最初に感じた気持ちは大切にしようと思いました。しえるです。
先日、HYDEさんの千葉公演に行ってきたんです。
正直なところ、直前まで行くかどうかめちゃくちゃ悩みました。
申し込んだ時点では状況なんてわからないわけですが、いざ公演が近づいてみたら感染力の高いデルタ株は流行っているし、想像以上に感染者数が増えて医療崩壊しているものですから今回はやめとこうって思っていました。
感染しないために、ふだんからほぼ外出しない引きこもり生活をしているわけですからね。
ただ、1万円近いチケット代や行ったことない土地へのウズウズ感、同じ公演に行く友人の存在、何よりアルバムの発売から20年ぶりに行われる初めてのアルバムツアーという待ちに待ち望んだコンサートであったため、どうにか行けないかとひたすらリスクを抑えた行程を思案しました。
行きは東京を通らないルートを選択し、千葉駅の利用を避け、東千葉や千葉みなと、本千葉駅周辺の滞在に徹し、電車移動も人の少ない朝と夜遅めの時間帯にしたので、多少の人が多くなる瞬間はありましたが、基本はどの電車も人はまばらで空席があるほどでした。
基本的発想がマイナーなおかげか人と違う行動をするのは得意なので、行く先々のほとんどが人がまばらな所で、多少人が増えたところでも距離を取れる程度でしたし、シェアサイクルを利用するなどして密な空間は避けられたと思います。
KF94マスクとニトリル手袋をして行ったのですが、想像以上の暑さに手袋の中が汗でびっしょりになってしまいまして、途中で汗吸収用の綿手袋と新しいニトリル手袋を購入し、つけ直すことになったのは想定外でしたが…むしろ雨だと思っていたのに。苦笑
双方の意見一致で友人と会うのもやめ、LINEでのやりとりのみに徹しました。
でも実際に行ってみて思ったのは、コンサート会場が何よりリスクの高い場所であり、気が気じゃなくて心から楽しめなかったということでした。
どんなに前後を気をつけても、そもそもの目的が今行くべきじゃなかったと反省しかありませんでした。
昨年末の横浜の公演と違い、今回の公演は100％収容であり、先に書いたとおり新型コロナの状況は悪化しています。
本来なら今の状況というのは、昨春のようなレベルで感染拡大防止に努めたほうがいい域に達していると感じています。
誰かと話したり、外に出たりしていなさすぎて世間の感覚はあまりわかりませんが、そう感じる状況にもかかわらず、実際に現場で不安を感じないと学習できない自分は、本当におバカだったなぁと思いました。
MCなしだった平安神宮の配信を見ていたので、まさかこんなにMCで笑わせに来るとは思っていませんでしたし、いくら着席や声出しを控えるなどの指示があったとしても、1,787人収容ホール内での水分補給の難しさというものを痛感せざるを得ませんでした。
どうしてもお客さんのコロナやHYDEさんに対する意識というのがバラバラになるのはわかりきっていることでしたが、会話をするお客さんやHYDEさんのMCに思いっきり笑う声などにいちいち反応してしまいますし、それが気になってしまうのはすべて、行くべきじゃないとわかっていながら行くという選択をした自分に対するいら立ちであり、後悔の2文字がずっとちらついてしまいました。
どんなに他の何百日を気をつけていても、たった1日で意味がなくなってしまう怖さを感じましたし、これで感染したら何の言い訳もできないし、悔やんでも悔やみきれないと思いました。
そしてこんなメンタルでいては、かからないものもかかってしまうとも感じました。
HYDEさんはMCで「ふだんの辛さや悲しみは気持ちも免疫力も下がるばかりだけど、こうやって会うことで免疫力が上がる」と言いましたが、私はふだんのコロナ禍の引きこもり生活をストレスに感じていないですし、今回に限ってはまったくそういう気持ちになれませんでした。
そんなわけで今現在は幸いなことに、熱もないし味覚もきちんとあるのですが、これにたいへん懲りたので、本当は当選していた今日、たった今行われている川口公演は行かないことにしました。
明日誕生日だし、ほぼ地元なので行きたい気持ちはもちろんありますが、きっと行って後悔することの方がもっと嫌だと感じるでしょう。
14日の横浜公演が無料配信してくれるというので、家の中で安全にそちらを楽しみたいと思います。
もちろんHYDEさんの公演に救われた方もいるでしょうし、何をどう思うかは人それぞれです。
それでも、もし何か迷うことがある場合は後悔のない選択をすることを、自戒を込めてお伝えしたいです。
