竹生島神社(都久夫須麻神社)
TEL:0749-72-2073
アクセス:長浜港、今津港、彦根港から観光船、竹生島港から徒歩約7分
蛇と龍と弁財天。そして、かわらけ投げ
琵琶湖の真ん中に竹生島(ちくぶしま)という島があります。
竹生島神社の本殿(冒頭写真)は国宝となっていて、豊臣秀吉が寄進した伏見桃山城の束力使殿を移転したものです。
<2020年6月2日追記>豊臣秀吉が建てた大阪城の極楽橋を移築した可能性が高いというニュースが出ていました!1615年の大坂夏の陣で焼失した大阪城はほかに現存しないので、かなり貴重ですね。(参考記事:朝日新聞 筒井次郎氏)
竹生島(ちくぶしま)神社と都久夫須麻(つくぶすま)神社という名前をメインに、いろんな名前を見かけます。
元々平安時代、宝厳寺と竹生島神社が神仏習合で、竹生島弁財天社と呼ばれるようになったのが、明治時代の神仏分離で再び分かれ、都久夫須麻神社に改めるよう命じられたとのことなので、都久夫須麻神社が今の正式名称のようです。
(この記事では見やすさ重視で竹生島神社を使って書いています)
観光船で上陸してから少し歩いた先にある竹生島神社は、日本三大弁天の1つ。その中でも日本最古の弁財天なのだそうです。
弁財天は財運と芸術の神様で、蛇や龍が神使(神の使者)といわれています。ご神体は竹生島自体となっており、蛇や龍にちなんだスポットがたくさんありました。
この記事では国宝の本殿ではなく、蛇や龍にまつわる場所に焦点を当てて紹介していきます。
黒龍堂
八大龍王の一尊。龍王は大海に住み、雨を降らす神様なのだそう。
白巳大神
白蛇様もまつられています。
手水舎
手水舎も龍。
竜神拝所
こちらの琵琶湖を眺められる竜神拝所では、かわらけ投げをすることができます。
参拝所には木彫りの龍。
かわらけ投げ
2枚の土器(かわらけ)に名前と願い事を書き、琵琶湖に突き出た場所にある宮崎鳥居に向かって投げ、鳥居をくぐれば成就するというのが「かわらけ投げ」です。
下に広がる白はすべて届かずに散っていったかわらけ達になります。
正直、15メートルも先にあるこの鳥居くぐらせるのはなかなかハードル高いと思うのですが、なんとこれを3回連続でくぐらせた強者もいるようです。さすが世界選手権。笑
YouTubeで成功している人の動画を見ましたが、フリスビーのように投げていました。
平成己巳年己巳月己巳日奉納の狛龍
かわらけ投げを終え、港へと戻っていく方も多いですが、実はさらに奥に行けるんです。地図にも書いていないのですが、たまたまふら~っと歩いていて発見しました。
こちらの狛龍、よく見ると「平成己巳年己巳月己巳日奉納」されたことがわかります。
60日に一度訪れる己巳(つちのとみ)の日は「弁財天の縁日」と呼ばれ、縁起が良く金運のご利益にあずかれるそうです。
それが己巳年己巳月となるとさらにレアな日になります。1世紀に17回しかない60年に一度の中の、60日に一度の日という、途方もなくピンポイントな日なんです。これには奉納した某氏の尋常じゃない執念を感じてしまいます。
ちなみに平成己巳年己巳月己巳日を通常の日付で表すと、平成元年(1989年)5月9日。前回の己巳年なので、次の己巳年は2049年です。折り返し地点なので、まだまだずいぶん先に感じますね。