報徳二宮神社
住所:〒250-0014 神奈川県小田原市城内8-10(小田原城址公園内)
TEL:0465-22-2250
営業時間:9:00頃〜17:00
アクセス:小田原駅東口より徒歩約15分
※2020年10月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
金次郎グッズが可愛いオシャレカフェ併設の清々しい神社で「報徳思想」を知る
「報徳二宮神社」という名前の主な神社は、神奈川県小田原市、神奈川県相模原市、栃木県日光市の3か所にあります。
今回は小田原の神社をピックアップして紹介していきます。
シンプルさが美しく清々しい報徳二宮神社
境内の雰囲気
天保の大飢饉(ききん)の際、藩主の命で尊徳翁が小田原城の米蔵を開いて人々にわけたことから餓死者が出なかったといいます。
この神社の拝殿は、その時の米蔵の礎石(そせき)をもとに建てられているそうです。
あじさいがキレイでした。
手水舎
新緑に囲まれた中での禊(みそぎ)が気持ちいいです。
狛犬
ご祭神・二宮金次郎(二宮尊徳翁)について
報徳二宮神社のご祭神(さいじん)である二宮金次郎、もとい二宮尊徳翁。
江戸時代、小田原で生まれ育ったという所縁(ゆかり)があるのだそうです。
二宮金次郎が薪を背負って読書している理由
薪を背負った二宮金次郎像は学校に多く設置されていたことで有名ですね。
「ながらスマホ」を誘発するという理由で、座っている姿に差し替えられたなどということもありました。
実際のところの金次郎は「薪を背負って歩きなが誦(そらんじ)ていた」、つまり勉強して覚えたことを暗唱していた、というのが正しい姿なのだそう。
のちに「勉強も勤労も大事」とわかりやすく伝えるために、読書に差し替えられたと考えられています。
「経済なき道徳は戯言であり、道徳なき経済は犯罪である」
尊徳翁は、経済的に困窮していた小田藩の家老の立て直しを成し遂げたことから、各村などの復興に携わるようになり、やがて功績が認められて幕臣となりました。
その際に用いられた尊徳翁独自の理念と方法は「報徳思想」と呼ばれています。
「経済なき道徳は戯言であり、道徳なき経済は犯罪である」は、厳密には尊徳翁の言葉ではなく、弟子たちのなかで伝承されていく中で生まれた言葉のようです。
今の日本は、予算や人間関係のしがらみのための経済が多いような気がします。
達成される見込みのない高すぎる目標を身を削って達成したりとか、成果という証拠を残すための仕事とか。
予算や仕事した証のために不必要にとりつけた信号機で、逆に事故が増えたりとか本末転倒です。
違反しやすい場所で取り締まるんじゃなくて、違反が起こりにくい場所に変える努力をした方が建設的です。
なくても問題ない仕事のために長時間労働して、疲弊してしまい、もっと大事なことに目が向けられない姿に疑問しか感じません。
経済を回すことは大事ですが、手段が目的になっており、そこに道徳がないためにうまく回らなくなっているのではないでしょうか。
報徳思想は現代にも通じる部分があり、もう少し知りたいなと思うきっかけとなりました。
オープンカフェがそろう報徳の杜「杜のひろば」でひと休み
「きんじろうカフェ」と「Café小田原柑橘倶楽部」という2つのカフェがそろう<報徳の杜『杜のひろば』>。
カメさんがひなたぼっこしていました。
Café小田原柑橘倶楽部
「Café小田原柑橘倶楽部」は、地元の素材を使ったメニューや地域振興商品が並びます。
豆電球型の照明など神社の中のカフェと思えないオシャレさ。
こちらではジェラートをいただきました。
きんじろうカフェ
こちらの「きんじろうカフェ」では、尊徳翁が食べていたとされる呉汁(ごじる)やイタリア流のコーヒーなどの飲食メニューと、薪を背負う二宮金次郎をモチーフにしたグッズ販売を扱っています。
きんじろうのラテアートが可愛いです。
全体的に和レトロモダンで可愛い、センスあるデザインのグッズがそろっています。
この御朱印帳はやっぱり買えばよかったなぁ…と思うくらい可愛い!
きんじろうスマホスタンドは、金次郎がスマホを背負うアイデアがいいですね。
こちらは産まれてきた我が子のための手作りスプーンキットです。
キットの原型をもとに、彫刻刀で削ったり紙やすりで整えたりして、お食い初めスプーンを作ることができます。
関連リンク
地図