リアル脱出ゲーム×にじさんじ『次元交わる学級会からの脱出』
@リアル脱出ゲーム原宿店(東京都渋谷区)
期間:2023.7.27〜2023.10.15
難易度:★★★★
タイプ:ホール型
所要時間:約120分
参加人数:2人
制作会社:SCRAP
成否:成功
【脱出成功】VRを使ったにじさんじ脱出はライバーを知らなくても楽しめました!
Google、マクドナルド、ウェンディーズ・ファーストキッチン、ステラおばさんのクッキー、どん兵衛、Jリーグ、プロ野球などなど、多くの人が見知った企業とのコラボが続いており、最近はどこ見ても『にじさんじ』を目にするなぁと感じるこの頃。
『にじさんじ』とは大人気なVTuberグループの1つなのですが、今回はその『にじさんじ』とコラボしたリアル脱出ゲームの公演に行ってきました。
【ストーリー】にじさんじライバーとの共同制作
学級委員長の月ノ美兎(つきのみと)主催で行われるリアル脱出ゲームのイベントに招待されたあなた。
そこにゲストとして登場するのは、
剣持刀也(けんもちとうや)、リゼ・ヘルエスタ 、でびでび・でびる。
委員長が3名を紹介しようとしたそのとき、
ゲームは謎の生物「謎ノ美兎」によって乗っ取られてしまう!謎ノ美兎によって学校に閉じこめられたあなたは、
「次元転送装置」を使って4名のライバーがいるバーチャル空間と現実世界を行き来して、
彼女らと協力しながら脱出を目指す。果たして謎ノ美兎が仕掛けた死のゲームをすべて突破し、
この学校から無事に脱出することはできるのだろうか?
この公演はVTuberグループ・にじさんじの月ノ美兎(つきのみと)さんがリアル脱出ゲーム好きということでコラボが実現し、共同制作したのだそうで、同じにじさんじの剣持刀也(けんもちとうや)さん、リゼ・ヘルエスタさん 、でびでび・でびるちゃんも加わった4人のライバーたちと楽しむリアル脱出ゲームになっています。
【開催場所】東名阪にて
現在、東京と大阪の2か所で開催されていて、私は東京の原宿店に行ってきました。
今後は名古屋でも行われる予定のようです。
原宿店では1組4人の20組が同時に行われていたので、小柄な私でも結構窮屈(きゅうくつ)に感じました。1卓に1つ荷物置き場はありますが、大きい荷物の場合は有料クロークに預けたほうがよさそうです。
【感想】ライバーのことを知らなくても楽しめました!
私はふだん、葛葉(くずは)くんや叶(かなえ)さんなどのにじさんじメンバーを目にする機会はあり、にじさんじの中にも親しみを感じているライバーさんもいますが、にじさんじだけでも140人を超えるライバーがおり、本作の4人は全員ほぼ初めましての方ばかり。
ほぼというのは、剣持さんがろふまおだと知っているのと、でびでび・でびるを見たことはあるけど「でびさま」と呼ばれてるのは初めて知ったレベルといったところです。
今回にじさんじとのコラボだったからか、はたまたアナウンスの仕方を変えたのかわかりませんが、より案内の仕方が丁寧になっていた気がします。
特に「この会場に来るまで知らなかった内容はすべてネタバレの範囲」という明言はとてもわかりやすい定義だなと思いました。
「これは口外NG」「写真に○○が写っているのはアップしないで」という具体性の提示は大事ですね。
会場は学校の雰囲気バツグンでテンションが上がりましたし、このライバーたちの配信は見たことないけど、チラッと見たことがあるクロノワの動画やライバーの切り抜きで見てたような雰囲気とかもあちこちで感じられて、知っていれば知っているほど楽しい空間だろうなと思いました。
ちなみに私が見たクロノワの動画というのがこちらで、最近のVは本当にすごいなぁ~と感心していたのですが、まさにこんな雰囲気とかを味わってました。
VRはドラクエVR以来だったので、今ってこんな手軽なんだ!そりゃハコスコとかあるはずかぁ~となりましたが、VR自体に期待をかけすぎると微妙かもしれません。笑
どちらかというとVRがというより、VRの扱い方が面白いなって感じでした。
【学び】無事脱出成功はできたけど…
成功率はだいたい12%と低めで、私が参加した回も成功したチームは半分もいませんでしたが、私たちのグループは無事成功して脱出することができました。
ただ、基本は楽しく皆で解いていたんですけど、コミュニケーションが上手くいかなくて、自分の考えを伝えきれなくて、焦りを感じる中での伝達や思い込みに気づくことって難しいなぁと改めて感じることがありました。
謎解きって知らない方たちと組んで一緒にやることが多いのですが、今回はいつの間にか相手の考えている内容の進捗と自分の把握していた進捗に齟齬(そご)が生じていたと感じて、私は自分の考えがそれとは別物だったことがわからず、すでに考え済みだと思ってしまって、自信がなかったのもあってそれ以上追求するのをやめてしまったんですね。
でもその後、たどり着いたのがさっき自分が考えていたもので、結局自分の考えが合っていて、え…?となることが起こってしまいました。
今思えば試した跡がないのは明らかだったのだけど、やっぱり最後の大謎って時間との闘いで焦りの気持ちが生まれて視野が狭まってしまうし、相手のほうが謎解き力が高いと感じてしまっていたので、謎解きはいつだって誰とだって対等に向き合わなければいけないかもと感じました。
前にソロ参加の人が自信なさげながら何かに気づいた様子だったので、手詰まりを感じていたし「何か気になることがあるなら教えてほしい」と言ったらキレられてしまったことがあって、その時は結局合ってたからよかったけど、そういえば謎解きっていつも自信満々に解けるわけじゃなくて、本当にちょっとした引っかかりだったりするし、時には勇気が必要なこともあるんですよね。
このブログには書いていないけど、私たちが初めて挑戦したコナンのリアル脱出ゲームでは自分たちの考えは合っていて、最後勇気を出せばクリアだったのに行動に移せなくて失敗してしまって、自信とか関係なく「思い切りって必要なんだね…」と非常に悔しい思いをしたことがありました。
そして思えば、私が謎解きを好きになったきっかけは、勇者ヨシヒコとジョイポリス城での初めての謎解きの時のこと。
右も左もわからない私たちが一緒に組むことになったのがたまたま謎解きサークルのリーダーをやられていた方で、取り組み方など謎解きのいろはを色々教えてもらいながらやっていたのですが、最後の大謎を解くきっかけになったのが私の気づきで、脳汁が出て気持ちよくなったことでした。
この時はただ気持ちよかっただけでしたが、これは多分「経験値関係なく誰にでも可能性がある」謎解きの魅力にハマってしまったんですね。
気づけばそれから6年も経ち、経験値を重ねたことで自分より経験値が高い人にはつい従ってしまう気持ちが生まれてしまい、自信のなさもあいまって相手のほうが自分より状況をわかってるだろうから…と変に遠慮してしまってる自分がいたことに気づかされました。
謎解きってあの手この手でさまざまな謎を仕掛けてくるし、どんな人にも得意不得意な分野があったり、沼にハマって視点を変えられなくなってしまうことはあって、さっきの問題を相手が早く解いたからといって、次の問題がそうとは限らないんですよね。
だから得意な人がいたら得意な人に任せて、自分は自分の得意なところで頑張ればいいのだし、変に気後れする必要もなくて、対等に取り組む気持ちは大切だなぁと思って、純粋に謎解きを楽しんだ勇者ヨシヒコの時のような初心に戻ろうと感じた次第です。