Dios Billboard Live 2023 "CASTLE/Re:BUILD"
@ビルボードライブ横浜
2023年3月18日(土) OPEN 15:30 / START 16:30
まだまだこんなに驚ける幸せ!想像をはるかに超える素晴らしいライブでした
2年前のバンド始動から推し続けている、ボーカルのたなかくん、ギターのIchika Nitoさん、キーボードのササノマリイさんの3人によるDios(ディオス)。
ずっとライブに行きたいと思いながらも、コロナの状況判断だったりタイミングだったりでなかなか行けずにいましたが、これまたずっと気になっていたビルボードでライブが行われるということで、一般発売に挑んでみたところ無事チケットが取れたので念願の初Diosのライブに行ってきました。
会場の様子:初めてのビルボードライブ横浜
今回は桜木町方面で少し遊んでから、歩いてライブ会場のビルボードライブ横浜が入る「北仲ブリック&ホワイト」を目指しました。
「こんな建物あったっけ?」と実物を見て思ったのですが、2020年にオープンした商業・文化施設だそうで、自分が以前チェックしていたホテルやお店はここの施設だったんだなぁと後で気がつきました。利用しなかったけど、馬車道駅直結なんですね。
3階建てでビルボードライブ横浜は1階、馬車道駅2a出入口からまっすぐ、歴史広場沿いの右手最奥にありました。
歴史広場でマルシェが開かれていたり、アートスペースでMETAL ART展が開催されていたりしていて、周辺を見てまわる時間をもっと作ってもよかったなぁと感じました。
1926年に建てられた生糸絹物倉庫を復元(一部は当時のまま)した建物なのだそうで、赤レンガ倉庫とはまた違った雰囲気のかわいらしさがあって素敵ですね。
傘は入口で預ける必要があるのですが、あまり見慣れない自分で2ケタの暗証番号を設定するタイプで、私は「②ボタンを押したままダイヤルを別の数字に回しロック完了」の部分が直感的にはわからず、説明を読まないと使えませんでした。押すだけじゃダメなのね…。
やり方がわからず苦戦している人を見かけたし、ロック機能を使わずに傘をかけているだけの人もいるようなので、慣れれば手軽なんでしょうけど最初はそうじゃないかもですね。
一応やり方としては、まず傘を入れて、一度好きな2ケタの番号に合わせてから、ボタンを押したままダイヤルを別の数字にずらすことでロックでき、傘を取る時はボタンを押したままで、最初に設定した2ケタの番号に合わせればOKです。
ビルボードライブの公式サイトからチケットを取った方は、端末を使ってQRコードで簡単にチェックインできるようでした。
私は一般的なプレイガイドで購入したので、左側のカウンターに久々の紙チケットを提示しました。
座席図を示しながら丁寧に席やドリンクバーの案内があって新鮮な感覚でした。
チェックインが済んだら階段を上がって席に向かいます。
トイレの男女マークがレコード型でかわいかったです。
トイレの個室が広くてビックリしました。
荷物をかけられるフックがドアの所にあって、便器まわりにないのはちょっと不便だったかな。
水まわりがきれいなのいいですね。
でもそんな中、舵輪のようなハンドルで横浜だし船っぽいな~なんて思いながら回したら、思いのほか勢いよく水が出てきて焦っちゃいました。
ビルボードライブは席に机とイスがあって、食事やドリンクを楽しみながらライブを堪能できる空間となっています。
今回のDiosライブの特別メニューとしてオリジナルモヒート「Bloom Mojito」が用意されていました。
ステージのある2Fは中央のテーブル席エリアの周りをカウンター席&ソファ席が囲み、レストランスタイルでウェイターさんが終始行き交っていました。
最前の席はテーブルがステージとくっついているレベルでめちゃくちゃ距離が近いですね。
3Fは1ドリンク付き・キャッシュオンデリバリーであり、三方のカウンター席でステージを囲んで見下ろすスタイルでした。
約300席と小規模なので肉眼でよく見えるのもいいですし、自分のスペースがしっかり確保されて、飲食しながらまったり音楽に浸れるのも良くて、かつディナーショーほど高くもなくカジュアルに楽しめるので、また機会があったら行きたいなって思いました。
バーカウンターではドリンクチケットを好きな1ドリンクと引き換えられ、追加料金を払うことで頼めるメニューの幅を広げることもできます。
アメリカンワッフルやハンバーガーなどの軽食、ピスタチオアイスやミックナッツにチョコレートなどのおつまみといったフードメニューもありました。
ライブ感想:初めての生Diosでより大好きになりました
1人登場したササノマリイさんのキーボードからライブが始まったのですが、この奏でる音が心地よすぎて開始早々にもうたまりません。また1人好きなキーボーディストが増えてしまいました。
