鵜戸神宮
住所:宮崎県日南市大字宮浦3232番地
TEL:0987-29-1001 駐車場:あり
アクセス:宮崎ブーゲンビリア空港から約40分
※2020年7月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
社の朱色と海の青のコントラストが美しい!珍しい洞窟の中の神社
今回書いていくのは宮崎県日南市にある鵜戸神宮。
洞窟内の神社と言うと、神瀬の石灰洞窟にある熊野座神社(熊本県球磨村)や熊四郎洞窟の稲網宮神社(群馬県嬬恋村)、銭洗弁財天宇賀福神社(神奈川県鎌倉市)など存在しますが、鵜戸神宮は群を抜いて異質な存在に感じます。
他とは違うと感じる理由の1つは本殿の広さ。なんと1,000平方メートル(約300坪)の広さもあるらしいです。熊野座神社を除けば、小さな洞窟にちょこんとある神社が多い中、鵜戸神宮は驚異の広さを誇っています。
もう1つの特徴が海に面していること。先ほど挙げた神社たちのように、洞窟神社はあっても森や山の中にあることが多い印象(個人的)がありますが、鵜戸神宮は日向灘に面しており、海の青と社の朱色のコントラストが映え、たいへん美しいです。
こちらが入り口となる神門。
私は青島神社を訪ねたあと、そのまま車で訪れました。案内されるがままに、第一駐車場に停めたと思います。
海岸参道は車線の幅が結構狭めで、時に並んで案内に従って走ったりしていました。
石灯籠の下の奇岩がすごい…!!
神使のうさぎがいっぱい
鵜戸神宮のご主祭神は日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)で、神使はうさぎ。
鵜戸ってくらいだから「鵜」かと思いきや、うさぎなんですね。「鸕鷀(う)」が「兎」「卯」と同じ読みのうさぎに転じたようです。
めっちゃ難しい名前のご祭神ですが、その由来は誕生に関する逸話に関係していました。
身重だった海神のむすめ・豊玉姫が出産のために寄られたのが鵜戸の地。霊窟内に急いで産殿を造っていたが、鵜の羽で屋根を葺き終える前にご祭神が生まれたことから「日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊」という名前になったのだそうです。
ちなみに日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊は、日本初代天皇である神武(じんむ)天皇のお父さんなんですって。
境内には至る所で、神使のうさぎにまつわるものが多く見られます。
授与所にも絵馬や御朱印帳、お守りなど。
なぜか小銭がめっちゃ積み重ねられてました。
手水舎
手水舎の龍はちょっと痩せ気味。
手水舎の奥にもまたこっそりうさぎが。
福注連縄(ふくしめなわ)でお清め
参拝前に身を清めるための福注連縄もありました。
国内でも数少ない「日本三大下り宮」神社
左手に見える岩が本殿のある洞窟、右手には海が広がっています。
参拝するのに階段を下っていくという珍しい「下り宮」でもあります。
隙間から見える緑色の屋根が本殿です。/p>
洞窟の中にある本殿
自然にできた洞窟の中にある本殿。暗い洞窟内に朱塗りの本殿がまた映えますね。
広島カープ選手の必勝祈願もありました。宮崎といえば野球のキャンプ地でしたね。
本殿にもまた撫でうさぎ。撫でられすぎてすごいことになっています。
御乳岩(おちちいわ)
豊玉姫が育児のため、両乳房を神窟にくっつけて行かれたという御乳岩。
ご祭神は、御乳岩から滴り落ちる水で作った飴を母乳代わりに育ったといわれています。
「おちちあめ」は実際に手に入れることができ、今もなお御乳岩から滴り落ちるお乳水から作られているのだそうです。産後に口にすると、乳の出がよくなるのだとか。
洞窟の中にこれだけ神社が広がっているのが初めての体験で、天井もかなり迫ってきているのに窮屈さは感じず、とても新鮮でした。
本当に不思議な光景です。
名物の運玉投げ
鵜戸神宮といえば、運玉も有名です。
こちらが「運玉」。地元の小学生や児童福祉施設の生徒の手作りなのだそうです。土製の玉には「運」と書かれていますね。
5個1セットで、男性は左手、女性は右手で投げます。
霊石亀石の背中にあるくぼみ(円状のしめ縄が目印)に向かって先ほどの「運玉」を願いを込めて投げ入れ、見事しめ縄の内側に入ると叶うといわれています。
ちなみにこの霊石亀石は、出産のために豊玉姫が乗ってきたとされています。
距離的にはこのくらい。結構遠いです。
見事くぼみに届いた運玉は毎日回収されており、それらを使ったお守りも。ご利益がありそうですね。
ブラタモリでも紹介された奇岩
入り口付近の石灯籠にもありましたが、かなり独特な奇岩に囲まれています。
鵜戸神宮の周辺一帯は、約800万年前の海底に砂や泥が堆積してできた地層で、クラゲやナマコなど海に暮らす生き物も取り込まれているのだとか。
この内容は、NHKのブラタモリで紹介されていたようです。タモリさんらしい、いかにもなマニアック話ですね。
絶景すぎて眺めているだけでもすごく楽しいです。
地図