縁結び八重
TEL:0852-31-8450
営業時間:9:00~18:00 定休日:木曜日 ※2020年7月15日まで休業発表中 駐車場:8台
アクセス:JR松江駅より「八重垣神社」行きバスで約25分 終点下車すぐ
車で山陰道松江中央ランプICを出て5分
※上記は2020年6月現在の最新の店舗情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
八重垣神社のすぐ隣!縁を結び受け継がれてきたカフェ
「縁結び八重」は名のとおり、縁を結びながら受け継がれてきました。
1980年「神話路 八重」として誕生、2010年10月から2019年1月まで「縁結び八重垣 八重」、2019年4月に現在の「縁結び八重」としてリニューアル…と名前を変えながらも、八重垣神社の隣にあり続けているオリジナル雑貨の和風カフェです。
実は最初、全く違う内容でこの記事を書こうと思っていたんです。
単純に、八重垣神社の隣にある可愛くておいしいカフェを紹介するつもりでした。
ただ、最初に記事に書こうと思っていたタイミングでカフェの閉店を知り、ショックを受けつつ書くのをやめたのです。
でもやっぱり記事にしちゃおうかな…と思って改めて調べたらカフェが存在していて、あれ?閉店は気のせいだったかな?? となりながらも書き始めました。
しかし、書き進めているうちに、中の人が変わったまったくの別物のカフェになっているのだと気づいたのです。
おそらく私が以前書こうとしていたのは2019年の2~3月の本当に「八重」がない時期で、名前が変わったタイミングで経営者も変わってきているのだと思い至り、むしろそのことが島根の縁結びを体現しているようで面白い!と感じたので、急遽書く内容を変えた次第です。
「八重」の歴史
「八重」は八重垣神社周辺に参道の賑わいと風情を復活させたいとの願いを込め、八重垣神社宮司の家系に生まれた初代店主によって、1980年「神話路 八重」として創設されました。
憩いの場として親しまれながら、漢文学に精通し、古文教師としても教壇に立っていた初代店主が古代出雲について教えてくれる場でもあったそうです。
1997年に初代店主が亡くなった後は、妻が遺志を引き継ぎ二代目店主となりました。
夫から聞いていた伝承を受け継ぎつつ、女性ならではの温かいもてなしに力を入れ、ふるさとのおかあさんのような存在となっていたようです。今も二代目店主を訪ねてくるお客さんが絶えないらしく、お客さんに愛されていたことが伝わってきます。
2010年、二代目店主の突然の他界と店舗の老朽化により、二代目店主の息子さんが全面改装し「縁結び八重垣 八重」としてリニューアル。しかしスタートした矢先に息子さんも亡くなられてしまったようで、奥様が雇われたスタッフさんが、これまで受け継がれてきたご神像や看板を大切にしながら2019年1月まで運営されていました。
カフェに訪れた当時はこのような歴史があることをつゆ知らず、今調べてみてもこの雇われた店主さんに関する情報は少なく、私が行った時は女性店員さんだったような…というおぼろげな記憶しかありません。メニューや器などの選びに女性らしさを感じる一方、ブログからはツーリングや登山を楽しむ姿が見られ、アクティブな一面も感じます。
2019年4月より、現在の「縁結び八重」は、東京での仕事を辞めて松江に住民票を移された、初代・二代目店主のお孫さんが経営されています。
初代店主の遺志を受け継ぎ、脈々と紡がれてきたお店の歴史を知ると、縁故の深さにロマンを感じてしまいます。
あくまで私の体験は「縁結び八重垣 八重」時代のものしかありません。
私の知っている「八重」は先ほど書いたとおり、可愛くておいしいカフェです。
でも現在の店長は初めての飲食店経営に試行錯誤されているよう。
人が変われば、お店も変わります。
今、どのような「八重」が展開されているのかは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
「縁結び八重垣 八重」
ちりめんを使った手作りメニューが可愛らしい。
豊富なメニューに、八重垣神社参拝前後の合わせて2回寄ってしまいました!
島根名物で日本三大そばである出雲そば「縁結びそば」を食べました。
コシのある太い男麺「スサノオ蕎麦」(写真)と細くて繊細な女麺「クシナダヒメ蕎麦」が交互に盛りつけられており、4段交互に食べていくことで「スサノオ蕎麦」と「クシナダヒメ蕎麦」が一緒になり”しあわせ(四併せ)になる”という縁結びの願いの込められた手打ちの割り子そばです。
今現在の「縁結び八重」でも割り子そばは食べられるようです。
八重垣名物のやきもちは、奥出雲のブランド米・仁多米(にたまい)をすりつぶして炙ったもの。
地元食材が使われている日替わりケーキ。私が行った時は抹茶のケーキでした。しっとり濃厚でおいしかったです♪
メニューやお店の様子をもっと写真撮っておけばよかった…と少し後悔しながらも、今回はちょっと趣向を変えた記事を書いてみました。
私のブログも、皆様にとって何かしらの縁を結べる存在になれればと願いつつ。