実は最初の数曲はボーカルとドラムの音のバランスが悪く聴こえていて、そこが引っかかっていたのですが、気づけばバランスが良くなっていて、さらには5人の奏でるアンサンブルの一体感がどんどん増していき、後半はもう会場全体がひとつとなって、心地よく包まれていつまでも浸っていたくなる空間となっていました。
ライブの最中に修正してしまうプロの力って本当にすごいですね。
今やYouTubeの登録者が200万人を超えるギタリストのIchikaさんの技術がすごいというのは認識していたのですが、実際に目の当たりにすると、まるで精密機器かのようにムダのない洗練された運指にくぎづけとなってしまいました。
これはあくまでギターを触らない自分の勝手な想像の話なんですけど、自分がPCのキーボードを打つときがそうなのですが、滑らかに効率よく打つためには最低限の動きで済むように必要以上に指を浮かさないし、力を抜いてムダに音を立てないというのがあって、さらに加えてFPSの「ストッピング」やサッカーの「止めて蹴る」などの精確性における基礎動作みたいなものかなと思うのですが、そういう観点からおそらく指が必要最低限の動きでスッ、ピタッと止まっているように見えて、あんなに手が動いているのにそのキレの良さとブレのなさはエグいな~って思って、匠を感じずにはいられませんでした。
実際にIchikaさんのギターを聴いてみて「ピアノみたいだ」という感想が浮かび、そういえば音楽番組の『関ジャム 完全燃SHOW』で子どもの頃はピアノを弾いていて、その後ギターを始めたという話をしていたなと思い出してなんだかすごく腑に落ちましたw
ギターって自分で好きに音色(おんしょく)をカスタマイズできるので、特に音に個性が出る楽器だと思うんですけど、まず音色(ねいろ)がハープみたいに上品で美しくて、さらに旋律がまるでピアノのように自由で表情豊かだったりするので、「このメロディは…(ギターを確認して)あぁ弾いてらっしゃるわぁ…」と目で見ないと確信が持てない時があるほどでした。
ギター単体で聴けばやっぱりギターなんですけどね、今まで聴いてきたギターのイメージと全然違うので、バンドの中ではまぁわからなくなります。笑
あと地味に「あれ……?」と驚いたのが、ササノマリイさんのコーラス。
キーボードの音にはずっと意識が行っていたのですが、たなかくんがハモりをしているところがあって、たなかくんの歌を録音して流しているにあわせているのかと思っていたら、途中で「……いつからマリイさん歌ってた?」と気づいて、ササノマリイさんのソロは聴いていなかったのもあり、歌声もいいんか……と唖然としてしまいました。
また今回のライブは特別編成で、ベースにオオツカマナミさん、ドラムにさのみきひとさんが参加していました。
渋めのグルーヴを刻むも、飽きたのかめちゃくちゃに叩き出す変なパーカッションの人 pic.twitter.com/xrMQ6Mo0eq
— さのみきひと (@mikihitokun) January 29, 2023
ドラムがまたとても異質で、ドラム周りにいろんなベルやウィンドチャイムなどがじゃらじゃらついていて、穴あきシンバルもあって、股の間ではカホン?ジャンベ?を叩いていて、スティックもマレットやブラシなどいろんな種類を使っていて、ときたま笛?か何かをくわえていたりもして、「今のは一体何をしているんだろう??」とついつい気になってしまいました。
友人とは「1人パーカッションだったよね」という話をしていて、後にドラムを担当していたさのみきひとさんのプロフを見たら「Percussionist(パーカッショニスト)」とあったのですごく納得でした。
ちなみにこれは余談ですが、佐野さんはどうやら関西ジャニーズJr.の子のお兄さんのようですね。
ベースのマナミさんもやっぱりレベルが高くてすごいなぁと感じたのですが、周りの異質さが飛び抜けすぎていて情報量が多すぎで、私の耳とキャパと語彙力じゃ具体的には追い切れなくて歯がゆいです。笑
ここまでの反応は、私より音楽の基本を知っていて耳のいい友人もだいたい同じような感じだったので、なんかもう初見ではしょうがないものなのかなってことに私の中では落ち着きました。笑
そしてボーカルのたなかくんですが、元々ぼくのりりっくのぼうよみで好きになったものの、ぼくりりが精力的に活動していた時期が私に余裕がなかった時でリアタイではあまり知らず、よく聴くようになったのはほぼ辞職後でした。
この曲歌うの楽しすぎワロタ pic.twitter.com/IJ9v0gh7sJ
— たなかです (@aaaaaatanaka) March 24, 2020
