誰かの作った音楽や物事に影響されて、誰かと一緒に曲を作りあげているもので、いろんな人の力が合わさっているものですしね。

何であれ一つとして一つで完璧なものなんてものは無いのかもしれない
だからこそ補うモノが引き寄せられるように生まれ…
側で対を成して初めて少しでも良い方向へ近づけるのだと思う

─ 61巻 214ページ

そうやって考えながら見ていると、自分色を持っていると思われる人たちも皆、いろんなものの影響を受けて、それを自分の中で組み合わせて個性が創られているのだと感じるようになりました。

そしてどんなにすごいと思う部分があっても、それは相手の得意分野なだけであり、所詮は同じ人にすぎないと考え、この人のこの部分いいなぁと感じる割合に目がいくようになり、誰かを完璧だと思うこともほぼなくなってきました。

ただ今度はそれがいきすぎて、ファンに向けての発言みたいなものに違和感を覚えるようになって、ファンビジネスが多い昨今を真顔で眺めてしまうようになって困ってはいますが…。

「かつてのお前の想いは捨てないよ…それを否定するのが今のお前でも」

あいつも失敗するかもしれないよ──そりゃね

あいつが道をつまずきそうならオレが助ける

あいつは自分の夢も…現実も諦めたりはしない──そういう奴だからさ
そしてあいつのそういう歩き方が仲間を引き寄せる
つまずきそうなら助けたくなる
そのサポートが多ければ多いほどゴールに近づける
─ 68巻 148ページ

過去に自分の将来を何ひとつ描けず、なりたいものがなかった自分ですが、自分がこうなりたいと思う姿を信じて動き続けることの難しさを今、感じています。
「このままでいいのかな?」「本当にできるのかなぁ?」「できなかったらどうしよう」……黙々と1人で取り組んでいるとこんなことが浮かぶ時もあります。

でも達成してる方々は皆、そうやって自信をなくしたり不安になったり、失敗をしたりする中でやりきったから辿り着けているし、その過程で仲間に出会えていっているように見えます。

最近、ストリーマーの誰かだったかな?釈迦さんかな?当然のように「できるまでやるんだよ」みたいな話をしていたのを聞いた記憶があるんですけど、本当にそのとおりなんだろうなって思う日々です。

自分が決めたことに疑問持ったら終わりだ!!

─ 72巻 141ページ

自分でこうと決めたにもかかわらず、「こう思われてしまうかもしれない」と他人の反応を気にしてしまったり、「上手くいかないかもしれない」「どうせわかってもらえない」と不安になったりしてしまう間は、自分が決めたことを信じ切れてない状態なのかな…と思う今日この頃。

かつてのお前の想いは捨てないよ…
それを否定するのが今のお前でも
─ 66巻 58ページ

表に立って応援されている方々ってきっと、くじけそうになった時、本当にサポーターやファンに支えられているんだろうなぁって思います。

先日はアマプラの30thラニバドキュメンタリーを見ていたのですが、改めてファンの存在がラルクを存続させているんだなと感じました。
ライブに行く度にラルクとファンはお互いに支え合って絶妙にいい関係を築けていると感じていたのは気のせいじゃなかったようですね。

人の支えの力は大きいんだなと思いつつ、そもそも自分の思いを自分で消してしまわぬようにしたいところです。

「過去は未来の為にあるはずだ」

イタチと兄弟でつながってて色々あったから今のお前になってんだ!

