ただ毎日を生きるだけで労力はかかる。しえるです。
就職していた時は、働きに出かけながら家のことをやるのって大変だと思っていましたが、在宅で過ごすようになってから、むしろ今までが大変すぎていただけで、家にいても結局家事が大変なことには変わりなかったと気がつきました。
そこで今回は家事にまつわる「自分がやめて楽になったなと思ったこと」「なくても平気だったもの」「そういえば最初からやっていなかったなと気づいたこと」を書いてみました。
自分でやめたことは変化を感じやすいものですが、最初からやっていないことってなかなか意識がいきにくく、ふとした瞬間に「これをやらないのって当たり前じゃなかったんだ」と気づくこともあります。
人によって当たり前って違うと思うので、こんな感覚の人もいるんだなくらいに読んでいただければ幸いです。
【日々の家事】やめて楽になったこと、なくても平気だったこと、最初からやらなかったこと。
やめて楽になったこと
お米を買って毎日炊くこと+炊飯器
私はずっとお米を2~10kg購入しては、ほぼ毎日炊いていました。
しかし、パーソナルジムで糖質制限をしたことをきっかけに、ごはんを食べない生活が日常となっていきました。
そうしているとお米を買わなくなるので、スーパーから重いお米をがんばって持ち帰らずに済み、炊飯器を使うことがなくなり、防虫対策のために冷蔵庫に入るよう移し替える作業も、お米を研ぐこともすべて不要となって、一気に楽になりました。
結局炊飯器と米びつは断捨離し、その分スペースができたので食材の保管に回せるし、糖質を取っていないと太るということがないので、作業・金銭・空間・体型といろんな面でメリットだと感じています。
現在は写真のとおりまだごちゃついていますが、使いきって必要な食材だけになってから整理しようかなって状態です。
ちなみに電気ケトルはコンロ数が少ない分、わが家に欠かせない家電となっています。
包丁を必要とする野菜を買うこと
私は現在、野菜を買うとしたらミニトマトや大葉くらいです。
でも野菜を食べていないわけではありません。
洋野菜、和野菜、たまねぎのみじん切り、ナス、アボカド、オクラ、ミックスベリーといった冷凍食材を使っています。
お肉も小間切れやカット済みの冷凍鶏肉を使っているので、その時の気分に合わせて、フライパンにバーっと食材をぶちまけ、適当に味つけて終了なので、とても楽です。
しかも冷凍食材というのはだいたい期限が軽く半年前後はあるので、食材の存在を忘れて腐らせてしまうということもありません。
ちなみに果物も基本的に、包丁が不要ないちご、バナナ、みかん、ぶどうやマスカットなどばかり食べています。
毎週買い物に行くこと
現在は個別宅配のパルシステムを活用しています。
毎週、食材や日用品を届けてもらえるので、スーパーは月に1~2度、パルシステムで買えないものをまとめ買いに行くくらいで済んでいます。
レシピ探し
昔はよくレシピ本やサイトを漁って、いつか作ろうとたくさんメモしていましたが、結局作ったのはほんの一部しかなく、今では特に作りたいお目当てがハッキリとない限りは無暗に探さなくなってきました。
なのでいたずらに増やさず、過去に集めたレシピはNotionで整理し、作ってみて気に入ったレシピや、これは作ろうと具体的に考えたものだけをまとめるように切り替えています。
調味料の計量
計量スプーンは元々、大さじ1や小さじ1がどれくらいか体感で覚えようと思ってあえて使っていましたが、今はお菓子を作ることもないのでメルカリでお譲りし、目分量でバーッとやっています。
レシピを見て作るときも、それっぽいものが作れればいいので目分量でやっちゃっています。
洗濯の液体洗剤・柔軟剤
私は元々、液体洗剤・液体柔軟剤・液体漂白剤の3つを使って洗濯してきていました。
しかし、肌のために化粧品など日常で使っているものを見直したり、マグネシウム洗濯が台頭してきたりする中で、洗濯に使う洗剤類も考え直すことに。
特に香りづけを求めていない私は、柔軟剤が洗濯槽の雑菌繁殖やタオルの吸水力低下、肌荒れの原因になると聞いて、柔軟剤は取りやめました。
そしてマグネシウムを使ってみると、液体を毎回量って専用の注入口に入れるのや詰め替えってめんどくさいことだったんだなぁと気がつき、液体もやめようとなりました。
汚れが目立つ時は粉末洗剤を併用していますが、スプーンで1すくいなので手間は楽です。
なくても平気だったこと
鍋敷き
