ただの音楽好き。しえるです。
先日、大好きな番組「関ジャム 完全燃SHOW」でアルバムを通して聴く魅力について特集されていました。
アーティスト側として曲順や間までこだわりを込めて作っているけど、聴いてもらえないもどかしさがやはりあるようです。
たしかにサブスクが主流となり、プレイリストで聴く方も増えてアルバムで聴く習慣がなくなってきていますよね。
私個人としてもいろんな曲を聴けるようになって、アルバムをヘビロテして聴き込むということが少なくなってきたように感じています。
それでもやっぱり代表曲以外にも素敵な曲はいっぱいあるし、アルバムという1つのストーリーとして完成された形を楽しむ魅力もよくわかります。
そこで今回はぜひフルで聴いていただきたい、最初から最後まで楽しめる捨て曲なしの大好きなアルバムたちを紹介します。
個人的には通して好きなアルバムってまずはイントロの掴みが秀逸だと思います。
スターウォーズの始まりみたいなもので、アルバムの世界に入る準備を整えてもらう感じがするので1曲目って本当に重要ですね。
売れた作品ってやっぱりすごい力があると思いますし、どれもアルバムごとリピートかけて聴いていたものばかりで、今聴いても色褪せません。
捨て曲なし!通して聴いてほしいオススメ男性洋楽アーティストのアルバム7選【関ジャム名盤特集に触発されました】
最初にお断りを入れておきますが、私はまったく音楽に造詣深くありません。
作詞作曲もしたことないし、プロの演奏家でもないですからね。
普段ラルクを聴いていると細かいこと気にする意味も感じないのでジャンルもよく知らないです。
だからこそ、その分余計な知識なしに、純粋に心で良いと感じたものを聴いています。
アーティストたちのこだわりが詰まった作品をどんな楽しみ方をするのも自由であり、言葉や知識がなくても楽しめるところが音楽のいいところですね。
Nickelback「All The Right Reasons」(2005年)
カナダ出身の4人組ロックバンドのニッケルバックは、チャドのハスキーボイスがたまりません。
超ゴリゴリのどストレートなハードロックなのに、とても親しみやすいんですよね。シンプルな王道ロックの極みだと思います。
中でも全世界で1,900万枚売れ、7曲もシングルカットされている「オール・ザ・ライト・リーズンズ」は、超カッコイイロックと泣けるメロウなバラードのバランスが良い、ニッケルバックの魅力が最も詰まったアルバムだと思います。
「Follow You Home」のイントロのこれから始まるワクワク感がもうたまりません。
というか以前にもライブの記事で触れましたが、ニッケルバックってイントロが印象的で心を掴まれるんですよね。それで次へ次へと手を伸ばさずにはいられなくなってしまいます。
BackStreet Boys「Unbreakable」(2007年)
言わずと知れた1993年に結成されたアメリカのトップアイドルのバックストリートボーイズ。
やはりBSBといえば「Millennium」だとは思います。
初っ端から「Larger than Life」「I Want It That Way」と名曲が続き、全世界で約4,500万枚売れたモンスターアルバムです。
BSBの好きな曲と聞かれたら思い浮かぶのもやはりそこになっちゃいます。
しかし、私がBSBの中で1番好きなアルバムは、セールス的には失敗と言われている「Unbreakable」なんです。
ケヴィンが俳優業に専念するために1度脱退(2012年に復帰)したあと出したアルバムで、それまで1,000万単位で売れていたのが100万単位だったんですね。それでも全然売れてますけどね。笑
ニックのお家騒動、AJのアルコール依存症、ケヴィン脱退と色々乗り越えてきたなか「アンブレイカブル=どんなものにも壊されない」という意味のタイトルがつけられた、BSBらしさを残しつつ大人のハーモニーの詰まった名盤だと思います。
Fall Out Boy「Save Rock and Roll」(2013年)
2001年に結成されたアメリカの4人組バンド。
4年の活動休止後を経ての復活アルバムは、「The Phoenix」のイントロからグッと引き込まれて、鳥肌が立ちました。
タイトル曲ではまさかのエルトン・ジョンと組んでいてビックリしたものです。
そんな曲をライブでパトリックがピアノを弾きながら高音から低音まで1人で歌い上げる歌唱力を目の当たりにして感激しました。
「あなたはあなたが愛するものでできている、あなたを愛するものではなく」
困難がつきまとおうとも、誰かの顔色を窺うことなく信念を貫いてロックを歌うと宣言する姿が最大限に詰まった最高のロックアルバムだと思います。
全曲にMVが作られていて、エピソードが繋がったドラマ仕立てになっているのも面白いです。(ちょっとグロいので注意)
Fall Out Boy - The Phoenix (Official Video) - Part 2 of 11
Fall Out Boy - Save Rock And Roll (Part 11 of 11) ft. Elton John
Panic! At the Disco「Death Of A Bachelor」(2016年)
パニックアットザディスコは、高校生の時に自作曲をフォールアウトボーイのベーシスト・ピートに送りつけたことをきっかけに認められデビューしたFOBの弟分的存在です。
最近は『グレイテストショーマン』や『アナと雪の女王2』などのビッグタイトルでばかり見かけますね。
現在のメンバーは色々あってブレンドン1人のソロバンドとなっています。(テイラースウィフトと「ME!」で一緒に組んで歌っているのがブレンドンです)
1人でボーカル、ギター、キーボード、ピアノ、ベースをこなし、ライブでは高音・低音・シャウトからダンスにバク宙まで披露してくれます。彼は多才すぎて本当にすごいです。