…イタチは…もう…オレにとっての過去だ
ここで過去の過ち…迷いは全てたち切り一新する……

─ 72巻 71ページ

歳を重ねるほどに、いろんな経験をするごとに、世界の見え方が変わっていくと感じるのですが、その中で胸がチクッとする昔の別れだったり、今じゃ見るに堪えない自分の言動だったりもたくさんあれば、他人を見て過去の自分が通った道をふと思い出すことも出てきます。

過去にいろいろあって、それを乗り越えて自分を認められるようになったはずなのに、つい過去を切り捨てたくなってしまうこともあります。

でもその過去があるからこそ、今の自分に至っているのであり、穏やかに共存できるようになりたいこの頃です。

お前のおかげでオレは救われた

いがみ合ってたちっぽけなオレ達が今は互いの心を痛み合うことができる
そして旅を通し世界を見てこう思った…
このことはオレ達だけじゃなくもっと大きなものにも言えることなのかもしれないと
…だがお前のようにはなかなか出来るものじゃない
そう簡単にはいかないだろう
オレ達自身がそうだったように大きなものならなおさらな

─ 72巻 184ページ

NARUTOでは全体的に「こう!」と思い込んで力の強い人が暴れることが多かったけど、どこまで行っても、それを経て一段上の次元の次の考えに移行している人はいるもので、そういった方たちは自分の通った道すがらでわめいている人たちのことを根気強く受け止めつつ伝え続けてくれているものだと感じます。
そしてだからこそ、乗り越えた先に理解し合える余地があるし、自分の考えはまだ途中なんだろうということは忘れないようにしたいところですね。
自覚の有無や自他問わず、ナルトみたいな言葉を放ちながらサスケになってしまうことって結構ありがちだと思うので……相手の否定を受け取ってなお、包み込む度量を持てるようになりたいところです。

過去は未来が変わらぬと気付かせるためにあるのではなく
過去は未来の為にあるはずだ

─ 72巻 54ページ

過去にできなかったからといって、未来永劫不可能とは限りませんし、過去を未来に生かしていくことが大切だと感じます。

「どんなに強くなろうとも全てを一人で背負おうとするな…」

…この戦争は全部オレ一人でやる!!
全部オレが引き受ける……それがオレの役目なんだ!!

お前は“皆のおかげでここまでこれた”と言ったな
力をつけた今 他人の存在を忘れ 驕り "個"に執着すればいずれ…マダラの様になっていくぞ
どんなに強くなろうとも全てを一人で背負おうとするな…
そうすれば必ず失敗する

オレは一人で何でもしようとし…失敗した
今度はそれこそ仲間にまかせるさ…

─ 72巻 68ページ

平成の約30年って相当社会が変わった時代だと思うんです。

そして時代の変化のスピードが桁違いなので、どの年代も新しい時代にフィットした参考になるロールモデルというものがなくて、みんながそれぞれ問題に向き合う大変な時期ですし、長年の積み重ねの共通認識で描かれてきた社会が複雑化しすぎていて、何か1つで全部が解決するようなものでもないと感じます。

私は以前にも「共通の悩みは協力して解決したほうが早いし、そうすれば次の問題にもより早く、知恵を合わせて取りかかれます」と書きましたが、そういう大変な時代だからこそ、今後協力の姿勢は大事になってくるのではないかと思います。

ciel-myworld.hatenablog.com

オレ達の生きてる間にできることはしれてる
だから託していかねばな…先の者がやってくれる
─ 72巻 16ページ

現代ってSNSYouTubeの普及で他人から学びを得やすくなった時代だと感じますが、それでも冒頭で触れたように、見ようと思わなければ見えてこないし、『NARUTO』の世界のように死者から直接話を聞くことはできないからこそ、知見を形に残すってことは貴重だなと思います。

そして私はどうしても自分の経験をもとに考えるのが基本となってしまうので、ここまでとことん性格の違うキャラを描き切れるマンガ家さんってすごいなって改めて思いました。

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直木賞作家執筆の未解決事件をおうちで謎解き!本格犯罪捜査ゲームDETECTIVE X CASE FILE #1『御仏の殺人』の感想

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本格犯罪捜査ゲームDETECTIVE X CASE FILE #1『御仏の殺人』

難易度:★★★
タイプ:キット通販型
制限時間:なし
想定所要時間:3~4時間
実際のプレイ時間:約4時間半
推奨人数:1~4人
参加人数:2人
制作会社:SCRAP
成否:成功

www.scrapmagazine.com

直木賞作家執筆の未解決事件をおうちで謎解き!

