オダジョー演じる斎藤一が好きでした。しえるです。
子どもの頃は『るろうに剣心』『新撰組異聞PEACE MAKER』といった漫画にハマったのもあり、幕末モノが大好きな時期がありました。
当時、毎週楽しみにしていた大河ドラマ『新選組!』の再放送告知を見かけて、たいへん懐かしくなったので、新選組のふるさと・東京都日野市でゆかりの地めぐりをしたときのことと、いろいろ読んだ新選組関連本の中でのお気に入りを紹介したいと思います。
尚、だいぶ前の写真で今とは異なる部分もあるかと思いますが、昔の姿として楽しんでいただければ幸いです。
土方歳三や井上源三郎の出身地・日野で新選組ゆかりの地めぐり&新選組関連のオススメ書籍
日野で新選組ゆかりの地めぐり
東京都日野市は新選組副長の土方歳三や6番隊隊長・井上源三郎の出身地であり、新選組の結成前に局長・近藤勇や1番隊隊長・沖田総司らが集って共に過ごしていた場所として、新選組にたいへんゆかりのある土地となっています。
高幡不動尊 金剛寺
高幡不動駅からすぐにある高幡不動尊は、不動明王を本尊とする関東三大不動の1つで、1000年以上の歴史があります。
こちらは日野出身の新選組副長・土方歳三の菩提寺で、立派な像が出迎えてくれます。
鳩の憩いの場になってました。
外からでも目を引いていた五重塔。
大日堂では毎年5月11日、土方の命日に法要が行なわれています。
宝泉寺
臨済宗建長寺派の禅寺である宝泉寺。
のちに看板はリニューアル。
左手のプラスチックケースにはノートが入っており、たくさんのファンが書き込んでいるようでした。
顕彰碑もありました。
いい笑顔です。
三鷲山鶴樹院 大昌寺
こちらの大昌寺には、日野の名主(なぬし)で新選組結成前の近藤勇や土方歳三らを支えた佐藤彦五郎や、その奥さんで土方の姉でもあるのぶ(とく)が眠っています。
日野宿本陣
甲州道中の宿場であった日野の名主である佐藤彦五郎が住んでいたお屋敷は、本陣という大名など身分の高い人たちが泊まる場所であり、都内で唯一現存する本陣となっています。
天然理心流の近藤周助に入門して免許皆伝を受けた佐藤彦五郎は、この自宅に道場を開き、そこに近藤勇、土方歳三、沖田総司、山南敬助、井上源三郎ら新選組の中心となるメンバーが集まって剣の腕を磨き合っていました。
大名などの身分の高い人は、この式台から上がって入ったのだそうです。
新選組の象徴でもあるだんだらを羽織って記念撮影もしました。
釘かくしに逆さこうもりやうさぎなどさまざまな意匠が施されています。
中国では「蝙蝠(こうもり)=遍福(福が広く行きわたる)」として縁起がいいとされているそうです。
さらには「到福(福がやってくる)=倒福」として「福」という字を逆さにする文化もあって、それでこうもりが逆さになっているんですね。
ほかにも柱に鯉が彫られていたり、模様の細かな欄間であったり、凝った細工があちこちで見受けられます。
瓦までデザインが凝っていますね。
雪隠(せっちん)と書かれたお手洗いを見る機会って案外ない気がします。
八坂神社
八坂神社には、近藤勇や沖田総司ら天然理心流の剣士たちが奉納した剣術額があります。
剣術額や本殿の彫刻は、新選組まつりや例大祭などと公開日が限られているとのことで、いつか見に行きたいものです。
オススメの新選組関連本
今は時たま『ちるらん 新撰組鎮魂歌』を読み進めているくらいですが、昔の『燃えよ剣』『新撰組血風録』『風光る』『あさぎ色の風』など新選組関連の本をいろいろ読み漁っていた記憶を引っ張り出してみました。
尚、史実の正確さなどは特に重視せず、作品として楽しめるかどうかを基準に選んでおります。
壬生義士伝 / 浅田次郎
浅田次郎さん初の時代小説で、私が浅田次郎さんを好きになったきっかけの本でした。
盛岡藩を脱藩して新選組に入隊した、周りから守銭奴と呼ばれる吉村貫一郎を描いており、強めの方言に最初は読み続けられるのが不安になりましたが、気づけば寝る間も惜しんで本にのめり込み、号泣しながら夜を明かしていました。
周りに何を言われようと、自分の義に忠実に生ききる姿に胸を打たれます。
バラガキ / 中場利一
まず表紙が衝撃でしたw
バラガキとは「茨のようなするどいトゲを持った悪童、触れると危ないヤツ」といった意味を持つ武州多摩の方言で、幼少の土方歳三の呼び名でもありました。
美化されていない新選組が楽しめる小説で、面白かったです。
北走新選組 / 菅野文
江戸時代末期、徳川慶喜の大政奉還によって徳川の時代が終わり、新政府軍VS.旧幕府軍という図式で、日本最大の内戦・戊辰(ぼしん)戦争が始まります。
この漫画は、その戊辰戦争で北へと転戦していった副長・土方歳三、最後の局長・相馬主計(かずえ)、隊士・野村利三郎を中心に描いた「碧に還る」「散る緋」「殉白」の3本の短編集です。
元々は烏合の衆であった新選組を通して、己の武士としての義を追い求め、貫いた男たちの生き様が丁寧に描かれています。
ちるらん 新撰組鎮魂歌 / 橋本エイジ
バラガキな土方さんが楽しめる漫画です。
全体的にキャラが濃厚でちょくちょくぶっ飛んでいますが、多くの登場人物に結構細かく焦点を当てながら話が進むのが新鮮で面白いです。