正直どのアルバムも全然違う色を見せてくれて完成度が高く、1つのショーとして成り立っています。
「Vices&Virtues」もかなり好きなアルバムなんですけど、捨て曲なしの観点で行くと「Death Of A Bachelor」になりました。
タイトル曲はブレンドンが大好きなシナトラさながらにステージで歌い上げる姿が印象的。歌唱力に自信がないとできないだろうし、納得の歌声です。
「Victorious」「LA Devotee」はとってもテンションが上がります。
Panic! At The Disco: Victorious [OFFICIAL VIDEO]
Panic! At The Disco: Death Of A Bachelor [OFFICIAL VIDEO]
Panic! At The Disco: LA Devotee [OFFICIAL VIDEO]
Justin Bieber「Purpose」(2015年)
こちらも言わずと知れたカナダ生まれのトップアイドル。
アイドルが「自分はアーティストだ」と表明する瞬間ってめちゃくちゃカッコイイですね。
ジャスティン自身が「心と魂を注いだとてもパーソナルな作品」と話してるとおり、自身の偽りない言葉や感情を届けようという思いが「Make My Words」など中心に伝わってきて、「パーパス=目的」というタイトルも納得の作品です。
YouTubeきっかけでアッシャーの会社と契約し、13歳という若さでのデビューから異常なほどの人気っぷりに加え、さらにはセレーナ・ゴメスとも色々あった頃で、女の子に振り回される姿やスターとしての葛藤などの弱さもふんだんに盛り込まれています。
「Life Is Worth Living」の「許すということ。人は間違いを犯すもの、だけどそれで終わりじゃない。人生には、もう一度やり直して生きていく価値があるのだから」という歌詞も重みがありますね。
EDMながらうるさくなくて、どちらかというとメロウで全体的に静かな印象を受けるアルバムで、それまでこういったトロピカルハウスと称される曲調を知らなかったので、不思議な浮遊感に衝撃を受けて虜に。
「What Do You Mean?」「Where Are Ü Now」の刻むリズムがクセになりました。
こちらも全曲にMVが作られています。さすがお金のかけ方が違いますね。
Justin Bieber - Mark My Words (PURPOSE : The Movement)
Skrillex and Diplo - "Where Are Ü Now" with Justin Bieber (Official Video)
Shawn Mendes「Illuminate」(2016年)
10代から活躍するカナダ出身のシンガーソングライターのショーン・メンデス。
VineやYouTubeといった動画サイト出身で、出身地や若いうちの台頭など共通項が多いことから「第2のジャスティン」と呼ばれることもあるらしいですが、全然別ジャンル。
ギターの弾き語りを中心としたシンプルでアコースティックな雰囲気で恋愛を歌うことが多く、ポップな曲からどこか懐かしさを感じる曲まで、癒しの甘い声で歌い上げています。
これはもうただ単純に声と曲がとにかく大好きです。生で見たいなぁ。
187cmという高身長に甘いマスクで、モデルや俳優までこなしています。
Shawn Mendes - There's Nothing Holdin' Me Back
Shawn Mendes - Treat You Better
Runner Runner「Runner Runner」(2011年)
アメリカ・カリフォルニアで結成された4人組のバンドです。
ランナーランナーは「So Obvious」が浦和レッズの試合会場で流れていて超ドはまりしました。
CDもほとんど出ておらず、いつの間にか立ち消えてしまったようですが、爽やかな声とメロディアスな曲たちが大好きで、いまだに元気をもらえるお気に入りの1枚です。
「So Obvious」「Like After You」「Falling」が特に好きです。
ALL TIME LOWやSimple Planとかが好きなら、きっと好みではないでしょうか?
Runner Runner - So Obvious - music video OFFICIAL!
【番外編】MY FIRST STORY「V」(2020年)
ここ最近聴いたアルバムの中では邦楽ですが、断トツにMY FIRST STORYの「V」がお気に入りです。
なんか今までのマイファスって記憶に残る曲って「不可逆リプレイス」くらいだったんです。
全体的に歌が上手くてカッコイイし、兄などに負けない!なめんな!って思ってるんじゃないかっていう感じの他人への対抗意識が現れたロックでしたが、正直どれも同じに聞こえてしまっていました。
でも今回、それが化けに化けていて。イントロからゾクゾクしちゃいました。
今までのマイファスとは全然違う新しい形を見せてくれて、それがもうめちゃくちゃカッコイイ。
これまでのこだわりを全部捨て去って、あちこちロック以外の要素を入れてきたのに驚いたけど、咀嚼して取り込んで「これがマイファスだ!」と自分色に変えてみせた感がたまりません。
個人的には「アンダーグラウンド」「moonlight」「ハイエナ」「大迷惑」「1,000,000 TIMES」が特に好きです。
MY FIRST STORY - アンダーグラウンド - Official Music Video
MY FIRST STORY - 無告- Official Music Video
MY FIRST STORY - ハイエナ / THE HOME TAKE