
チュートリアルはやりました。しえるです。
昨年からFPSゲーム『VALORANT(ヴァロラント)』の国際大会・VCTを観戦するようになりましたが、最初はVALOに触れたことがなく、独特な専門用語も飛び交うのでわからないことだらけでした。
そこでゲームをやっていなくても、銃のことをよく知らなくても、VALORANTの試合を少しでも楽しめるように、以前VCT記事に書いた『VALORANT』の基礎内容をアップデートしたものを独立させて、まとめて再掲します。
ボリュームがあるので、わからない言葉をCtrl+Fなどで検索していただくとお目当ての内容にたどり着きやすいかもしれません。(解決しなかったらごめんなさい)
有識者の皆様、もし違うよってところがあった場合はご教示いただけると助かります。
※ゲーム画面やイラストは公式のフリー素材を使用しております。
【eスポーツ見る専向け】VCTを観戦初心者が楽しむために『VALORANT(ヴァロラント)』の基本をまとめてみました。
VALORANT(ヴァロラント)とは?

2020年にRiot Gamesからリリースされた、5人対5人のチーム戦で攻守に分かれて戦うFPSゲーム『VALORANT(ヴァロラント)』。
FPSとはFirst Person Shooter(ファーストパーソンシューター)、つまり1人称シューティングゲームのことで、自分の視点であたかも武器を操っているかのような感覚で遊べるようになっています。
攻撃側はスパイクと呼ばれる爆弾を設置して起爆を狙い、防御側はスパイク設置の阻止および解除を目指します。
勝利条件は次のとおり。
アタッカー
- 敵(ディフェンダー)を全滅させる。
- 制限時間内にスパイクを設置エリア(サイト)に設置し、解除されずに爆発させる。
ディフェンダー
- スパイクを設置される前に敵(アタッカー)を全滅させる。
- 制限時間内にスパイクを設置させない。
- 設置されたスパイクを解除する。
制限時間は上部中央に表示されており、スパイクが設置されると「スパイク設置完了」の字とともに、カウントダウンの下にあった逆三角形のスパイクアイコンが上に移ります。
また、VCTでは赤がアタッカー、緑がディフェンダーを表しています。
playvalorant.com
公式サイトの「無料でプレイ」からRiotアカウントを作成のうえ無料で遊ぶことができます。
エージェント(キャラクター)

2023年8月現在、VALORANTでは4つのタイプ、22人の「エージェント」と呼ばれるキャラクターを操作することができます。※2025年3月、27人目のエージェントが発表。
エージェントは全員、反キングダム組織のヴァロラントプロトコル(VALORANT PROTOCOL)に所属しています。
チーム内で同じキャラ被りは基本的にはできません。(レプリケーションというチーム全員が同じエージェントで遊ぶモードがあります)
敵チームとはキャラが被る可能性があり、同じ人同士で戦っている点については、地球が2つ存在し、まったく同じ人が別に存在することが、シネマティックトレーラーで明らかになっています*1。
公式の紹介トレーラーがある場合には、名前の部分に動画へのリンクを貼っておきます。
×デュエリスト
キルを取りやすいメインアタッカー。先陣を切る役が多い。
- ジェット(韓国):縦横無尽に高速で駆け回り、浮かせたナイフを飛ばす風使い。「失せな!」
アップドラフト / テイルウィンド / クラウドバースト / ブレードストーム
- レイズ(ブラジル):ブラストパックで飛び跳ね、グレネードなどの爆発物やロケットランチャーで戦う。「パーティータイム!」
ブラストパック / ペイント弾 / ブームボット / ショーストッパー
- フェニックス(イギリス):攻守に火炎を操り、自己回復もできる万能タイプ。2022年7月に入った強化でピックされるように。
カーブボール / ホットハンド / ブレイズ / ラン・イット・バック
- レイナ(メキシコ):敵をキルして吸収したソウルオーブで自己回復や透明化、狂乱状態でバフをかけてキルを量産。つまり、連続キルが強い。
デバウアー / ディスミス / リーア / エンプレス
- ヨル(日本)*2:ワープやデコイで意表を突くスカジャン。「俺がやる」
ブラインドサイド / ゲートクラッシュ / フェイクアウト / ディメンショナルドリフト
