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「絵心ない芸人」「運動神経悪い芸人」系が苦手で見なくなっていったけどYouTuberの企画だと楽しめる話とか


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上手いも下手もそれぞれの味がある。しえるです。

アメトーーク!』の「絵心ない芸人」は絵が好きなのでまだ録画を2倍速で見ていますが、「運動神経悪い芸人」は10年近く見ていません。
苦手な人が「絵心ない芸人」「運動神経悪い芸人」と言いやすくなったのはいいなって思うんですけど、苦手な人からしたら笑えない内容だなとも感じます。

今じゃテレビもYouTubeも見る時間が減ったけど、見るならテレビよりYouTubeだなと思った感覚の違いについて書いてみました。

「絵心ない芸人」「運動神経悪い芸人」系が苦手で見なくなっていったけどYouTuberの企画だと楽しめる話とか

テレビを代表とする下手に対する笑いの取り方が苦手

ゲームが下手な人の独特なつまずき方とか、絵が上手くないからこそ出る斬新さなど、下手なことにも味はあるので、それを面白く見せるのは全然いいと思うんですけど、ただトップと底辺を比べて笑うのはなんか違うなーと思うし、単純に面白くありません。

そういう考えから特に『アメトーーク!』の「絵心ない芸人」とか「運動神経悪い芸人」「踊りたくない芸人」のような、上手い人と比べたり、苦手な人に難易度の高いことを基礎練習なしでやらせたりして、それを笑ってるのは意地悪すぎると感じます。
それはただ「経験不足」を笑ってるだけだと思うからです。

たとえば「運動神経悪い芸人」も最初は走るフォームや投げ方が変程度だったのでまだ笑って見ていましたけど、2014年のW杯で見せたハメス・ロドリゲスのスーパーボレーをやらせた時に「それは違う」と思ってからは、そういった類(たぐい)がテーマの場合は一切見なくなりました。

あのゴールは後ろから来たボールを胸トラップして反転ボレーという、いわゆるスーパープレー(ゴラッソ)であり、プロであっても試合で決められたら嬉しいやつでしょうし、ふだんの練習のたまものです。
それをろくに練習もさせないで、初見でいきなりやれって無理言うなって話ですし、サッカー選手はふだん何のために練習してると思ってるの?って感じです。

テレビとYouTubeで感じた下手のいじり方の差

「絵心ない芸人」は、絵が下手な人にしか描けない絵というのもやはり味があって面白いと思うのですが、絵が描ける人たちというのはふだんからよく絵を描いていて、経験値による択(たく)があるだけの話だと思います。

前に記憶って結構いい加減で、描くと覚えると書いたことがありますが、これの延長線上の話だと思っていて、顔を左向き、右向き、正面からと描いたことがあるかどうかで、絵を描く時の択もおのずと変わってくる気がします。

ciel-myworld.hatenablog.com

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アメトーーク!』だと絵がめっちゃ上手い方々との比較で話が進むのに対し、YouTuber集団・コムドットの企画の場合は、絵下手メンバーに選ばれなかった人たちが観覧席にいて、観覧席側も一緒に描いているのですが、観覧席側もお題について描いてるなとわかる程度だったり、「あれ?絵下手行き?」な絵が出てくるところがリアルでいいなって感じます。

また、誰が1番絵が下手かを決めるのに、元々は絵が下手側だったゆうたくんが審査するというのもいいなぁと思います。
「下手だから、1番下手な奴はわかるのよ。下手なやつも思うセンスない人ってマジやばい」っていうのはまぁ説得力があります。笑

絵下手な人が司会だから進行が優しくて、「普通に絵下手な人って前後に絵を描けないから、これは上手い」と言って、前後に描けてるのはすごいなどと良く描けている点に称賛を送るのもいいし、絵が上手く描けているかと、お題を表現できているかを分けて見ていて、できている部分は「すごい」「上手い」と褒め、「ゴリラみが深い」など表現の意思も感じ取り、難しいものでも描こうと挑戦した姿勢も認めるところがいいなぁと思います。

お題が「背負い投げ」の時は見本として実際にやってるところを見せるのもまた親切です。
いったい世の中の何割が「背負い投げ」を描いたことがあるのかって話ですよね。
ちなみに私は描いた記憶がありませんし、何も見ないで描ける気がしないです。

面白くするためにテーマが多少難しくなるのはエンタメ的にしょうがないとは思うんですけど、絵が上手い人はたいてい絵を描くことの難しさを知っていることが多いと思いますし、絵が下手なわけではないけど日常的に絵を描かない人にとっては、描いたことがないものを描くのは難しいことが多いのではないでしょうか。
一度見ればそのまま描けてしまうほうがよっぽどのレアケースでしょうし、ふだん絵を描く方々は絵を描くためにハンドモデルや人体などの模型や資料を参考にしているでしょうし、美大に入るためにだってデッサンの練習をしているでしょう。

