今は遠い海の向こうの国の話もタイムラグなく楽しめるいい時代になりました。
もちろん日本には日本のよさがありますが、今回は日本ではなかなかお目にかかれない規模感がたまらないと思ったお話です。
無料ライブ配信されたThe BRIT Awards 2021のパフォーマンスがどれもカッコよくて見惚れてしまった話。
The BRIT Awardsとは?
ブリット・アワードは毎年イギリスで開催される音楽の祭典式です。
今年は現地時間5月11日にO2アリーナで開催され、コロナ禍のため小規模になってしまったものの、その様子がYouTubeなどで無料ライブ配信されて盛り上がりを見せました。
会場となったO2アリーナは以下の記事でも紹介しています。
当時、コールドプレイの「Paradise」のMVに大ハマリし、旅の思い出曲となっています。
現地ロンドンで見たものですから、ヒースロー空港やシェアサイクルなど、とにかくエモくて仕方なかったですね。
The BRIT Awards 2021の珠玉のパフォーマンス
O2アリーナをバックに、事前収録されたコールドプレイの水上パフォーマンス。
青空のもと、開放的な雰囲気とカラフルな煙の特効がとても素敵です。
そして何よりも3Dのホログラムダンサーにビックリしました。
まるでスターウォーズみたい!
日本だとライブの新しい演出というと嵐とかPerfumeといった名前がよく挙げられますが、私の中で先進的なライブをするイメージはコールドプレイについています。
ロンドンの地下鉄でのパフォーマンスから始まり、そのまま電車をモチーフにしたステージパフォーマンスに移行するのがとてもカッコイイです。
アルバム賞と女性ソロアーティスト賞の2部門を獲得したデュア・リパちゃんの最新ヒット曲が詰まっていて、このステージだけで網羅できちゃう素晴らしいパフォーマンスになっています。
この数年、床すらも演出に組み込まれることが多くなった印象がありますが、最近は特に融合性が見事です。
ロンドン生まれ、ガーナ人ラッパーのヘディ・ワン。
ガーナ国旗の色をあしらったステージはMVさながらで、カメラワークがカッコよすぎです。
イギリス出身のシンガーソングライターのラグンボーン・マンとピンクのデュエットは、圧巻の歌唱力に酔いしれてしまいます。
事前収録されたウィークエンドのパフォーマンスは、シンプルながらカッコよくてつい見入ってしまいます。
イヤーズ&イヤーズとエルトン・ジョンによるコラボでペットショップボーイズのカバーを披露。
静と動の対比や、堂々と歌い上げる姿がカッコイイですね。
このカバーされた「It's a Sin」は、エルトン・ジョン・エイズ基金のチャリティ・シングルとしてリリースもされています。
メインで歌っているオリー・アレクサンダーは、曲と同じタイトルの同性愛者とHIVクライシスを描いた英国ドラマ「It's a Sin」にも出演しているのだそうです。
正直、HIV(エイズ)の時代背景ってミュージカル映画「RENT」を見たことがあるくらいでよく知らないんですけど、人は未知を恐れるものであり、似たような過ちも繰り返してしまうけど、それでも反省を生かし、ほんの少しずつだけ前よりよくなっていくものなのかなと思いました。
「2020年、新しいウイルスに襲われたとき、世界はすぐに反応した」
「でも、1981年にHIVが現れたときは沈黙していた。HIV/エイズを患った人たちは無知、恐れ、恥、汚名にさらされた。この沈黙により、エイズは世界に影響を及ぼす大病になってしまった。でも、僕らは反撃した。僕らは、人々を不名誉の中死なせるのを拒み、一緒に闘い、世界を変えた」
いつの間にかイヤーズ&イヤーズってソロ・プロジェクトになっていたんですね。