- ネオン(フィリピン)*3:電光石火で駆け回る青髪の電撃使い。2022年1月に実装。「頭に来た!」
リレーボルト / ハイギア / ファストレーン / オーバードライブ
- アイソ(中国)*4:雇われの殺し屋で通称・防弾の魔術師。中国名は壹决。2023年11月実装。
アンダーカット / ダブルタップ / コンティンジェンシー / キルコントラクト
- ウェイレイ(タイ)*5:プリズムの力を使い、光そのものとなって駆け抜ける。2025年3月実装。
リフラクト / ライトスピード / サチュレート / コンバージェントパス
⚡イニシエーター
索敵やフラッシュ、スタンなどによる妨害などで攪乱し、試合を有利に進める。
- ブリーチ(スウェーデン):義手の両腕から衝撃波などさまざまな攻撃を発生させて突破口となる。「吹っ飛べ!」
フラッシュポイント / フォールトライン / アフターショック / ローリングサンダー
- ソーヴァ(ロシア):リコンボルトなど索敵能力の高い弓使い。「俺はハンターだ!」
ショックボルト / リコンボルト / オウルドローン / ハンターズフューリー
- スカイ(オーストラリア)*6:鷹や狼を召喚して操る。敵を追跡するシーカーや回復能力もある。「逃げてもムダ!」
トレイルブレイザー / ガイディングライト / リグロウス / シーカー
- KAY/O<ケイ・オー>*7:無効化アビリティーの多い戦闘兵器。敵に倒されても15秒間は味方に蘇生してもらうことができる。
フラッシュ/ドライブ / ゼロ/ポイント / フラグ/メント / ヌル/コマンド
- フェイド(トルコ)*8:かわいらしいクリーチャーたちと共に戦う。2023年3月実装。「頼むぞチビ助!」
ウィングマン / ディジー / モッシュピット / スラッシュ
- テホ*9(コロンビア):退役軍人の重宝コンサルタント。設置・解除遅延が話題に。2025年1月実装。
ステルスドローン / スペシャルデリバリー / 誘導サルヴォ / アルマゲドン
コントローラー
敵の視界や行動の制限など、マップの形状による制限を超えたエリアコントロールが可能。
- オーメン:闇で相手の視界を制限し、自由自在にテレポートできる。
パラノイア / ダークカヴァー / シュラウドステップ / フロム・ザ・シャドウズ
- ブリムストーン(アメリカ):衛星軌道兵器で遠隔攻撃するオレンジ色の帽子のマッチョ。
インセンディアリー / スカイスモーク / スティムビーコン / オービタルストライク
- ヴァイパー(アメリカ):有毒ガスや化学物質を使いこなす毒使いの化学者。「邪魔をしないで」
ポイズンクラウド / トキシックスクリーン / スネークバイト / ヴァイパーズピット
- アストラ(ガーナ)*10:マップのどこでも宇宙のエネルギーを操るアストラルフォームで広範スキルを発動。「世界は分かたれた!」
ノヴァパルス / ネビュラ / グラビティウェル / コズミックディバイド
- ハーバー(インド)*11:水を操って味方を守り、敵を攻撃する。2022年10月実装。「逃げられるか!?」
コーヴ / ハイタイド / カスケード / レコニング
- クローヴ(スコットランド)*12:自己蘇生できるスモーク使い。2024年3月のVCTで発表、27日にリリース*13。
メドル / ルース / ピック・ミー・アップ / ノット・デッド・イェット
▽センチネル
味方の回復や敵の位置特定、トラップなど守備寄りな後方支援スキルを持つ。
- セージ(中国):味方を回復しバリアを築く守り手。唯一、味方を蘇生できる。「仲間は死なせない!」
スロウオーブ / ヒーリングオーブ / バリアオーブ / リザレクション
- サイファー(モロッコ):カメラやトラップワイヤー設置など監視能力が高い情報屋。
サイバーケージ / スパイカメラ / トラップワイヤー / ニューラルセフト
- キルジョイ(ドイツ)*14:発明したタレットやボットが自動応戦で援護。「カウントダウン開始!」
アラームボット / タレット / ナノスワーム / ロックダウン
- チェンバー(フランス)*15:カード型のテレポートアンカーやトラップ、ウルトの強力ライフルなど使いこなす武器デザイナー。「遊びたいのか?相手になろう」
ヘッドハンター / ランデヴー / トレードマーク / ツール・ド・フォース
- デッドロック(ノルウェー)*16:エリアを押さえて仲間と戦う機会を作り出す。2023年6月のMasters最終日に発表された。