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モトキくん「絵ってさ、描いたことないものって描けないんだよね!」
マサイくん「目の前にねモノがないと描きづらいよね!」
ダーマくん「記憶にあってもさ、実際にそれを描けって言われるとさ、どこ描いていいか分かんなくなるよな!」

絵下手王のフィッシャーズ・ンダホくんの企画動画ではこんな会話が出ていましたが、本当にそのとおりだよねって思うし、むしろそうじゃない人ってどんな人なんだろう?と興味が湧いてしまいます。

アメトーーク!』に出てくる上手い人の絵も下手な人の絵も魅力はありますし、その対比の面白さがあるのはわかるし、絵が上手い側もそんなのはわかっていてテレビ用に喋っているだけかもしれませんが、その経験値を無視して上から目線でどれだけ下手か粗(あら)を探すような『アメトーーク!』の企画より、コムドットの絵下手クソ対決の方が私は好きだなぁって思います。

上には上がいるし、下には下がいる

大前提として、自分の上手い下手のレベルを客観的に認識するのはとても難しい話です。
人によって判断基準が違うのも関係するかもしれませんが、それよりもつい自分に見える範囲の中だけで判断してしまうのは大きそうで、自分の視界外にあるものは意識しないと見えてこないし、環境の変化で起こる挫折もこのギャップから発生すると推測できます。

そして上手い人がもっと上手い人を見て「自分は下手」と謙遜という名の自虐をして、それより下手な人が「お前が下手だったら自分はなんだよ」となる案件も実は起こりがちなんじゃないかという説が私の中であります。
だから「できるのが当たり前」とできることの価値が下に見られ、「できない自分を見せたくない」「迷惑をかけたくない」と苦手を隠したくなったり、できないことが問題とされ、不得意なのに克服を強要されて余計に苦手になったり、できないことを隠すために不正に走ったりなどといった悪循環に繋がっているようにも感じてしまいます。

ここ最近では『アメトーーク!』の「カラオケ大好きおじさん」で大吉先生が「歌はあんま上手くない」と歌が苦手の立場でしたが、実際のカラオケ映像や最後の歌を聞いて、そんな言うほど悪いほうじゃなくない?って思いました。
もっと音程が取れない人なんていくらでもいるし、相馬トランジスタさんの歌声を聞いてから言えって思います。笑

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へきトラのボイトレ動画が非公開になっていたりで、どこで聞いたのかは探せてないのですが、相馬さんはボイトレに通って「致命的に耳が悪いから音痴を直すのは難しい」と逆に太鼓判を押されていた話はすごく衝撃だったので印象によく残っています。

私自身、子どもの頃からずっと、どの時代にもめちゃくちゃ歌上手い子が周りに多くて、自分の歌にコンプレックスを持ってきました。

中学の時は友達と一緒にカラオケに行って採点モードにすると95点以上がデフォルトで、100点も余裕で出てくるような状況でした。
周りにはコーラスを習ってたり、絶対音感だったり、声優の学校に進んで本格的にボイトレするような子など、ピッチのズレに敏感に気づくような子ばかりで、その前で音程を外すのが怖かったし、基本80台後半で90点を壁に感じていた私にとってはコンプレックスを感じるばかりでした。

その後も一緒にカラオケに行く人には、歌が大好きでヒトカラしまくっている子が多く、歌手を目指してボイトレに通う子、男性だけど女性の歌が得意な高音ボイスの人、幅広い年代・ジャンルを歌いこなす子、ハスキーボイスがかっこよくてアドリブでアレンジまでこなしてしまう女性の先輩などがいて、これまでざっと思い出すだけでも十数人は具体的な顔が浮かぶくらいには、歌が上手いなぁと思う人たちがずっと周りにいました。

もちろん世に出ている音楽というのは歌が上手い人たちであったり、音程が修正されていたりするし、周りもそんなハイレベルだったので、大人になるまで下手な歌声というのをほとんど聞いたことがないまま生きてきたのですが、会社の人と行くカラオケだったり、YouTubeなどでいろんな歌声を聞くようになったりで、世の中には音程が外れている人というのも案外いるものなんだなということがわかってきました。

今考えると、そもそも歌いたがりは歌が好きなので、そりゃ歌上手い人は必然と多くなるし、カラオケは歌好きが集まるから採点もおのずと平均が高くなるし、歌下手選手権に出演NGが出ていたように、歌が苦手な人は人前で歌いたがらないから聞く機会も少ないのは自然なんですよね。

