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情報過多社会に思う「情報や固有名詞の正確性」という品質についての話。


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経験の価値は後から気づく。しえるです。

 

私は昔、結構大手のニュースメディアの現場で働いていたことがあります。

 

ブログを書いたり、校正の仕事をしたりするようになって、その時に自然とスキルが身についていたんだなと実感したことが2つあります。

 

それは「常用漢字表に準じた表記」と「情報の正確性」について。

このブログを書く時にもなるべく気をつけていて、表記は多少は自分の好みを反映させつつも基本は常用漢字表に準じていますし、誤りに気がついた時は都度修正しています。

 

元々仕事をしていた時から、自分が誤字脱字や基となる記事との正確性、表記マニュアルに沿っているかどうかなどに気がつきやすいほうだという認識はあったのですが、当時は「まぁ仕事だし…」くらいの感覚でした。

 

でも一般企業で働いてみたり、WEBメディアが発達していろんな企業や個人の発信が増えるのを目にする中で、この意識や感覚ってそこまで高いものではないのかなと思う場面に出くわすことは少なくないです。

 

そこで今日は、情報過多社会の昨今に思う「情報の正確性」について少し触れてみます。

情報過多社会に思う「情報や固有名詞の正確性」という品質についての話。

情報の正確性について

最近改めて怖いと思ったのが、Googleでトップに表示されているからと言って、その情報が正確とは限らないということ。

 

個人発信なら校正機能をもっていないと思うのでまだわかるのですが、企業としてのメディアサイトでも間違った情報が載っていることが結構あります。

 

つい最近もヨコハマエアキャビンの記事を書くのに調べていた時、いろんなメディアサイトが同じオープン前の情報をもらって記事を書いているはずと思うのですが、ゴンドラの台数など1つしか答えがないスペックなのにもかかわらず、サイトによって差があるんですよね。

他にも地図にある施設名が正確でなかったりなど気になる部分がちらほらと…。

 

パラダイムシフトやいろんな視点があるので、そもそも情報の整合性の判断については難しい部分がありますが、仕様とか建物名とかって答えがあるものはやはり正確な情報が欲しいところです。

正確さを求めて複数の情報源でチェックする 

基本的に私は、本人発信や公式サイトなどのリリースを第一に優先します。

他の誰かが何を言っていても、1番真実に近いものは公式だと思うからです。

 

でも公式が間違っていることもゼロではありません。

下手したら、虚偽の情報を載せている場合もあります。

また公式の発信がない場合もあります。

 

そのため、別の情報も照らし合わせることで正確性を上げていきます。

 

ただし多数派の情報が正しいとも限りません。

儲けるための本や記事って数をこなすことや閲覧数を上げることが目的となっていたりして、ネットの記事をコピペして組み合わせただけのものも量産されています。

それで間違った情報が引用されてしまっていた場合、さらにその情報を引用した先がどんどん増えていくことになります。

 

なのでネットでも本でも情報源が何であれ、最低限でも複数の情報を見比べることは大事だなと思います。

 

そしてできれば自身の知見を広げて、 自分でも情報の取捨選択の精度を上げていくスキルも必要だなと強く感じる今日この頃です。

固有名詞の正確性について

私はメディアで働くにあたって、人名や企業名、製品・サービス名などの固有名詞は特に注意するよう教えられました。

 

自分の名前を間違えられたら、大抵はあまりいい気はしないと思いますが、それは他人や企業にとっても同じです。

ましてや自分の会社名を間違えた日には、傍から見て「自分の名前も書けないおバカさん」と思われても仕方ありません。

 

「キャノン」ではなく「キヤノン

ビッグカメラ」ではなく「ビックカメラ

富士フィルム」ではなく「富士フイルム

「日本コロンビア」ではなく「日本コロムビア

サントリーウォッカ」ではなく「サントリーウオツカ」

 

漢字以外にも、濁点や文字の大小、旧字など結構引っかけが多く、もしかしたら気づかずに間違ってしまうこともあるでしょう。

 

でもせめて、私のように勝手にであってもメインとして紹介したり、また、お金をいただいて取り扱う場合には、気をつけるべき最重要項目の1つではないかと個人的には思います。

 

特にクライアントからお仕事・お金をいただいている場合、クライアントや得意先に関する固有名詞を不正確に書いたり、表記マニュアルを無視するのって失礼にあたると思うんですよね。

校正をしていて、こういった部分に無頓着な方が少なくないと感じます。

 

 

単純に自分や家族・友人の名前をことごとく間違って呼んでくる人って嫌じゃないですか?

こうしてくれってお願いしたことをやってくれないのに「忙しい合間を縫ってやってあげているんだ、お金よこせ」って言ってくる人は嫌じゃないですか?

 

会社の名前を背負って仕事をしている以上、読者やお客さんからすれば雇用形態や年数って関係ないんですよね。 

 

もちろん企業側も守ってもらえるような仕組みづくりや人選が必要ですが、仕事を受ける側の意識としても、マナーとして気を配ったほうがいい部分ではないかと思います。

商標も罠が多い 

たとえば「宅急便」という言葉。

これはクロネコヤマトでおなじみのヤマト運輸が提供するサービスの商標です。

 

だから本来、荷物の配送サービス全般を表す言葉を使う時は、「宅配便」という言葉を使わないとなりません。

 

魔女の宅急便』という有名なジブリ映画がありますね。

実は原作者が「宅急便」がヤマトホールディングス登録商標なのを知らずに使ってしまっていて、アニメ映画化の際にはヤマト運輸とスポンサー契約することによって、商標権問題を解決しています。

 

ばんそうこう」を「バンドエイド」と書いたりするのも同様ですね。

地域によって差もあると思いますが、「バンドエイド」はジョンソン・エンド・ジョンソンの商標で、その会社の製品しか指さなくなるので、全般の話をする時には商標も気にしたいところです。


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