Cafe La lapin(カフェ・ラパン)
住所:〒649-3631 和歌山県東牟婁郡串本町樫野990-1
TEL:0735-65-1212
営業時間:09:00~17:00 定休日:水曜日ほか
※2020年7月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。
トルコと絆の地・紀伊大島にあるリアルうさぎ店長のカフェ
紀伊大島は、日本最古の石造り灯台「樫野埼(かしのざき)灯台」や自然景勝地「海金剛」、エルトゥールル号遭難事件から始まったトルコと串本町の絆の歴史を展示する「トルコ記念館」、釣りやダイビングスポットなどのある和歌山県の観光地です。実は、アメリカ人が1791年に初めて日本を訪れた土地でもあるらしいですよ。
今回は「トルコ記念館」へ続く遊歩道の入り口にあるリアルなうさぎ店長が出迎えてくれるカフェと、トルコと日本の絆のお話です。
うさぎ店長の小太郎
こちらが店長の小太郎。可愛くて癒されます。
エサをあげることができるのですが、エサへの反応がとてもよかったですw
また店内にはうさぎグッズもいっぱいありました。
料理
樫野埼カレーは、紀伊大島にある樫野埼灯台や太平洋などがイメージされています。
スープもチキンケバブライスも美味しかったです。
ケバブと言えば、トルコですよね。なぜ紀伊大島はトルコと絆の地であるのか?
それには悲しい事件から始まった歴史が関係しています。
エルトゥールル号遭難事件の悲劇から始まったトルコとの絆
明治23年(1890年)、オスマン・トルコ帝国の使節団が乗ったフリゲート艦・エルトゥールル号が台風に遭遇し紀伊大島沖で岩礁に激突。蒸気機関の爆発により船は沈没してしまい、オスマン海軍587名が殉職するという「エルトゥールル号遭難事件」が起こりました。
この大惨事が発生した際、紀伊大島の住民が生存者69名の救護活動や殉職者の遺体引き揚げ・埋葬などに尽力しました。生存者は全員治療を受け、無事にトルコに帰ることができ、感謝されたのだそうです。
時は流れて昭和60年(1985年)、イラン・イラク戦争の真っただ中。
イラクのフセイン大統領(当時)による「48時間後、イラン上空の飛行機を無差別攻撃する」との声明が発表され、イランにいた外国人は大パニックに。出国を試みるも、搭乗できる飛行機を確保することができません。
世界各国は自国民の救出するための救援機を送っていましたが、日本は「安全確保ができない」との理由で航空会社が動けず、政府は海外派兵という憲法9条違反の危惧により自衛隊、もとい救援機派遣が見送られ、取り残されてしまいます。「自衛」の意味と海外居住のリスクについて考えさせられてしまいますね…。
タイムリミットの1時間15分前、そんな日本人たちを救ってくれたのはトルコ航空の救援機でした。事態を危惧した日本人たちが個人的な親交に一縷の望みを託して各所で発生した救援要請に、トルコ政府が応じてくれたのです。
トルコ人を陸路から避難させることで、2機の救援機を日本に譲り、そのお陰で日本人215名全員が脱出することがかないました。
なぜ、トルコがそこまでして日本人を助けてくれたのか?それはすべて、エルトゥールル号の恩返しのためでした。
大島の人々の献身的な救助活動から始まったトルコとの絆は、安倍首相とトルコのエルドアン大統領の力添えもあり、友好125周年を記念して映画化もされています。
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