ちょっと前まで「なんかいい鍋敷きないかな~」と探していたのですが、今は必要ないなぁと考えが変わって購入をやめました。
ふと「たまにしか使わないし、ふきん敷いておけば問題ないじゃん」って思ったんですよね。
一応100均で買ったミッキーの鍋敷きを使っていたのですが、飲食店時代に購入したもので、見ると苦労を思い出してしまうし、それなりに使いはしたので、ひと思いに捨てちゃいました。
扉の取っ手にかけているとたまに発生する、鍋敷きが挟まって扉が閉まらないということもなくなって快適です。
ちなみに、スタディオクリップで購入した鍋つかみは中の触感が気に入っているので、これからも愛用していきたいと思っています。
キッチンシンクの排水口ネットとフタ
フタの汚れが取りにくいのに嫌気がさして取っ払ってしまい、ネットもサイズが限られていて買うのがめんどくさくなってやめてしまいました。
微妙だと思ったら戻そうと考えていましたが、特に困らないのでそのままにしています。
イス
元々実家でも地べたに座るか寝そべるのが好きで、イスに座るという行為が落ち着かないものであったため、独立するときには迷わずローテーブルの座卓スタイルを取り入れました。
ただそんな私も、パソコンを触る時用に折り畳みできるイスを1脚使っていたのですが、コロナで在宅時間が増えて、このイスでは腰を痛めてしまうと危機感を覚えて対処した結果、見た目のよいバランスボールに替えて落ち着きました。
もはや慣れてしまって苦にならないのですが、自然とパソコンのやりすぎは防げている気がしますw
厳密に言うと写真の奥に見えるとおり、作業台兼収納つきスツールはありますが、イスとして使ったことはありません。
最初からやらなかったこと
キッチンマット・トイレマット
うちにある敷物は、バスマットとリビングのラグのみです。
玄関にもトイレにもキッチンにも、マットはありません。
結局マットも何かこぼしたら洗わなくちゃならないことに変わりはなく、床は汚れたら拭けばいいだけですし、洗濯の手間は極力少なくしたいという考えです。
ルームラグは、ソファがない代わりにゴロゴロするためと、見た目で気分が上がるから使っています。
ただ、最近は今使っているものがへたってきたので、買い替えたい欲が高まってきています。
また、トイレマットは使っていませんが、便座カバーは使っています。
これはウォシュレットを使わない自分が、トイレでは電気を使わずに便座のヒンヤリを回避したいと思ったから使っています。
もっと装着が簡単で洗濯しやすいものはないかなぁ…と探しているのですが、なかなかこれ!というものが見つからずにいますね…。
…この記事を書いていて「もしかしたらバスマットもなくてもいいかもしれないなぁ…」と気持ちが傾いてきたので、バスマットなし生活も試してみようと思います。
というのも最近寒いから、浴室の中で着替えてるんですよね。笑
衣替え
私は子どもの頃から、なぜクローゼットを衣替えする必要があるのか、謎で仕方がありませんでした。
なぜ毎年手間をかけて、いちいち交換しなきゃならないのか理解できなかったのです。
なので、実家を出て最初に用意したのは「長袖用」「半袖用」「セーターやパーカーなど厚着」「ボトムス」を入れるケースでした。
このケースに収まるだけと決めて、暑くなったら半袖用から取り出し、寒いと思ったら長袖用から探すという方式で、これだけでも快適に過ごせていたのですが、最近は洗濯用と収納用のハンガーを統一した「かける収納」に切り替えて、洗濯物の取り込みもより一層楽になっています。
外で洗濯物を干すこと
ある日職場での世間話で同僚が放った
「なんで排気ガスや花粉まみれの外に干すのかわからない」
という言葉が強く印象に残っていました。
当時まだ実家暮らしだった私は「確かにな~」って妙に納得しちゃったんですよね。
なので、実家は外に洗濯物を干す家庭でしたが、独立後は室内干ししやすい環境だったのもあり、自然と室内干ししていました。
室内でも余裕で乾くし、加湿器代わりにもなるし、洗濯物が飛んでいく心配もなければ、天気を気にする必要もありません。
もちろん排気ガスや花粉とも無縁です。
ベランダの汚れ方を見ると、改めて同僚の言うことはもっともだったなと感じますし、マジで利しかないと思っています。
スティック・キャニスター型の掃除機を買うこと
最初からスティックタイプやキャニスタータイプといったノーマルの掃除機を買うという選択肢が頭にありませんでした。
