浅草寺(せんそうじ)
住所:東京都台東区浅草2-3-1
TEL:03-3842-0181
アクセス: 浅草駅 (東武伊勢崎線 中央口・東京メトロ銀座線 1番出口・つくばエクスプレス A1出口・都営地下鉄浅草線 A4出口)から雷門経由で徒歩5~10分程度
※2021年12月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
提灯の龍がかっこいい!見上げてみると発見がある下町浅草王道の観光名所
浅草といえば、雷門を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そんな王道な観光地の浅草寺を、私自身まだまだ回りきれてはいませんが、今回は初見では見落としがちな視点も交えながら紹介してみようと思います。
風雷神門
浅草のシンボルとも言える雷門。
正式名称は「風雷神門」という、浅草寺の総門です。
門の左右を風神雷神が守っているところから来ていますね。
よく見ると提灯の下部に「松下電器」と書かれています。
これは1865年の失火で焼失して以来、長らく不在だった雷門が1960年に松下電器産業(現パナソニック)の松下幸之助社長の寄進によって再建されたことに由来。
大提灯は10年に一度張り替えが行われているとのことで、次の張り替えは2023年になりそうですね。
そしてさらに見逃しがちなのが提灯の底。
実はカッコイイ木彫りの龍が隠れているのです。
しばらく気づかずに通り過ぎていたけど、今では私の浅草寺での1番のお気に入りです。
仲見世
雷門をくぐると、表参道の仲見世が続きます。
おいもやさんのスイートポテト、おいしかったです。
宝蔵門
仲見世を抜けて宝蔵門まで来ました。
こちらは仁王像が守っているので、仁王門とも呼ばれます。
母子地蔵尊は『あしたのジョー』などで有名な漫画家のちばてつやさんがデザインしたもの。
第二次世界大戦中、旧満州から引き揚げの際に落命した日本人の慰霊のため、ちばさんや赤塚不二夫さんなど旧満州出身の漫画家が賛同協力し建立されたのだそうです。
お水舎(おみずや)
お水舎は、八角形の手水鉢の中央にいる沙竭羅(しゃがら)龍王像の存在が際立ちます。
水の出てくるところだけでなく、頭の上にも龍がいるんですね。
ここでも見上げると龍の絵が。
東韶光(あずましょうこう)による「墨絵の龍」という作品だそうです。
本堂
国宝だった旧本堂は東京大空襲で焼失しているため、現在ある本堂は1958年に再建されたものになります。
2010年には耐震性など安全強化のため、屋根がチタン瓦に葺き替えられました。
当時は工事中で姿が見られずガッカリしたものですが、今見るとなかなかレアな光景ですねw
ちなみにこの龍の絵は工事中の景観をよくするため、このあと出てくる川端龍子の「龍之図」を基に、ファッションデザイナーの山本寛斎さんが描いたものでした。
本堂で皆が並んで参拝しているところが外陣(げじん)、さらに靴を脱いで上がったところが内陣(ないじん)というのだそうです。
外陣でふと見上げると、天井には龍と天女がいました。
川端龍子の「龍之図」と、堂本印象の「天人之図」「散華之図」という絵なのだそうです。
五重塔
五重塔の最上層には、スリランカのイスルムニア寺院から譲り受けた聖仏舎利(ぶっしゃり:お釈迦様の遺骨)が納められているのだそうです。
影向堂(ようごうどう)
御朱印はこの影向堂で。
1693年につくられた阿弥陀如来。
本当は三尊いたようですが、現存するのはこの中尊のみなのだそうです。
宝篋印塔(ほうきょういんとう)。仏塔って中段付近の仏像のように装飾が細かいものがあってすごいなぁ…とよく驚かされます。
弁天山
弁天堂のある弁天山です。…山?
弁財天といえば、池に囲まれていることが多いですよね。
この弁天山もかつては池だったのが、埋め立てられて今の公園の形になっているのだそうです。
駒形堂
628年に隅田川で発見された、浅草寺本尊の聖観世音(しょうかんぜおん)菩薩像が最初に祀られた浅草寺発祥の地なのだとか。