今、飲食店応援のためにみんなテイクアウト買おう!という動きを目にします。
でも私は個人的判断で、あえて個人店・チェーン店のテイクアウトをほとんど買わなくなりました。
理由は感染リスクが怖いからです。
飲食店経営されたり、今買って応援している方の反感を買いそうなことを言ってしまいましたが、これには私なりの理由があります。
もちろんこの判断が正しいかなんてわからなくて、それでも自分のできる最善と思える選択をするしかないので、選んだというだけです。
こういう人もいるので、こうしてくれたら支援できるのになって思いをぼやいているだけなので、しがない一意見だとご理解いただける方のみ、先にお進みください。
私がテイクアウトを買わない理由
1.食品と作業者の距離の近さ
個人店やチェーン店でのテイクアウト購入となった場合、ほとんどがその場で調理や盛り込みされたものということになります。
その場に感染者がいた場合、接触感染となる可能性が高まるのではないかと思います。
正直、今しか食べられないテイクアウトランチとか惹かれるものはあります。
けど、コロナに感染するリスクと天秤にはかけられません。
UberEatsや出前館などのデリバリーも怖くて使えません。
やっぱり料理と人の距離が近いと思うので。
こんな状況下で頑張っている中本当に恐縮ですが、配達者自身が接触感染源になっている可能性も高そうと思ってしまいます。
今は置き配ができるものしか利用したくないです。
すべてを疑っていては自給自足するしかなくなるので、私は線引きとして、売り場とは別の離れた環境で作られているであろうと思えるものを買うようにしています。
今のところ、食品を介しての感染は報告されていないですが、やっぱり口に入れるものなのでちょっと怖いです。
スーパーの買い出しは必要リスクとして仕方ないと判断しています。
通販置き配なども検討はしましたが、少量しか買わない自分は金銭面的にも高くなりますし、食材の置き配は衛生的にいかがかなと。
せめて行く時間帯や駅側に近寄らないなどの工夫はしています。
商品を選ぶ際、迷って手をつけたりしないよう気を付けないとですね。
2.お店の対策の度合いがわからない
今、営業を続けている個人店の大半は、こんな状況だからこそ衛生管理に気を付けていることと思います。
それでも、リスクを減らすためには盲目的に信頼することはできません。
調理過程、厨房や冷蔵庫までは見えませんからね。
自分より徹底した管理をしているお店もあると思いますが、今は個人的になるべく見えない部分、不透明な部分をなくしたいです。
このような事態になっても、いろんな行動をする人がいる世の中ですから、自衛には最善を尽くすしかありません。
できる限り自分でまかなえば、自分が気を付けるだけなので、注意する範囲が減ります。
応援の形について思うこと
決して応援する気持ちがないわけではありません
オススメ飲食店を紹介するブログ書いているくらいですから、もちろん大好きなお店はたくさんあるし、店員さんと顔なじみのお店もたくさんあります。
皆これからもお店を続けてほしいと心から願っています。
できる範囲では支援したいです。
家から支援できたらいいのにという勝手な願い
個人店は特にお店のファンがつきやすいサービスです。
だからこそ、例えばクラウドファンディングなどを使って、対価の料理はコロナが収束した後に受け取るという形をとってもらえないかなとか思うんです。私はその方が応援しやすい。
好きなお店って大体SNSとかフォローしているから、そこでクラウドファンディングを呼びかけてくれたら、家にいても応援できます。
(返礼品の内容やバランスは大事ですけどね…実際にクラファンしているの案件を見ていると、返礼品の内容で支援度が全然違うように見受けられます。CAMPFIREの柏の飲食店応援とか、ものすごい支援数ですね)
キングコングの西野さんは美容室のカットやカラーサービスを前売りで販売するという事業を始めています。それの飲食店バージョンがもっとあってもいいのでは?
他にも西野さんはバーの営業を止め、内観を生かしたスペースの貸し出しという売り出し方をしたりしています。
別にそれが、家で簡単に作れるメニューの作り方や料理の小ワザ動画配信でも、ECサイトのでも、なんでもいいんです。
上手くいけば、この先も第二の収入源を得られるかもしれないし、経営側もお客さんも感染リスクを負わずに支援しあえる形って良くないですか?