グラヴィネット / ソニックセンサー / バリアメッシュ / アナイアレーション
- ヴァイス((すべての道はここで終わる // ヴァイス エージェントトレーラー - VALORANT - YouTube)):謎の暗殺集団サイオンズオブアワーグラスに囚われていた。2024年8月にEp9:Act2での追加が発表された。
アークローズ / レーザーヴァイン / シアー / スチールガーデン
銃のイメージはないけど聞き慣れた単語が頻繁に出てくるので、これは何だ?と思って調べると銃のことだったりすることも多々。
なので、これは銃の話をしていると認識するため程度の覚え書きです。
銃は「サイドアーム」「サブマシンガン」「ライフル」「スナイパー」「ヘヴィー」「ショットガン」の6種類あり、値段が高いほど高性能になると捉えていればいいようです。
- クラシック:初期装備のサイドアーム(副装備)のピストル。
- ショーティー:サイドアームのショットガン。
- フレンジー:サイドアームの中で唯一のフルオートピストル。
- ゴースト:メイン武器に劣らないサイドアーム。
- シェリフ:メイン武器に劣らないサイドアーム。
- スティンガー:最安価のサブマシンガン。
- スペクター:サブマシンガン。弾道が見えづらく音も小さくなるサプレッサー付き。
- バッキー:セミオートのショットガン。メイン武器の中で最も安い。
- ジャッジ:フルオートのショットガン。装填はマガジン式。Jasperくんの放った「ジャッジなんだよねぇ!?」という反応がキャスターも使うほどすっかり定番に。
- ブルドッグ:最安価のライフル。距離が空いても威力が落ちない。
- ガーディアン:狙撃専用ライフル。
- ファントム:人気を二分するアサルトライフル。反動少なく連射速度が高くて、弾数も多い。トムと略される。
- ヴァンダル:人気を二分するアサルトライフル。弾道が見えづらく音も小さくなるサプレッサー付き。ヘッショでキル確定。ダルと略される。
- マーシャル:セミオートのスナイパーライフル。1発ずつのリロード。
- オペレーター:一撃必殺のスナイパーライフル。オペと略される。先端の銃身が細長くてグリップがついたシルエットのがそうです。
- アレス:連射するほど速度が上がるヘヴィーマシンガン。
- オーディン:連射するほど速度が上がるヘヴィーマシンガン。100発装弾できる。連射する様子がよく工事中の音に例えられる。魔法のランプを横に引き延ばしたようなシルエットのやつ。
- タクティカルナイフ:移動速度や障害物破壊が速い。急ぐ時や弾切れなどに。
リンク
マップ
戦いの舞台として用意されたマップはローテーションがあり、シーズンによって遊べるマップが異なります。マップ数が多いので、各エリアの名称は省略します。
VCTにおいて、どこのマップで試合しているかは配信左上を見れば確認ができます。
- フラクチャー:キングダムの極秘レディアナイト研究施設。マップ中央を長いジップラインが通る。
- ブリーズ:バミューダトライアングルの離島が舞台。史跡や海岸など明るく開けた南国の空間。
- アイスボックス:極寒のツンドラにあるキングダムの隠された発掘現場。コンテナの色でエリアが示される。通称アイボ。
- バインド:モロッコが舞台。中央エリアがなく、2つのテレポーターが特徴的。
- ヘイヴン:ブータンの修道院。A~Cと3つのサイトが存在。
- スプリット:日本の東京が舞台。近代的なAサイトと古い街並みのBサイトが対照的な場所。
- アセント:イタリアのヴェネツィア。スパイクの爆発によって地球から切り離され、宙に浮いてしまっている。
- パール:ポルトガルをモチーフとした、気候変動によって水没した海底都市。ポルトガルの伝統音楽『ファド』も聴ける。Ep5:Act1で追加。
- ロータス:インドの西ガーツ山脈に位置する遺跡群。A~Cと3つのサイトが存在。回転ドアも特徴的。Ep6:Act1で追加。
- サンセット:ゲッコーの地元ロサンゼルスが舞台に(実際に家アリ)。Ep7:Act2で追加。
- ドリフト:チームデスマッチの新マップ。Ep7:Act3で登場。
- アビス:秘密基地。ジャンプ移動でショートカットできるルートは落下死もあり。
リンク
よく出てくるヴァロ用語やゲームスラング

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