玉造温泉
TEL:0852-62-3300(松江観光協会 玉造温泉支部)
※2020年11月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
日本最古の美肌の湯に癒され大満足!出雲国風土記ゆかりの勾玉だらけな温泉街
今日は、私が温泉街にハマったきっかけとなった島根県の玉造温泉について書いていきたいと思います。
温泉に入った後、明らかに肌の調子が良くなった感動や、見どころがたくさんある温泉街に大満足し、いずれまた訪れたい温泉街の1つです。
JR山陰本線「玉造温泉駅」
温泉街までは歩いて30分くらいかかってしまうので、バスやタクシーなどを利用するのがよいと思います。
「玉造」の名の由来である勾玉モチーフがたくさん
玉造温泉はもともと「玉造」の名のとおり、近くにある花仙山(かせんざん)から採れる良質なめのう(瑪瑙)から勾玉をつくっていた地域で、温泉街内には勾玉モチーフのスポットがたくさんあります。
花仙山は日本で唯一「青」「赤」「白」3色のめのうが採掘できる貴重な場所なのだそうです。
中でも良質な青めのうは「出雲石」と呼ばれており、日本最高品質と評されています。
玉湯川の小島の真ん中にあるのは青めのうの原石なんですって。
足湯でまったり
川辺には足湯も。タオル必須ですね。
湯薬師広場で温泉水をお持ち帰り
玉造温泉は、733年編纂(へんさん)の出雲国風土記「一度入れば肌が若返り、二度入れば病も治る神の湯」との記述が残っているほどの日本最古の美肌の湯。
評判どおり、温泉を満喫したあとは肌がもちもちスベスベになって大満足でした。
そんな天然の化粧水である玉造温泉の湯を、購入したボトルに入れて持ち帰れちゃうのも嬉しいです。
湯閼伽(ゆあか)の井戸(恋来井戸)
「鯉のエサで恋を引き寄せよう」とのこと。
閼伽(あか)とはお供え用の水のことを指し、元々は湯薬師堂に供えるお水をくみ上げていたそうです。
どんどん橋
年季が入った細い橋は、昼間渡るのも見た目以上に結構ドキドキします。
夜は怖すぎて、とてもじゃないけど渡れませんでした。
薮内佐斗司氏による「神話の情景」オブジェ
温泉街には、せんと君の作者でおなじみの薮内佐斗司(やぶうちさとし)氏デザインによる出雲神話にちなんだオブジェが飾られています。
ヤマタノオロチ退治神話
スサノオが抱えているのはヤマタノオロチを酔わせたお酒でしょうか。
ちなみに先日書いた八重垣神社はヤマタノオロチ神話ゆかりの場所です。
因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)神話
オオナムチ(のちの大国主命)とその兄弟神(八十神)たちがヤガミヒメへの求婚のために因幡の国に向かう道中、毛をむしられ丸裸になっているところを先に出会った兄弟神たちにからかわれて泣いている兎に、オオナムチが出会うシーンですね。
周りに小銭がキレイに並べられすぎていて、そういう模様かと思いました。笑
姫神さま
八十神(やそかみ)の迫害神話
先程の因幡の白兎で、ヤガミヒメと結婚することになったオオナムチは兄弟の八十神たちの怒りを買い、殺されてしまいますが、キサガイヒメとウムギヒメという2人の治療によりオオナムチは生き返りました。
キサガイヒメは赤貝、ウムギヒメは蛤(はまぐり)が神格化された姫たちだから貝なのですね。
根の国訪問神話
生き返っても八十神たちに次々と命を狙われるため、母によって逃がされたオオナムチは、向かった先の根の国で出会ったスセリヒメと恋に落ちます。
彼女と結婚するためにスセリヒメの父スサノオから出される難題に立ち向かう様子だそうです。
佐太大神(さだのおおかみ)誕生神話
佐太大神が産まれた加賀の潜戸で、母の枳佐加比売命(きさかひめのみこと)が黄金の弓矢を窟に打ち込むところのようです。
三種の神器
玉造で出雲石を使ってつくられたという「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」と、天の岩戸に隠れてしまった天照を誘い出した「八咫鏡(やたのかがみ)」、退治されたヤマタノオロチの尾から出てきたとされる「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」の3つの宝物ですね。
恋山(したいやま)神話
タマヒメノミコトに恋した1匹のワニが、姫に会うために日本海からはるばる川をさかのぼって会いに来ている様子。
ちなみに古事記で出てくるワニは、今でいうワニではなくサメ説があり、この像はどうやらサメ説に沿ってつくられているようですね。
フォルムがちょっと某サメポケモンを思い出してしまいます。
大国主命(おおくにぬしのみこと)の妻問い神話
越の国の沼河比巫(ぬながわひめ)に求婚するため、会いに来た大国主命の様子のようです。
勾玉のマンホールが可愛らしい
マンホールも勾玉仕様。
荻原規子さんの『空色勾玉』など勾玉三部作が好きだったので、こういうデザインには心躍ってしまいます。
ちなみに宿泊したのはコチラ
私が宿泊したのは湯元 玉井館。
ごはんもおいしく、温泉も気持ちよく、たいへん癒される時間を過ごすことができました。
こういう場所のすだれって風情があって、乙ですね。
提灯を持って夜の温泉街散策するのも楽しかったです。
道中で初めて野生のホタルを見てテンションが上がりました。