もちろんここまで話してきた内容は、あくまで外野の無関係な人の無責任な意見ですのであしからず。
実際にやるというのは本当に大変ですからね…
飲食店の大変さを知っているからこそ…
私は期間でいえば1年に満たないですが、飲食店を切り盛りしていました。
全くのド素人から始まり、周りの力も借りていますが、中心となって新店を立ち上げてオープンから3か月で月100万円以上売り上げの軌道に乗せました。
飲食店をやる楽しさも、苦しさも、裏側を少しは知っているつもりです。
それぞれの判断にリスペクトをしあえたらいいのに…
一部の営業休止しているお店側からは、今も営業を続けるお店に対して「なんで自分たちはやめているのに、今もやっているんだよ」という批判が飛び出しているらしいですね。
すべては自己判断、自己責任だから、個人の意見にとどめておくだけで、あまり人の判断に口出ししないであげてほしいですね。
正直言えば、私自身も大好きなお店の方たちが感染しないでほしいなって気持ちはありますが…
営業の書き込みを見るたびに何とも言えない悲しい気持ちになります。
それでも、やはりそれぞれの判断を尊重はしないと、怯えながら営業している方たちがいたたまれません。
営業をすれば、それだけで感染拡大のリスクを抱えます。
経営者や従業員も、お客さん側も。
感染すれば、経営どころではないでしょうし、風評被害もあるかもしれません。
そもそも見込み客の母数自体も減っているはずです。基本、地元民だけですから。
支出と売り上げとのバランスが取れているのかどうか…
自分は休みたいけど、オーナー判断で営業続行という場合もあるかもしれません。
経営を止めれば、仕入れや人件費もなくなりますが、収入もゼロになります。
いつ再開できるかもわからないまま、ただただ家賃、光熱費、ゴミ回収費などが垂れ流れていく状態ですね。
どちらも何かしらのリスクを負って選択しています。
先が見えない中で正解がわからず、苦渋の選択だったことと思います。
お互いの判断を尊重できれば、余計な苦しみが1つ減るのになぁと思ってしまいます。
新しい業態を始める大変さへの理解を
私が働いていた飲食店では、テイクアウト、イートイン、デリバリー、ケータリング、大口弁当、イベント出店と多岐に渡ってやっていたのですが、毎回違う課題にぶつかりました。
長年飲食に携わっている人と一緒にやっていたにもかかわらずです。
結局やってみないとわからないんですね。
各形態に別物のスキル、考え方が必要になってきます。
テイクアウトという新しい形態を取り入れたお店は、これまでのイートインと勝手が違うので、皆イチから試行錯誤しているはずです。
どんな器が必要か、容器は全部でいくらかかるのか、どんな値段で何を売るのか、自分のお店でできる持ち運びに適した冷めてもおいしいメニューとは何か、もしかしたらそのために新しいメニューも考えているかもしれません。
店内で出すより食べるまで間が空くので、コロナ以前に食中毒などのリスクが高まるので、どう対策していくのかなどもありますね。
正直、消費期限のラベリングとかは手が回らないと思います。
最初なんて予約時間に間に合わせて用意するだけでいっぱいいっぱいでした。
この短期間でこのすべてを考え、ドリンクという利益源なしで、容器・カトラリー・袋いった包装資材の追加費用をかけて、販売していることと思います。
この資材費って実は、結構バカになりません。じわじわ来ます。
もし価格やボリュームがそのままなら、そのお店は利益を削っています。
ボリュームが減っていれば、それがお店ができるギリギリの提供なのでしょう。
正直、大半はそんなに儲けられてないのではないかなと思います…
おそらくお客さんの数自体が減っているでしょうから、普段の売り上げには及ばないでしょう。
それでも普段より出費は間違いなく増えているわけですから、苦しいと思います。
だから、テイクアウトを利用する際は、感謝こそすれ、暴言とかは吐かないであげてほしいですね。
平常時でも大変でした…
客足は簡単に天候に左右されるし、期限のある食材という原価を上手く運用していかなければなりません。
定休日や休憩時間がなく、人を雇う余裕がないから消耗戦になっているお店もあるでしょう。
(私はだいぶ消耗しました…終わりの見えないルーティンに…)
逆に従業員を抱えていて、背負うものが大きくなっているお店もあるでしょう。
実際に社員に失業保険をと、お店をたたむ選択をしているお店も出ていました。
ドタキャンとかしないであげてね
予約をいただけば、食材を仕入れ、時間に合わせて用意をしています。
人とお金が間違いなく動いています。
それがキャンセルされれば、行き場がなくなります。使いみちがなければ食材も腐ってしまいます。自分たちで食べればいいという話ではありません。お金が入ってくる見込みがあったから、先にお金を支払っているのです。
用意する必要がなかったのなら、そもそも購入の必要がなかったのです。
裏側で働く人たちへの思いやりをぜひ。。。
要するに…飲食店頑張れ!!!
ただ一つの意見として、私はテイクアウト営業という形だと応援できかねるけど、こうしたら応援できるのにな…と感じたというお話でした。
全国の飲食店の皆さん頑張って!!