ストーリー

過去の未解決事件に関するルポを連載している記者から、あなた宛に手紙が届いた。
2010年に起きた、ある寺での住職殺害事件を解決に導き、連載を続けたいという内容だ。
手紙には、寺や宿坊の間取り図、被害者のインタビュー記事のほか、解剖報告書、現場の写真、ビデオ映像、現場で検出された指紋、容疑者たちの取り調べ調書など、門外不出であるはずの警察資料の一部も同封されていた。
あなたは資料を元に捜査することを決め、記者の連絡用サイトにアクセスする。
容疑者たちが見せる裏の顔、不可解な被害者の日記、見つからない凶器──。
さまざまな事象が複雑に絡み合ったこの事件を、あなたは解決することができるだろうか?

たくさんの捜査資料をもとに真相を解明していく

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SCRAPの通販であるSCRAP GOODS SHOPか、Amazonで購入することができます。

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こちらはリアル脱出ゲームでおなじみのSCRAPと『月と蟹』で直木賞を受賞した作家の道尾秀介さんがコラボして作られた、事件捜査を楽しめる謎解きのキットです。
(終えたあとで十数年前に読んでよくわかんなくてついていけなかった作品(向日葵の咲かない夏)の作家さんだったことに気付きましたw)

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キット内容にある捜査資料をもとに事件の真相を解明していきます。

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ボリュームたっぷりで、捜査資料が多くてテーブルに収まらないと思ったので、早々にテーブルをどけて、アストリッド方式で地べたに並べて解いていました。笑
でもアストリッドと違って「あれどこ行った!?」「その情報どこに書いてあったっけ?」とわちゃわちゃでしたw

供述調書(事情聴取の内容)や実況見分調書(現場について)、検視調書(遺体の状況)などを見ながら考えるのがいいですね。

ciel-myworld.hatenablog.com

捜査を始めるきっかけが結構ぶっ飛んでるなぁ~とは思いつつも、事件の全貌としては面白かったです。

いくつかの気になった点

ただ、いくつか気になる点があって戸惑ったりすることもありました。

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わかりやすいところで言えば、解いている途中にWEBサイトにアクセスする必要があるのですが、このような英文が出てきて「え?!」となりました。

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翻訳表示すると、短縮URL規約違反があるとのことで、無事リンク先に飛べたのでよかったですけど、ちょっと困惑してしまいました。

またWEBサイトの使いみちの1つに、捜査進行のための回答入力があるのですが、選択肢だけでなく自由入力もあるので、「これは…何と言えばいいんだ?」と言葉に迷うこともありました。(1つは答えに納得がいってないですw)

 

あと、2010年の事件の割には出てくる要素に最近感があって、違和感がぬぐえない部分もありました。
ネタバレ回避のために詳しくは書けませんが、10年以上前にその文化は一般的ではなかっただろうから「本当に?」と思ってしまいます。

海外ドラマの『コールドケース』など時代背景の再現に力が入っているコンテンツに親しんできた身としては、その時代を知っているのもあって余計に、昔のコールドケース(未解決事件)感が少し薄かったです。
先日の東リベ脱出でも違和感に引っかかりはありましたが、今回はフィクションといってもリアルさを売りにしているから余計に気になっちゃったかもしれません。

ciel-myworld.hatenablog.com

…とまぁここまで書いたのは些細なものなのですが、残りの1つは最も引っかかっていて謎が残っています。

というのも、私たちが気になっていたある1点が、変化があるように見えるのに真相解明に使うことがなくて、「あれは何だったんだろう…?」となっているんです。
「すべての謎を解き明かしました」と出てエンディングムービーも見たので終わってるはずなのですが…。

メタにはなってしまいますが、謎解きって結構、無意味な謎はいれないイメージがあったので、気になっています。

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