カッパ淵
住所:岩手県遠野市土淵町土淵7地割50
TEL:0198-62-3322
アクセス:JR釜石線 遠野駅から車で約10分、釜石自動車道 宮守ICから車で約20分
※上記は2022年10月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
【愛嬌あるカッパ狛犬がいるお寺】舞い散るイチョウと黄色いじゅうたんが印象的でした
常堅寺というお寺の裏にある淵には多くのカッパが住み、人々にいたずらをして驚かしていたといわれているのだそうです。
珍しいカッパ狛犬がいるカッパ淵隣接のお寺
室町時代(1490年)に創建されたという常堅寺。
時期ごとに拝観時間が定められているようです。
周りの木々には多分、百舌鳥(モズ)がいたように思います。
最初スズメかと思ったけど、色合いが百舌鳥に見えて、野生の姿を初めて見たのでテンションが上がりました。
まずは山門。
仁王像が見守っています。
妙泉寺というお寺が廃寺になった際に移されたもので、慈覚大師円仁によって作られたと伝えられているそうです。
眼とか鼻の具合が犬のペキニーズみたい。
立派な龍もいます。
こちらはカッパ狛犬じゃないようです。
当時は気がつかなかったけど、台座がキレイな六角形でできてるんですね。
角がない獅子の頭に石が積み重ねられてオソロみたいになっていて、なんだかかわいらしいです。
十王堂の前に「カッパこま犬」の案内が出ていました。
一見、普通の狛犬です。表情がかわいらしい…!!
角度を変えると頭にくぼみがあることがわかります。
十王堂の中には様々な像が安置されていました。
奥には本堂。
私は寺の文化はあまりよく知らないのですが、仏足石(ぶっそくせき:釈迦の足跡)が参拝の立ち位置を示すように置かれているのはあまり見慣れない気がします。
扉にある桐と竜胆(リンドウ)の紋は曹洞宗のもの。
左が「五七の桐紋(総持寺)」、右が「久我竜胆紋(永平寺)」なのだそうです。
賽銭箱の脇には木彫りのカッパが。
思っていたより、頭身が高そうですね。
上側の凹凸がカッパの顔に見えてしまいましたw
イチョウの黄色いじゅうたんがキレイだったカッパ淵
境内奥にはカッパ淵への案内板が。
寺の横を通り抜けると……
このような景色が広がっていました。
赤と緑のコントラストがキレイです。
先ほどのカッパ狛犬は、常堅寺の火事の際に皿から水を吹き出して消火して守ってくれたカッパなのだとか。
とても静かで落ち着きます。
たくさんのカッパが住み、いたずらで人々を驚かせてたといわれるカッパ淵。
キュウリを餌にした釣り竿が設置されていました。
遠野物語は柳田国男さんという民俗学者による、遠野地方に伝わる逸話や伝承を記した説話集なのだそうです。
カッパ像が見守っていて、キュウリが備えられています。
カッパだらけの祠(ほこら)もありました。
「カッパ釣りをしたい人はカッパ捕獲許可証が必要です。」
……!!?
黄桜みたいなカッパだなと思いながら見ていたんですけど、後で見比べてみたら全然違いました。
背中には甲羅が。
賽銭箱の隣にいた子もそうでしたが、なんで皆体育座りしているんだろう?…と思ったら、ヒザを立てているのは女のカッパなのだそうです。
一方、男はあぐらをかいているとのことで、改めて木彫りのカッパを見直すとたしかにあぐらを組んでいました。
かっぱ伝説語り継がれる岩手・遠野 奇談に秘められた教訓と悲劇 | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS
カッパの案内板がかわいらしいです。
左手には鳥居につながる細道が。
稲荷堂がありました。
イチョウの葉がヒラヒラ散っているのがキレイで、つい見入ってしまいました。
駐車場からの道のり
私はT字路の向かい側にある伝承園隣の無料大駐車場を利用しました。
駐車場にはもみじがたくさん散っていて、コンクリの地面ですら風情がありました。
駐車場からは看板の出ている通りをまっすぐ歩いて行くだけでした。
お寺の前の通りは畑が広がっていてのどかです。
遠野はビールづくりに使われるホップの産地なのだそうです。
私が行った時は時期じゃなかったようでした。
枯れていてもホップを見るのは初めてだったので興味津々で眺めてしまいました。
周辺もカッパだらけの遠野市
駐車場の車止めもカッパ。
遠野・東和自転車道の看板にもチャリに乗ったカッパが。
お酒もあるみたいですね。
伝承園付近にいる交通安全祈願の大きな木彫りカッパ。
当時工事中だった道の駅「遠野風の丘」のバリケードもカッパでした。