
校正もしてます。しえるです。
SNSなどは人々がリアルに使う言葉が見えるのがおもしろいと感じますが、たまに「なんでそうなったんだろう?」という同じ間違い方を何度も目にしてビックリすることがあります。
今回は、意外と間違えやすいんだなと感じた言葉2つを紹介します。
意外と間違えて使ってる人が多い言葉「うろ覚え・うる覚え」「せちがらい・せちがない」正解はどっち?
うろ覚え・うる覚え
正しいのは「うろ覚え」です。
確かでなく、ぼんやりと覚えていること。確かでない記憶。「—の漢字」
[補説]「うる覚え」は間違い。
私は「うろ覚え」が正しいと知ってはいましたが、漢字とか由来までは知らず、自分で図書館行って調べようかと思ったらすでにレファレンスを使って聞いてる人がいました。
初出を確認するため、日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典 第2巻』小学館, 2001【N813.1-R-47-2】p.511を確認したところ、以下の通り掲載されていた。
うろ-おぼえ【-覚】[名](形動)不確かな記憶。ぼんやりと覚えているさま。おろおぼえ。*俳諧・西鶴大矢数(1681)第二五「出家の身なればそれから其もと 胡乱覚(ウロオボエ)釈迦一代の物語」
「胡乱覚え」という表記にへぇ~!!とこちらも勉強になりました。
1 正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。「—な者がうろついている」
2 確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。また、そのさま。
3 乱雑であること。また、そのさま。
覚えが「胡乱(うろん)」であるから、胡乱な覚えで「うろ覚え」というのは非常に腑に落ちてすっきりしました。
また、「うる覚え」と言う人が一定数いるのは知っていたものの、ずっとなんで「うる覚え」になるんだろうと思っていましたが、茨城の方言で「うる覚え」と言う地域があるのだそうです。
せちがらい・せちがない
正しいのは「せちがらい」です。
1 世渡りがむずかしい。暮らしにくい。「—・い世の中」
2 金銭に細かくて、けちだ。抜け目がない。「—・い商法」
漢字で書くと「世知辛い」になります。
1 世渡りの知恵。「—にたけた人」
2 仏語。世俗に生きる凡夫の知恵。
3 抜け目のないこと。けちなこと。また、そのさま。
分けて考えれば、「世知(せち)=世渡りの知恵」が「辛い(からい)=つらい」で世渡りしづらい、つまり「世渡りがむずかしい、暮らしにくい」ということになるでしょう。
世渡りの知恵がないのも結果として生きにくそうではありますが、あくまで「暮らしにくい」というニュアンスの表現は「世知がらい」です。