というのも「床をきれいにするのに1番必要なことは何?」と考えた時、私の中では「水拭き」だと思ったので、乾拭き・水拭きをしてくれるロボット掃除機・ブラーバを購入しました。
あとはコロコロクリーナーとほうき・ちりとりでどうにかなっています。
洗い桶
実家には洗い桶がなかったので、当たり前のように必要性を感じませんでした。
「なんでシンクがあるのに、二重にするの?洗うのは器だから水に浸けておくことはできるし、桶の中でゆすいだら洗剤が桶にたまっていって結局もう1度ゆすがなきゃじゃん…」
おばあちゃん家には洗い桶がありましたが、子どもだった私は何のためにあって、どうやって使うのか全然わかりませんでした。
オキシ漬けとかしたくなったとしても、ボウルや鍋、洗面所のシンクなどがあればどうにかなるので、やっぱり意義を見いだせません。
風呂場のイス
実家でカビが生えたイスを見ていたので、「それに座るくらいならしゃがむわ!」と思って、イスを使う習慣を早いうちから手放していました。
温泉などの浴場でも、ここは手入れが行き届いていそうと思わない限りは積極的に使わないかも。
やろうとしたけど自然消滅したこと
揚げ物をつくること
から揚げ、天ぷら、コロッケ、フライドポテト、カツ、どれも大好きでした。
でもつくろうとすると油の消費量エグいし、調理後の油処理もめんどくさい…。
揚げ焼きでそれっぽいものをつくることはありますが、本格的な揚げ物料理は諦めました。
最近は揚げ物食べたいなぁって欲もあまりないのですが、そうなったときはレンチンで食べられる米粉唐揚げか外食に頼っています。
この米粉唐揚げはパルシステムで購入したもので、温めるだけなのにおいしいんですよね~。
常備菜づくり
常備菜のタッパーが並ぶ冷蔵庫に憧れたこともありますが、私には無理でした。
楽にならないのなら常備菜をつくる必要はないとスッパリ諦めています。
毎日の掃除
基本的に私は毎日掃除しません。
そこまで几帳面ではないので「できない」と言った方が正確かもしれません。
しかし、汚れが気にならないわけではなく、気になったら勝手に掃除をし始める自分の性格も知っているので、それにお任せしています。
以前は散らかっていると自分にガッカリしていたのですが、今は通販のダンボールが溜まったりしていても「そのうち自動的に気になって片づけ始めるだろうからいっか」と思うようになりました。
家主がよければ、それでいい精神です。
家事について思うこと
最近の自分は「今の状態をよし」とし、そのうえで「こうしたほうが自分にとって快適だなぁ」と思ったら手を入れていく、というサイクルを繰り返しています。
「どうしたらこの部分をもっと快適にできるかな?」と思って、他者のアイデアを見に行くことがありますが、そういった記事などで時たま見かけるのが「〇〇に見られる」という言葉。
「玄関は宅配の方に見られるから」
「水まわりはお客さんの目に入るから」
こういう文言を見るたびに、たくさんの人が人目を気にしながら生きているんだなと感じます。
家の主人公は自分たちです。
1軒1軒の家は各家庭の暮らす日常であり、サービス業じゃありません。
私は人の家を観察して、とやかく言ってくる人がどうかしているだけだと思っています。
個人的には「このインテリア素敵だなぁ」「その収納アイデアいいなぁ」と素敵なものに対してつい見てしまうことはありますが、それは「自分の家にも取り入れてみたいなぁ」とかひたすら自分の家のことばかり考えているだけで、相手の暮らしについては特に何も考えていません。
むしろ人様の家にお邪魔するのに感謝こそすれ、あれこれ口を出すのはありえないですし、キレイ度とかおもてなし度チェックするという感覚の方に対しては「なんでそんな上からなん?」と感じます。マジで余計なお世話でしかないですし、そんな失礼な方とは距離を置きたいとしか思えません。
私はこういった「ふだん家にいない誰かのために」ではなく、「毎日を過ごす自分のために」家を快適にしたいという気持ちを大切にしていきたいと思います。
「お客さんのためにキレイにする」と、「自分がお客さんと気持ちよく過ごすためにキレイにする」って結果は同じかもしれないけど、似て非なるものだと思うんです。
(多分前者はプレッシャーがあって楽しくないのではないかと思います。)
そして、自分の家事に関するキャパシティはそんなに大きくはないので、管理の手間的に小さな家が落ち着くなぁと改めて認識したしえるでした。