だからどういう方なのかをよくは知らないものの、音源以外にもYouTubeやSNSなどを通して歌はちょくちょく聴いていて(Diosのインライ屋上ライブをブログに書こうと思って書けてなかったことを今思い出しました…)、地声の低音と裏声の高音での表現力のある伸びやかな歌声がすごいなぁと思っていました。
そして実際にもやはり素晴らしかったのですが、友人が「海の哺乳類みたいだった」と称した高音は特に想像以上に迫力がすごくて、度肝を抜かれてしまいました。『断面』とか特にエグかったですね…。
「たなかながし」などたなかくんはカバーを聴く機会が多くて、それがまた好きなのですが、中華街つながりでとやってくれた『フライディ・チャイナタウン』のカバーがまためちゃくちゃカッコよかったです。
横浜で育ったというたなかくんでしたが、お客さんに横浜の人が少なくて笑ってしまいましたw
私がDiosを好きになったきっかけである『逃避行』は、2021年聴いた曲ベスト3に入るくらいヘビロテしていたのですが、生演奏はまた別格で素晴らしくて、あの時惚れ込んだ感覚は間違ってなかったなぁと感じつつ、思わず涙腺が潤んでしまいました。
いつも聴いていたあの曲もこの曲も聴けたというのが嬉しかったし、新曲もまた良くて、『渦』という曲が特に好きだったなぁと印象に残っています。
ダークな世界観ながら美しさにあふれていて、これまで歌詞はそこまで気にしたことがなかったんですけど、インタビューとか読んでいると、自分がふだん考えていることと共通すると感じることも多いところがまた響くものがあるのかなぁとふと思いました。
ライブ中はほぼずっと聴き入ってしまって、ライブが終わってしばらくは「すごい、ヤバイ、エグい」って語彙力崩壊しながら放心し、帰路は「あれ何?ここ何!?」と話が尽きませんでした。
ラルク、B'z、OneRepublic、Diosなどを見ているとなんだか、一流の周りには一流が集まるんだなぁ……と実感するばかりです。
以前、TiKTokで知ったMarcinくんのアコギがすごいと書きましたが、ここもまたIchikaさんとコラボしていたりして、やっぱり惹き合うものなんですねw
先日のOneRepublicに引き続き、全員がヤバイと思うライブを観られて最高に幸せです。
MCでたなかくんが「まずはそれぞれの人生ありきで、そこに寄り添える音楽を」というようなニュアンスの話をしていて、あぁ素敵な姿勢だなぁ……と思いました。
ブログのプロフィールにも「様々なジャンルの『私の好きな場所』を通じて、人生に彩りを添える情報エンタメをお届け」と書いているとおり、私にもいろんな推しはあるけど、まずは私の人生があって、好きなものはそこに花や色を添えてくれる存在だと捉えていたのですごく共感できますね。
以前よそのバンドマンが離れたファンを責めるような発言を見かけたりしたこともあったのですが、一生を縛るような考え方は不健全かなと感じますし、世の中に素敵なものが多々あふれてる中でその時々のご縁を楽しむもので、バンドマンとファンそれぞれに人生があって、お互いにそっと支え合う関係がいいなぁって思ってます。
— Dios (@_d_i_o_s_info_) 2023年3月18日
1st Stageでは飲み物を飲みたいというくだりでNGが出て、たなかくんが残念そうにしていたのですが、2nd Stageでは一緒に乾杯できたみたいですね。笑
ドレスコードは「青」だったのでめっちゃ青コーデで行ったんですけど、あまり青って感じはしなかったですね。笑
あとOneRepublicに続き今回もアンコールがなくて、今回はギリギリまで拍手を送っていたんですけど、時間的にもアナウンス的にも終わりなんだなと悟るしかなくて、ワンマンでアンコールが起こるのが当たり前じゃなければ、アンコールをやるのもまた当たり前じゃなかったんだなぁと感じました。
((( Billboard Live )))
— Dios (@_d_i_o_s_info_) 2023年3月20日
東京公演の配信が決定!
🕰03.27 mon. 21:00~
🎫https://t.co/XAnTsqvtb1
Billboard特別編成ver.のライブを
是非配信でもお楽しみいただければと思います。 pic.twitter.com/T09MKfN3XP
27日に開催される東京公演は完売しているようですが、配信が決定しています。
先日、Notionのライブログを確認したらこれまで200以上のライブに行って、200以上のアーティストを見てきていたことがわかったのですが、それでもまだまだ新たな衝撃や感動を味わえるって幸せなことだなって思いました。
そしてこの先のDiosのライブはチケットが取れる限りなるべく通おうと決意した1日でした。笑
会場地図
住所:神奈川県横浜市中区北仲通5丁目57番地2 KITANAKA BRICK&WHITE 1F