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こちらのフィッシャーズのカラオケは80点台が多かったですが、皆ちゃんと歌えていて十分に上手です。
自分の歌声なんて覚えてないけど、私も昔からこのくらい歌えていたんだとしたら、比べて落ち込む必要も、苦手と感じて恥ずかしがる必要もなかったなぁと思います。

ちなみにわかりやすさの目安としてカラオケの採点の話を出しましたが、あくまで正確に歌えるかに重きが置かれた採点システムで、一種の指標にしかすぎず、もちろん採点がすべてではありません。

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マイファスのhiroくんはアカペラカラオケで95点以上取れなかったけど、素敵な歌声であることにはなんら変わりはありません。

ネットを見てしまうとすごい人がゴロゴロいて、そのすごすぎる人たちが「上手い人」、自分よりも上手い人たちが自分のことを「下手」と言っているような姿を見かけることも多く、ゲーマーの感覚って自分に厳しすぎないかと感じてしまうこの頃。(ゲーマー以外にも言えるかもしれませんが)

前にモンハンで同じようなことを書いていますが、やっぱりゲーム以外でもあるよなぁと大吉先生を見て思ったので今回触れてみました。

練習して上手くなっていくのも楽しいけど、なんでも上手い下手や知識の有無関係なしに自分が楽しめるのが1番だなと思います。

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当たり前は環境などで変わる

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コムドットの絵下手に似たような企画でおバカ王シリーズも面白かったです。
私もルートとか最小公倍数とか歴史が記憶から抜けているなぁと思いましたが、おバカさんのレベルはケタ違い。

【神回】最強のアホ5人を集めてYouTubeバカ王頂上決戦を開催したら腹筋崩壊したwwwww - YouTube

他のYouTuberを招いて回を重ねていくのですが、箱入り+バラのお菓子が全部で何個かとか、週〇投稿で何時間の動画になるかとか、全部図解しないと計算できないのは大変そうだなぁと思ったし、おバカさんが集まると「太陽はどの方角から昇る?」の問題に対し、「南」という回答が多数派になったのは衝撃でした。笑

テストでも間違えやすい問題ってありますけど、同じような間違いが起こりやすいっていうのは、その勘違いが当たり前な世界線があるってことなんでしょうね。

前に「全部難しいんだ」と思っていたら「何でもすごい」と思えて平和だなと思った話を書いたのですが、実はこの考えに至る前にも、自分の中の当たり前って当たり前のことじゃないんだって思うきっかけがありました。

当時の私は1.2.3…という数字を英語で書けるのが当たり前だと思っていたのですが、「one, two, three…は書けない」「わからない」と大人に言われることが続いて、あぁこれって当たり前じゃなかったんだと知ったのです。
最初は嘘でしょ?と思ったんですけど「on, to, 3って何ですか?」って言われて、あぁガチなんだと気づかされたのです。

他にも「選挙」が読めないとか、○%大の計算式がわからないとか言われることが続いて、私自身国語は得意でもそれ以外は苦手も多いし、勉強に自信があるわけではないんだけど、それでも自分の学力を当たり前とか底辺と考えるのは間違いなんだなって学びました。
自分を頭いいとは元から思っていなかったけど、頭悪いと思う必要もなかったんですね。

10代の私はずっと自分に自信がなくて、学力だけじゃなく自分のすべてが最底辺だと思っていたのですが、考えを改める最初のきっかけになりましたね。

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そしてこういうクイズ企画を見ていると、「常識問題」っていうのはコミュニティによって範囲が全然違うんだなぁと感じます。

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たとえば東海オンエアでは「カバを漢字で書け」という問題が出ていて、私にとっては瞬殺の初歩的な問題だったから、正解するのに10分かかる問題と思われていて、実際約7分半かかっていることに驚いて、印象に残りました。
でも逆に、皆が当たり前に解ける問題を私は解けないということもやっぱりあります。

義務教育で学ぶ内容だって文部科学省が決めた学習指導要領や先生しだいだし、国によっても違うでしょう。人によって記憶に残ることも、興味を持つ部分も、ふだん必要な知識も違うし、日常で使わなければ忘れていきます。

私にとってはサイトのURLやメールアドレスを半角英字で打つことは常識ですが、ITリテラシーがない人は全角で打ってエラーが出ると相談してきたりします。

その分野でやっていくためにはこれくらいは知っていてほしいということで、常識問題で選抜するのは理に適っていると思いますが、人や環境によって差のある自分の中の常識を持ち出すのは押しつけであり、その狭い常識でマウントを取ろうとするのはただうざったいだけになってしまうな思います。


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